マレーシアで「宿題の本来の目的」に気づいた話
マレーシア🇲🇾ペナンのインター小学校で、驚いたことの一つ。
かなりの確立で「宿題を採点しない」んです。
採点どころか、集めない(提出させない)時もある。最初は先生が忘れただけかな?と思ったけど、どうもそうではないようです。(イギリス系の複数インターで同じ傾向でしたが、学校や教師によっても違いはあると思います)
厳密にいうと採点する時もあるんですが、ランダムなので予定が読めません。(注:宿題はたくさん出る&提出状況は成績に含まれます)
最初は驚いて、これはなぜだろう?と探りました。
●そもそも宿題の目的ってナニ?
宿題の目的は「学校で習った内容を復習で定着させること」ですよね。それを促す意味で宿題を出すのかなと。
もちろん主体的に復習できればベストだけど、そういう子どもばかりじゃ無いし(私自身、自分からは勉強しないタイプでした汗)、学習習慣をつける目的もあるかと思います。
●採点されないなら意味がない?
最初は日本式との違いに驚き、採点されない宿題なんて意味あるのかな?と。でもそのうち「毎回採点しなくても良いのかも...」と思いはじめました。理由は、宿題をこなした時点で、その目的(=自宅での復習)は達成できてると気づいたからです。
また宿題の中でつまづく箇所やわからない部分が分かり、それが自宅でクリアできる。宿題内容を採点されずとも、その目的はある程度達成されてる、というわけです。
●学校で全てを理解できない、という前提
それでも当然、理解しきれない箇所もあるので、親が一緒に考えたり塾や家庭教師に聞くことも。もちろん学校でも先生に聞けば教えてくれるけど、インター校は「学校で全てを理解するのは不可能」という基本前提がある気がします。
国籍も英語力も違い、理解度もバラバラ。全生徒が学校内で全てを完結するのは無理があるので、多くの生徒が放課後になんらかの補習塾へ通っています。文字通り、学校内で理解しきれない部分を補う勉強です。
「大金を支払って入学しているのに、放課後に塾へ行かせるのはおかしい」という方もいらっしゃるけど、これが現実なんですよね。特に英語力でハンデのある日本人は、どの教科も校外での努力無しには追いつけません。
●採点しない、集めないなら出さなくて良い?
と思うでしょう?でも提出状況はチェックされるし、集めない時がいつかは誰にもわからない...そして採点や細かいコメント付きで返ってくる時もあるという...!
なので、基本的に全員毎回提出します。先生、上手いなぁ(きっとそういう狙いじゃないでしょうけれど)
採点されない事で保護者から不満が上がるかと思いきや、知る範囲では聞いたことがないです。もしかして、日本以外では「毎回は採点しない」のがデフォなんでしょうか?他国の状況も知りたいので、もしよかったらコメント欄で教えて下さい!
●宿題の本当の目的
インター小学校で宿題を出す目的は、あくまでも
「学習内容を理解すること」
であり、「提出することだけが目的ではない」んだなと。
これが、子どもたち二人のインター小学校、そして仕事で関わった各校で得た、私の気付きでした。
本来の目的が達成されれば、必ずしも採点の必要はない。でも時々は採点するので生徒も気は抜けない。ということかなと。
日本も、私立校だと同じような方式もあるのかな?北欧などでは、そもそも宿題を出さない方針へと変わっている国もあるようですね。双方にメリットデメリットあると思います。
日本では「提出期限を守る」事が全面に出ている気がします。確かにモラルも大事だけど、もし「ルールを守ること」だけが大きな目的になっているとしたら、宿題の意味を問い正してみても良いのかもしれませんね。
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心持ち次第で宿題も楽しくなるかも?学びは本来楽しいことなはず!
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