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【古文解説】万葉授業

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2023年10月の記事一覧

【古文解説】道長と伊周、弓争ひ(南の院の競射)〈大鏡〉内容解説|万葉授業

【古文解説】道長と伊周、弓争ひ(南の院の競射)〈大鏡〉内容解説|万葉授業

こんにちは!
ばーちゃる古典オタクのよろづ萩葉です。

今回は大鏡より「道長と伊周、弓争ひ(南の院の競射)」の内容を解説をします。

大鏡とは主に藤原道長の栄華について書かれた歴史物語。
道長の周辺の人々のことも詳しく書かれている。

道長の力を示す話が大鏡には数多く納められている。

背景道長の父・兼家はとても強い権力者だった。
あとを継いだのが、長男・道隆。 
時の権力者の家の次期当主、という

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【古文解説】うつろひたる菊「嘆きつつひとり寝る夜」〈蜻蛉日記・百人一首〉内容意訳|万葉授業

【古文解説】うつろひたる菊「嘆きつつひとり寝る夜」〈蜻蛉日記・百人一首〉内容意訳|万葉授業

こんにちは!
ばーちゃる古典オタクのよろづ萩葉です。

今回は蜻蛉日記より、「うつろいたる菊(嘆きつつひとり寝る夜)」の内容を解説をします。

蜻蛉日記とは平安時代の女流作家・藤原道綱母によって書かれた日記。
藤原道綱母の本名はわかっていないが、更級日記の作者・菅原孝標女の叔母にあたる。
浮気性の夫との結婚生活を思い出しながら書いた回顧録。

原文 さて、九月ばかりになりて、出でにたるほどに、箱の

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【古文解説】鷹を放つ〈蜻蛉日記〉内容意訳|万葉授業

【古文解説】鷹を放つ〈蜻蛉日記〉内容意訳|万葉授業

こんにちは!
ばーちゃる古典オタクのよろづ萩葉です。

今回は蜻蛉日記より、「鷹を放つ」の内容を解説をします。

原文 つくづくと思ひ続くることは、なほいかで心と疾く死にもしにしがなと思ふよりほかのこともなきを、ただこのひとりある人を思ふにぞ、いと悲しき。人となして、うしろやすからむ妻などにあづけてこそ、死にも心やすからむとは思ひしか、いかなる心地してさすらへむずらむと思ふに、なほいと死にがたし。

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