バリバリ公立校育ちの日本人が、ディベートに参戦してみた
「バリバリ公立校育ち」って、私の事なんですが(笑)今まで通った学校で、ディベートの経験は一切ありません。
マレーシア移住後に、子どもたちから学校でのディベート話を聞いて、いいなぁと思ってたんですよね。日本でもディベートが活発になれば、違う意見を相手からぶつけらても「個人攻撃」と捉えずに済むだろうな、と。
そんな公立育ちの50代母が、こちらのディベートに参加してみました。
このVimさんのルーム、以前から興味はあったものの、勝手が分からずに様子見でした。それが昨日はルールや概要が理解できたので、思い切って参加してみた次第です。
●ゲリラディベートのルール
ルールはこんな感じです。
・2人ずつ肯定チーム、否定チームに分かれて対決
・肯定か否定かは、自分では選べない
・言論の持ち時間は1人2分
・肯定チームと否定チームが、1人ずつ交互に話す
・第三者への説得力が強いチームが勝利
・Vimさんが勝利チームを論理的にジャッジ
ディベート開始前に、同じチームになった相手との打ち合わせ時間が5分与えられます。(片方のチームがプライベートルームへ移動して打ち合わせ)
●配置されたチームで直面したこと
Vimさんのツイートにある通り、お題は「ディベートをする時は、スピーカーが自分自身で肯定・否定チームを選べる方が良い?」と言うもの。
初参戦の私には、かなりハードルが高いお題です。
そして私は「肯定チーム」に任命されたのですが...「これがディベートの難しさか!」といきなり直面することに。
それは、私自身の考えが「否定派」だったから。
つまり私自身は「ディベートは自分自身でチームを選べない方良い」と考えているのに、その考えとは真逆の意見を客観的に述べねばならなかったからです。
まぁ、「それがディベート」と頭ではわかってはいたものの、実際やってみると本当に難しくて、様々な発見もありました。
自身の思考に引きずられる
自分と真逆の考え、普段はなんとなく想像もできるのに、いざディベートとなるとなかなか出てきません。「自分自身の思考」にどうしても引きづられてしまうんですね。
けれど、同チームの男性が非常にディベート慣れしていて、5分間の打ち合わせ時に助けられました。作戦会議の結果、その男性が一番目に話し、私は主に相手チーム意見へ反論する「二番目スピーカー」となりました。
肯定・否定、双方の意見は
両チームから出た意見は、ざっくりこんな感じでした。
肯定チーム(私たち)
・自分でチームを選べた方がより説得力の高い意見が述べられる
・仮に負けても自身の考えを述べた満足度は高く、ポジティブな気持ちに
・ディベートを楽しめ、結果勝利やディベート人口増にもつながる
・違う意見のチームにならずとも、相手チームの意見を聞き思考力は鍛えられる
否定チーム
・自身の考えと違うチームになる事で、相手への思いやりが育まれる
・自分でチームを選ぶよりも、より論理的な思考が鍛えられる
・チームを選べたら人数が偏り、そもそもディベートができない可能性もある
ディベートの結果
ディベートを終え、Vimさんが判定を下すまで参加者4人で振り返りのトーク。わたしはメモをとりながら参加しましたが、なんと否定チームの1人はメモが無い環境での参加だったそう!(わたしにはムリ!)
そして判定。
結果は...私たち肯定チームの勝利!ビギナーズラックでしょうか。いや、同チーム男性のおかげですね。
Vimさんから、①ディベートを楽しめるのはどちらか?②客観的にみて描写が詳細なのはどちらか?などの視点で判定理由が語られましたが、目から鱗の発想が聞けたり、これがめちゃくちゃ勉強になりました。Vimさん、「現役国際ディベータ兼コーチ」なんだそう。
自分の深層心理を知ることになる
ディベート初参戦、めちゃくちゃ頭を使ったけど、むちゃくちゃ楽しかったです。なんでしょう?この楽しさをうまく言語化できないのだけど、また参加したい!と思わせる何かが、ディベートにはありますね。
そして感じたのが、
「○○な風に考えている、と周囲に思われたくない」
という深層心理が、どこかにあると言うこと。今回、自分の考えと逆チームで話したので、その深層心理がどこかでブレーキをかけていることに気づいたんです。
これ、ディベート参加者は誰もが感じることだそう。自分の思考と客観的な意見を切り離すことは、意外に大仕事なんですね。
他にも、いくら自分の考えではないとしても、どこまで意見を述べるか?誰かを傷つける事の危険性なども伺いました。
*
批判的思考の訓練、頭の体操にもってこいのディベート、皆さんもぜひいかがでしょう?Vimさんをフォローすると、ゲリラディベートの予定が分かりますよ!
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