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マレーシア、3度目のロックダウンMCO3.0へ

セランゴール州5月6日〜、KL7日〜、ペナン州10日〜など、エリアごと段階的にロックダウンを発表してきたマレーシアですが、本日12日からマレーシア全域でMCO3.0(3度目のロックダウン)に入りました。

今朝の紙面で、保険省のNoor長官が、1月のMCO2.0(2度目のロックダウン)の失敗を認める発言をしていたのを知りました。「スポーツと教育セクターで制限を緩めるのが早すぎたかもしれない」と。過去にも似たような状況はありましたが、Noor長官の真摯な姿勢に驚きました。

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マ政府のコントロールには批判も多数よせられており、在マ邦人の間でも厳しい意見が見られます。本音を言えば、私も思うところはたくさんある。けれど「政府が過ちを認める」という点において、祖国よりはるかにマトモではないかと感じ、感染抑制にできる限り協力せねばと思う次第です。

「インドの現状から学ばねばならない」と度々インドを引き合いに出し、これまでのハリラヤ(イスラム教の断食明けの祝賀)考慮から一点、厳し目のロックダウンに入ったマレーシア。以下のような対策が取られるようです。

6月7日までの4週間で感染を減らし、ICUのベッドを増床する

※上記紙面より抜粋
・3~4週間で感染症を抑制しながら病院やICUの能力を高める予想
・全国で734床あるICUのうち、500床近くが利用されている
・3月末から6月中旬までの間に患者数が急激に増加し続ければ、1,700人以上のICU患者が発生する可能性があると警告
・病院のICUベッド不足に加えて、Covid-19 亜種に関わる症例が増加している

・ケランタン州、ケダ州、ネゲリセンビラン州、セランゴール州では、今日、南アフリカの亜種が新たに14例確認された
・これによりこの亜種を含む症例数は62件
・保険省ではインド型が2例、英国型が8例確認されているものの、これまでのところブラジルの亜種の症例は確認されていない
・80%の症例が地域内での散発的な感染で、92%がマレーシア人による感染

その他の対策、禁止事項など

今回のMCO3.0では以下のような対策が取られています。

・ 教育セクターの閉鎖(未就学の施設は許可制、国際試験受験は除く)
・ AIによるホットスポット特定システム “HIDE“ で指定された施設(ショッピングモール等)が、即時3日間の営業停止に
・ 州越え禁止の他、地域(Daaerah)をまたぐ移動の禁止
・ 結婚式・誕生日・セレモニーなどの社会活動の禁止
・ 個人の運動(ジョギングやサイクリング等)以外のスポーツ禁止
・タクシーやGrab、乗用車の人数はドライバーを含めて3人まで
・店内飲食の禁止、持ち帰りとデリバリーのみ
・WFH(自宅勤務)の義務化、出社する人数は30%が上限

インター校を含む教育機関は閉鎖され、オンライン授業へ移行しています。イギリス系のインター校ではIGCSE(義務教育修了試験)の時期ですが、受験時の登校は許可されています。

MCOは2〜3ヶ月続く可能性も?

以下の紙面では「これまでで最も長い移動規制命令(MCO)に備える必要がある」とMCO延長を示唆しています。

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