応募作品がひとつ増えた
今の時点で、結果を待っている応募作が4つになった。一度にそれだけ待つのは初めてだ。1つでも泡になって散るまえに、過去最多数だと言いたくてww、この記事を書いている。
長い短いはあるけれど、どれも全力投球で書きあげた。泡と化しても、何らかの形にして蘇らせたい。noteで公開か、KDPで出版か、未だ参加したことがない(!)文フリ用に製本か。
選考中なので、それぞれの創作過程を詳しく説明することはまだできないが、気持ちに変化があった。純文学への興味が少しだけ薄くなった。
かといって、じゃあエンタメ〜と、簡単にシフトできるものではない。エンタメは幅が広く、もちろん短いものもあるが、応募するためには300枚500枚と書け(ability)なければならないし、面白さが必須。
「面白さ」の定義はいろいろあるだろうけれど、私はそれを測るのがリーダビリティだと思っている。でも、これは(私が未熟だから)自分で判断できるものではない。書いている自分が面白いと思っても、他の読み手は……わからない。
そんな不確かなものを、大変な労力-ネタ探して資料読んで取材してプロット作ってorz-を費やして作りあげる体力が、まずない。
努力して書きあげるものではなく、きっとそういう努力を努力と思わない人が、エンタメを書ける人なのだろう。
尊敬。
じゃあどうする。
次は何を書く?
今回(どれとは言わないが)書いたものを数人の方に読んで頂いた(感謝感激)。拙作には良かれ悪しかれ「純文学の手触り」があるとほとんどの方が示されていた。
自分ではずいぶんエンタメに寄せたと思っていたのに、なかなかその風味は抜けないようだ。思考のくせ、表出の仕方、文の重ね方。観点をひとつひとつ取りあげれば、やっぱりエンタメを書くためには、お手本をたくさん読むことから始めないといけない。
結局、どんな小説を書きたいのか探るために、私はまた旅に出る。でもその旅程を少しだけ大回りにして、新しいジャンルの小説も味わってみたい。
万条由衣