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#2 採用人事の本棚「実践・採用ブランディング」

こんにちは!
採用人事の 満月ぽん と申します。
金融スタートアップの採用人事2年目です。

理解の整理や定着など、自身のスキルアップを目的として、人事・採用まわりの書籍について、読書感想をまとめています。

人事・採用を担当されている方々にとって、少しでも参考になれば幸いですし、わたしが奮闘している姿をみて、ベンチャー企業のひとり人事さん達が元気になってくれたりしたら、それはもう本望です。

個人的に、実務に関する学びがとても深かった、第二弾はこちらです!

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07KVWKHG4

実践・採用ブランディング

著者:佐藤タカトシ
所用時間:3時間
読了日: 2020/10/21

■概要

今まで100社以上の採用支援がある著者が、どのような会社でも“働きたい”と思われる状況を作りだす採用ブランディングについて、ゼロから伝えていく。採用ブランディングは誰に伝えるかが重要で、訴求ポイントを考える必要がある。求職者に企業の魅力を伝える具体的なノウハウを学べる1冊。
※Amazon書評引用

■読もうと思ったきっかけ・目的

今期、自社で採用広報に着手することになったため、採用ブランディングを体系的に学び、実際に手を動かすイメージをつけることを目的として購入。
いくつか採用ブランディングについての書籍はあったが、より実務イメージが湧きそうだった本書を選択した。

■要旨

【序章】採用ブランディングで会社は変わる
採用ブランディングので根源的な目的は「優秀な人材の採用」ではなく、「事業成長」「組織変革」「社会変革」など大きなゴールを設定すべき。「今」だけでなく「将来」にわたって必要な人材を考えることから採用ブランディング活動は始まる。

【第1章】“なんとなくの採用”がもたらす弊害
企業ブランドと採用ブランドの相関性は薄く、「働く場所としての魅力」を企業ブランドに依存せずに伝えきることが、採用ブランド確立の要となる。採用難の時代においては、求職者が就職や転職を本格的に考えはじめる前から自社の魅力をアピールする必要があり、これからの採用担当者には、経営者視点で採用戦略を立案することに加え、自らがエバンジェリストとして自社の良さを外に伝えていくことが求められている。

【第2章】採用ブランディングの戦略と戦術
「目に見える条件」だけでなく、会社のカルチャーや人が醸し出している空気などの「目に見えないもの」と、求職者が希望する働き方や生き方とがマッチした状態こそが、真に採用ブランドが確立された状態といえる。

採用ブランド確立には、「戦略」「戦術」「施策」を順序だてて立案、実行することが肝要である。

【戦略】
①目的:何のための採用活動なのか
※経営会議への出席、役員、事業責任者へのヒアリングからくみ取る
→ファクトだけでなく、経営者・現場の「個人の意思」に触れるのが重要
 ・すべての活動の旗になる
 ・経営と組織の両面を意識する

②求める人物像:目的達成のために誰を採用するのか
※会社の将来を見据え、長期目線で貢献できそうな人物をイメージする
 ・人物的な特性に踏み込む
 ・MustとWantで整理する

③伝える内容:何をキーとして伝えるのか
 ・会社・事業/仕事/環境の軸で整理(さらに優先順位をつける)
 ・一言で集約する
例)個で勝負できるクリエイターは強い(DeNA)

【戦術】
④コミュニケーション設計:どのように自社の魅力を伝えるのか
※3つのフェーズを独立して考えず、首尾一貫したキーメッセージを伝えることが重要
 ・興味喚起、動機形成、不安払拭(3つのフェーズごとに課題設定)
 ・一貫性を担保する

【第3章】採用ブランディングを実現する戦術と施策
Payed Media(有料媒体)、Earned Media(PR活動)、Owned Media(自社HP等)、Human Media(リファラル)という4つのメディア・手法をコミュニケーションの3フェーズに配置する必要がある。どのフェーズのどのメディアに注力するのかを明確にすることで、より効率的にすすめられる。

【施策】
⑤実行手段:どのような手段をカタチにするのか
 ・戦略や戦術をもとに企画・推進する
 ・施策だけを単独で考えない

※各メディアの特性と有効なフェーズ
興味喚起:Payed Media(有料媒体)、Earned Media(PR活動)、Human Media(リファラル)
動機形成:Owned Media(自社HP等)、Human Media(リファラル)
不安払拭:Human Media(リファラル)


【第4章】これからの採用担当に求められること

「会社をこうしたい」「候補者にこういうことを伝えたい」「自分自身がこうありたい」という採用担当者のフィロソフィーが大切であり、加えて経営と事業課題を自分事ととらえて企画に落とし込むことが重要である。
採用ブランディングをおこなう上では、短期、中期、長期それぞれのタームでおこなうべきプロジェクト運営手法が異なるため、特に中期・長期のプロジェクトを自ら立ち上げて完遂するスキルがこれからの採用担当には必要になってくる。

■学び・気づき・感じたこと

・個人の意思の重要性
何のための採用活動なのかという目的を決定する際、ファクトだけでなく経営者・現場の生の声、個人の意思に触れることが重要である、という内容に感銘を受けた。
また、採用担当のフィロソフィーについても、自身を振り返ったときに人事として「会社をどうしていきたいか」という意思が曖昧であると感じるため、会議出席やヒアリングをとおして会社、経営、従業員についてより理解を深め、自身の意思(どうしたい)を明確にしたい。

・採用ブランディングの戦略~戦術~施策の手順
何から手を付けて良いかわからない状況から、どのように進めるべきかが見えた。採用ブランディングについて学ぶつもりで読み始めたが、これまでやってきた採用活動の目的を定義するところから始まること、フェーズごとに目的達成に向けたひとつひとつ決定を丁寧にする必要があることを確認できたので、順序をあやまらず進めたい。

■自身の考え・アクション・仕事での活用方法

・採用活動の目的の定義
全社で採用目的を共有できるよう、会議出席やヒアリングをとおして会社、経営、従業員についてより理解を深め、自身の意思を明確にしたうえで提案する。

・戦略~戦術~施策までの設計
今後の採用ブランディング戦略に関しては上司先輩がリードしてくださる予定ではあるが、本書で手順を予習できたことで、自分でもチャレンジしてみたいと感じた。まずは自身で進め、関係者にレビューしてフィードバックをもらえるよう進める。

■最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

第二弾ということで、少し慣れてきました。

実は、第一弾で鬼のように時間をくった「要約」の労力削減を裏ミッションとして取り組んでいたのですが、言いたいことだけを絞る「要旨」のかたちにしたところ、すぐまとまりました。解決!
(前回は要約と感想に丸2日もかかって大変苦労しました)

要約:内容のまとめ。不必要な部分を削り、全体を短くする。
要旨:筆者の言いたいことを短くまとめる。段落の順序は無視して良い。

これで無理なく読書感想を続けていけそうだという安心感を得たところで、早速、自身のアクションにまとめたことを実行していきたいと思います。

毎週更新予定です。
引き続き、よろしくお願いいたします!
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