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6/29 抑うつ状態と診断された日。蝋人形のような目をした自分と対峙した。

6/29

朝は何とか起きれた。
朝ごはんにお味噌汁を飲んだ。

自室に戻って身支度をしようとしたが、
吐き気とキリキリするような腹痛が大波のようにやってきた。
あと10分ならベッドに横になっても平気だな。と時計を確認して、ベッドに倒れ込んだ。

10分後。
動けない。
体が鉛のように重くなって、動けない。
指先でスマホの画面を触るのすらすごく労力を使った。

8:15。
この時間には出ないと9:00に間に合わない。
でもダメだった。

なんとか這いつくばるように社用携帯を取り、
『吐き気と腹痛があるので、様子を見てから出勤させて頂きます。』とメッセージを入れた。

するとすぐに社長から
『分かりました』と、一言だけ返事が来た。

6月から復帰した秘書の先輩は
昨日のお休み連絡に続き、既読スルー。

その後、
気付いたら家の近くのメンタルクリニックを探していた。電話予約できる状況じゃないので、こういう時にWEB予約に対応しているところは助かる。(希望日を送るタイプではなく、その場で予約できるタイプのもの)

今年4月にオープンしたメンタルクリニックが徒歩圏内にあり、新規医院だからか、当日の午前中に予約が取れた。

※調べると、メンタルクリニック、精神科などは予約がなかなか取れなく、数日後や1週間後の予約になるケースもザラにあるらしい。

何の気力も無かったので、
外出するときに、ふと、
髪を何日も洗っていないことに気付いた。
(シャワーは浴びていたが、髪が長く洗うのがめんどくさかった)
歯も多分2〜3日は磨いてないな。


メンタルクリニックに到着。
綺麗なところだった。
受付のお姉さんも淡々としていた。

少し待って、診察室に案内された。
椅子に座った。

先生に
『いつから辛い状況ですか。』と聞かれたと思う。

『いつから、、、』
私はいつから辛いんだろう。
いつからこんな状況になってしまったんだろう。


話そうとしたら、口を動かしたのに
目から涙が出てきた。
溢れてきた。


携帯に書き溜めていたメモ程度の日記を
涙を堪えながら時系列に話した。
書いてあることをそのまま話した。

先生はティッシュを差し出してくれて、
親身に聞いてくれているように感じた。

いくつかやりとりをして
『今、適応障害と呼ばれる状況にいます。このまま仕事を続けても悪化するだけですし、もう行きたくないですよね?3ヶ月お休みしましょう。休職しましょう。』ってことになった。


『このまま退職だと腹立たしいから、訴えたほうがいいです。診断書を持って、弁護士に相談してください』とも言われた。


正直、
ストレスですよって追い返されると思ってたから、改めて病名を聞いて、そんなところまで私は来てしまったんだな。と思ったと同時に少しホッとした。

少し大回りして家に帰り、
会社の社長室長(いい人)に連絡した。

『お疲れ様です。
お忙しいところ申し訳ないです。
メンタルクリニックで抑うつ状態(適応障害)と診断され、3ヶ月休職するように言われました。この件について人事部のK部長と話したいのですが、直接連絡しても良いですか。』

社長室長はすごく心配してくれた。
そして社長室長から人事部長へ話が行き、
私も人事部長へ連絡を入れた。

人事部長は今年4月に転職でいらした方で
まだ会社の色にも染まってない。
私からしたらラッキーだった。

数回しか挨拶したことない間柄だったが
『ご連絡ありがとうございます。同時に心配です。無理はしないでくださいね。めんどくさい手続きは全て私の方でやりますので安心してお休みください』
とメッセージして下さった。

この対応の差。
『心配してる。』
『大丈夫?』
『無理しないで。』
一言もなかった社長。既読スルーの秘書の先輩。
人柄が出ますね。


その後も
涙が止まらなくなったり
疲れて寝たり、
起きてまた泣いたりしていると
在宅勤務中の妹が心配して部屋に来た。


家族に
自分がセクハラされていると打ち明けるのは
すごく勇気がいること。
妹を眼の前にして、10分ほど何も言えなかった。

その後、妹と母に全てを話した。

すぐに心が軽くなったと言うことはなかった。
今まで家族に悩みを打ち明けて、ホッとしたー!ってことは何回もあったけど、そんな簡単なことではないんだなと実感した。

が、もう、
そのままでいればいいんだと思えた。

その後、軽く夕食を食べた時も
気持ち悪くなることなく、食べれた。
そういうことなんだと思う。
自分の頭の中でホッとした感覚はないが、
身体は正直だなと思った。


久しぶりに湯船に浸かった。
激務で湯船に浸かる時間もなかった。
髪も4日ぶりに洗ったし、
歯も磨いたし、
化粧水もつけた。
人間らしいことが出来た。
嬉しかった。

ただ一つ。
鏡に写った自分の顔。
いつもより黒目がかなり大きく見えて、目に生気がなかった。真っ黒く塗りつぶしたような瞳。
目だけ見ると蝋人形みたいだった。
初めて見た顔だった。
こんな顔だったのか。
ずっとこんな顔だったのか。
心が喰われると人間はこんな顔になってしまうんだと驚いた。

その後、
自分の部屋に戻ると
初めて自分の部屋の混沌に気付いた。
気付けるようになった。

誰が見ても汚い!
というよりは途中から何かを諦めた部屋になっていた。

全てを片付けるのは
今の時点では無理だったが、
床に落ちたワンピースをハンガーにかけ、
開きっぱなしの引き出しを閉じた。
それだけでも少しスッキリした。


そんなこんなで
私に今できることは
・自分の部屋とリビングの往復
・指先でスマホをいじる
だけ。


もう少し元気になりたいけど、
3ヶ月の休職なのだから、ゆっくりやっていこうと思う。

日記は毎日つける。
以上

ありがとうございます。。。