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五日目 令和元年五月三日 十五時半頃

 東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。五日目 令和元年五月三日 十五時半頃。遠江國 金谷宿。

 その日の三時頃には、日没頃に到達できる地点を予測して泊まる宿をiPhoneで探して予約をしておく。この日は藤枝宿まで行けそうだったので、その周辺で宿屋を探していた。通常「じゃらん」や「楽天トラベル」でweb予約や電話をするのだが、全く空いてない。ええい、ままよ。現地に行けばなんとかなるだろうと思い、そのまま歩き続けた。

 金谷の宿場町に続く坂。ここからはアスファルトの道。撮影している向きの背面は石畳。

 道祖神か。男根の様にも見える。なにか文字が彫ってあるが、よく判別できない。「秋葉山」か。西の尾張、三河、遠江では道祖神がなく、もっぱら街道筋にあるのは地蔵だ。東は逆に地蔵ではなく道祖神になる。この辺りに境目があるのか。

 街道筋の家。軒の低さが往時を窺わせる。「街並み保存してますよぉ」と言ったわざとらさのないこういった自然な感じの景観維持もよい。

 民家と常夜灯。どういった経緯でこんなに家が迫っているのか。寺の境内との境目が曖昧だったためか。民家の軒先に常夜灯が立っているという例はよく見かける。そういった家は昭和以降に建てられた新しい家だ。戦後の混乱期によるものか。電柱もここ以外に立てられるところはなかったのか。

 金谷一里塚跡。鉄道建設時に潰したか。

 佐塚屋本陣跡。書店の屋号は、本陣を受け継いだもの。書店になってから百年以上が経過しているらしい。書店の営業は元旦以外年中無休と書いてある。シャッターが降りているということは廃業してしまったのか

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