マレーシアで警察と対峙するとき|交通違反で捕まったら
先日、ローカル友人が交通違反で捕まった話をツイートしたばかりなんですが、 今度は私が捕まりました😭
友人の場合は、特定場所での「張り込み」時で、いわば狙い撃ちされた形。でも私は赤信号でtextしていてそのまま発進してしまい、100%自分の落ち度。気づいたら白バイ警官2人に挟まれてて青ざめました(汗)
と告げられ、結果的には下がったものの自分史上一番高い罰金に…
今回の、ことの顛末を書いてみます。
●違反の種類とマレーシアの事情
まず、交通違反は「州のお役所」と「警察」の二種類あり、警察の方が高額。さらに警官曰く「運転中のスマホ使用は、警察署ではなく即裁判所行き」とのこと。
警察や移民局など公務員の多くはマレー系です。マレー語ができない外国人は不利になる場合と、逆に有利になる場合も経験しています。(言葉が通じず面倒で解放されるなど)
そして公務員の給与はさほど高くないので、警察職員はお小遣い稼ぎのため、特にハリラヤ(断食明けのお祭り)やCNY(中華系の正月)などの行事の前は取り締まりが厳しくなると言われています。※今がまさにその時期
●捕まったらどうする?
①逆らわない
路肩に車を寄せたり、警察の指示通りにします。ただでさえ立場の弱い外国人、反発して大ごとになれば、最悪の場合ビザ剥奪で国外退去です。これは大人だけでなく、中高生や大学生など大人なしで行動する留学生たちにも理解しておいて欲しいことです。
②話しを聞く
まず最初に「捕まった理由」と「罰金金額」を告げられるので、大人しく聞きます。(いきなり財布を出したり、自分から“袖の下“の話を絶対に持ちかけないこと)
③選択肢はあるか?
警察官は、説明しながらナンバープレートを撮影したり、切符を切るそぶりを見せながら「異議はないか?どうしたいか?」などとしつこく聞いてきます。(まだ待つ)
●トラップの可能性
以前は「どうしたいか?」「Up to you」と言われたら、お金を払ってすぐ解決でしたが、ここ数年は政府自らが『No Corruption (反汚職)キャンペーン』を全面に出しており、注意が必要です。
数年前、違反で捕まったドライバーが自ら袖の下を持ちかけたとして逮捕される、という件も報道され、これが一番怖いのです…(見せしめ&政府のアピール、という見方もあります)
●示談金の相場と駆け引き
警官はハッキリとは言わず、こちらにしてもトラップが怖いし、双方「自分から言った事にしたくない」状態(苦笑)
駆け引きが続きますが、そこは辛抱強く。警官が「切符切るぞ、いいか?本当にいいのか?」と念押ししてきたら、「Is there any other way to settle this? 」と聞いて警官の反応を見つつ、徐々に金額交渉へ。
“示談金“の相場は、大体RM50(約1380円)と言われてますが、今回それを提示したら「Fifty?! No la~~~~」と鼻であしらわれ、最終的にはRM100(約2750円)で決着。(財布の中にRM110しか入っておらず、妥協してくれた形)
相場が上がっているのか、CNY前の値上げなのか不明ですが、ローカル友人がRM200払ったことを思えばラッキーでした。(友人は財布にRM35しかなく、銀行へ引き出しに行かされたとのこと。そこまでするんかい!)
●白と黒、どちらがいいか?
警察と示談交渉なんて、日本じゃ考えらないですよね。日本だったら間違いなく違反金を支払い、免許の点数も引かれていたでしょう…。
ちなみにマレーシア、免許証の点数制度は無く、何度違反しても免許更新には影響なしです(死亡事故などは別かもしれません)。
こういうことがある度、白黒ハッキリの日本か、グレーのマレーシア、どちらがいいのか考えます。うーん、どっちかな…
自分のミスとはいえ、裁判所へ行ったら全てマレー語だろうし、時間も取られる。RM100で済んだし今回は本当にマレーシア式で助かりました。
いずれにせよ、違反しないことが一番!友人の忠告を生かせず、痛い目にあってから学んだ愚かな自分を深く反省しています。みなさんもどうぞお気をつけください。
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