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またオカルトの季節が来たと感じつつ科学を思う夏

毎年のことなのに、この季節が過ぎ去ると完璧に忘れ、再びこの季節が訪れると「はっ!!」と思い出すことがあります。

そう。

心霊体験が最も多くなる夏が今年もやってきました!!(自分調べ)

わたしの記念すべき初体験(エロスではなくオカルトのほう)は中学2年生のときでした。

忘れもしない1992年7月25日の夜。

生まれて初めての恐ろしい金縛りと、脳に直接鳴り響く地獄のような絶叫と、自分の胸のすぐ上でホログラムみたいに宙に浮かび憎悪をこめて睨みつけてくる首だけの人間の顔。

血まみれすぎて男女の判別がつきませんでした。

さて、オバケの描写はともかく細かい日付までキッチリ覚えている理由はというと、その後高校2年生まで毎年7月25日に必ず恐ろしい金縛りに遭ったからです。

なんでかって?

こっちが聞きたい。

マジで。

いまだに7月25日の謎は解明してませんが、そしてもちろん7月25日以外にもありますが、とにかくそれ以降いまに至るまで7月8月はわたしのなかでは統計的に高い確率でオバケを見てしまう時期です。

なのに夏が過ぎ去ったとたんどうして忘れるかというとどうでもいいからなんです。

もうほんとに、オバケとかはどうでもいいんです。

ゴキブリみたいなもんです。

見つけたらギャーとなりますがいなくなったら忘れるじゃないですか。同じです。

さすがにもう怖くないです。

いやもちろん気持ち悪さはありますけど、真剣度が高いほうが勝つのは生きてても死んでても同じなんだと知ってからは、怖さはあまりなくなりました。

先日、お台場の科学博物館に行って、冷凍マンモスを見てきました。

科学者の方たちは、血液からDNAを抽出して、ゾウの卵子と組み合わせて受精卵を作り、ゾウの子宮を使ってマンモスを復活させたいらしいです。

他にも、何万年も前の牛や、馬の赤ちゃんや、オオカミから移行する中間期と思われる仔犬の冷凍保存を見てきました。

せっかく死んだのにねえ。

彼らは自然の流れの中で滅びました。

それをまた復活させる意味って、何かな?

永久凍土のなかで凍っていた彼らは大変フレッシュで、とてもそんな悠久の時間を超えてきたとは思えませんでした。

物言わぬ瞳から、人間が学ぶことはなんなのか。

本当なら出会うことがなかったこれらの古代の動物たちとなんでわたしがご対面してるかというと、永久凍土が融けてるからなわけです。

マンモスを復活させてる場合かよと思いました。

巨大な吹き抜けには球状のモニターでできた地球が浮かび、リアルタイムで変化する雲や海流を見ることができます。

わたしが黙ってそれを眺めていたら、突然下方から観客の喝采が沸き起こり、拍手に迎えられて二足歩行ロボットのアシモが登場し、最近の異常な天候については特に何も触れないまま、そのモニター地球を呑気な感じで紹介していました。

みんなの前で、上手にボールを蹴るアシモ。

観客も楽しそうです。

そういえばこないだフランスでは45度、インドでは50度の熱波を観測したそうです。

アラスカですら30度越えというかつてない異常気象。

長い長いガラスの空中回廊から、まるで滅亡に向かってカウントダウンでもしているかのような巨大な地球の下でアシモと観客を見ていたら・・・

わたしは気分が悪くなってしまいました。

戦争でも環境汚染でもなく、人間は「鈍感」で滅びる気がして、悲しかったです。

絶滅した古代種を復活させる技術、わたしはロマンがあって好きです。

アシモだってかわいい。

人間の技術は心からすばらしいと、本当に思っています、悲しいのは、そんなすばらしい能力があるのに人間の社会がなぜ良くならないのかというところだけです。

冷凍保存の動物たちがよみがえりたいようには、わたしにはとても見えなかった。

死んでもなおこの世に恐ろしい執着を見せるのは、人間だけです。

この科学未来館にだって、きっと元人間のオバケがあちこちいるわけだから、そのあまりの皮肉さには本当笑っちゃいますよね。

まあ結局は幽霊なんて科学者には馬鹿にされるでしょう、でも断言できるのは、ここには人間の霊はいるけどマンモスの霊はいないぜということです。

いるわけない。

だって霊は、この世に執着があるから霊なわけです。

マンモス復活計画は、とりあえず一頭生まれてうまくいきそうなら、少しずつ数を増やして群れを作りたいんだって!!

へえ、すごいね!!

マンモスに祟られろと思いました。

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