firstlove

昨年の冬に公開されて、話題のfirstlove初恋。
宇多田ヒカルどんぴしゃ世代のわたしはいつ見ようか楽しみにふつふつとしておりましたが、満を辞して年末にNetflixを契約して、一気見しました。
思うところはあるかとは思いますが、わたしもありましたが。映像がとにかく綺麗で、主人公たちが全員可愛くて、愛おしくて。

急いで見るのは勿体無いと思いながらも、駆け足で観終わりました。

ここからはネタバレですが、、
学生時代の彼女の事故の発端となったやり取りがどうしても違和感というか、嫌悪感を覚えましたが、断れない女の子はこんな感じなんでしょうか。
久しぶりに会った彼との食事で、友人に出くわして断れず相席して、挑発してくる態度の悪い先輩にキレるシーン。
怒る彼をひどいと彼女は悲しんでいたけど、そもそも大事な席に知らないひとふたりを相席させて気を遣わせる彼女の方が如何なものかと思ってしまった。
初めての都会で写真のないおしゃれなメニューから料理を選んで、、あのシーンがわたしはどうも嫌いです。

もうひとつ。
高学歴を努力で持って夢を追いかけていた女性が、部分記憶喪失で中退まで選ぶでしょうか？
そして医者でキャリア重視の男が、そんな子を妊娠させて東大を中退させ、嫁に貰うという設定も無理がある。卒業させるし、嫁にもらってから妊娠させる。

そういう気になる矛盾もありましたが、、
ひとの人生のキラキラした部分を沢山見せてくれる作品で、胸がキュッとなるシーンばかりでした。

あったかくなったら、今年はきっとライラックが売れるんでしょうね。

そしてこの作品をみてわたしは、私の人生においてこんな胸を張って愛したと言える相手は居ただろうかと思い返しました。
運命を信じたり、どうにも出来ないくらい相手に憧れを抱いて魅了されるような、そんな相手。
わたしには居なかったなと、がっかりさせられてしまった。思い返してわたしもあんな恋したな、素敵な人だったな、なんて思えるような相手を好きになっていないと。
見る目がないんだなという事実を思い知ったのと、劇中にもあったけれど、そういう相手と出会うこと自体が奇跡なんだと、思いました。

まだ出会っていない、と思ったら、まだまだ素敵な出逢いをしなきゃなと、思えました。

人生これからですかね。