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【就活まとめ#1】受験と就活は似ているようで真逆な存在と知る

さて年が明けて就活が本格的に始まる時期になりました。
ご多分に洩れず、僕の後輩たちも本格的に始動しています。

それに乗じて様々な相談を受けるようにもなりました。
相談しにきてくれるのは嬉しい一方で、僕なんかでいいのかという気持ちもありますが…笑

ただ、せっかくの機会なので、後輩たちに伝えていることを少しでもnoteにまとめておこうと思います。後輩用に就活を言語化してみたら、意外にも当事者の時には気づかなかったことも見えてきたので。

おそらくこれからぼちぼち就活関連の話も書いていくことになりそうです。

僕の就活を少しだけ

まず就活関連の話を書くにあたって、一応僕の就活を少しだけ書いておきます。何をしていたか全くわからない人が書いた文など読む気にもなれませんから笑

僕自身、就職活動は大学3年生の秋から始めました。
始めたといっても野球が一番忙しく周りの友達ほど就活に時間を割くことなど到底できなかったので、エントリーする企業はものすごく絞りました。

運やご縁もあり、大学3年生の1月に某コンサルティングファームに内定をいただきました。その後、第一希望郡の会社を2社受けましたがお祈りメールを受信し、結果的にそのコンサルファームに入社を決めました。

簡単に数字でまとめるとこうなります。

就活時期:大学3年生10月〜4年生5月
※期間は普通ですが面接含め就活に使った日数は1ヶ月未満です
エントリー企業:5社(コンサル系3社、事業系:2社)
内定数:1社

ご覧いただけばわかるように、いわゆる就活強者でもなく、就活経験豊富なわけでもありません。なので、別に今回も就活のテクニックについて書くわけではありません。書かないのではなく書けないのですが…

ただ、「なぜこのような就活になったか、就活の背景にある考え方は何か」ということについては書くことができます。と言うよりも、このテーマの方が就活テクニックよりも1000倍重要だと考えています。

今回はその背景の中でも根本にある「そもそもの就活の位置づけ」を中心に書いていきます。

受験と就活は真逆の存在

さて、見出しにもありますが、僕の友達も含めて一番勘違いが多いと感じるのがこれです。
就活は“手順”がものすごく受験と似ています。

情報を集めて進路を選定し、テスト・面接を経て合格発表を待つ。

もうこの文だけ見たら受験のことか就活のことかわかりません。
完全に一致しています。

しかし、この“手順”が同じだからといって両者を同等と見なすのはあまりのも早計です。なぜならこの両者の本質は同じどころか“真逆”だからです。

そしてその真逆の本質とは

進む先の世界が“受動”か“能動”か
(=受け身でいい世界or自分から動かなければならない世界)

ということです。
もちろん“学校=受動の世界”“会社=能動の世界”です。

これを認識できているかどうかで、おそらく人生が大きく変わってきます。

受動でも成長する世界・学校

ではこの両者の本質について説明していきます。
この違いは「自分の立ち位置」さえ認識できれば簡単に見えてきます。

まずは学校です。
学校とは何をするところでしょうか。
そうです。学生が勉強するところです。

みなさんも学校に通う経験をしたことがあると思います。毎日授業が実施され、調べ物をしたければ図書室へ、体を動かしたければ体育館や校庭へ、歌が歌いたければ音楽室へ、と必要な施設が一通り揃っています。

なぜなら、学校における顧客が“学生”だからです。

学校は学生に対して最大限のサービスを提供します。
それこそ学校の存在意義であり、ビジネスで言う本業だからです。

だからこそ僕たち学生は何もしなくてもサービスを受けれるようになっています。特に頑張らなくても授業を受けることができ、部活もでき、と成長するための環境が準備されます。

つまり“受動的”に生活していても、勝手に成長できてしまう世界こそ学校なのです。

能動でないと取り残される世界・会社

次に会社を見てみましょう。

会社の定義は様々だと思いますが、社会に向けてサービスを提供する組織だということは間違いないと思います。

ではそう考えたときに会社の顧客はどうなるでしょうか。
そうです。”社外のお客様”です。

これを別の表現にすると、「僕たち会社に属する人間は顧客にサービスを提供する人間」と読み替えることもできます。

つまり先ほどの書いた「自分の立ち位置」の違いとは

学校:サービスを受ける存在
会社:サービスを提供する存在

ということです。

これこそ僕が真逆だと考える理由であり、会社を能動の世界と捉える理由です。

経営者側の視点で考えれば、社外の顧客へのサービスを最大化させることが第一です。もちろんそのために社員教育を準備しますが、能動的に成長して活躍する人には報酬を増やすのは当たり前ですし、逆に受動的で落ちこぼれた人をクビにするのも当たり前です。

学校では受動的・能動的関係なく全員が大切な顧客なので、受動的な人を見捨てることはしません。むしろ、受動的な学生を能動的にすることが物凄い評価に繋がるので、より厚いサービスを与えるかもしれません。

受動と能動が違うと結局何が変わる?

ここまで学校と会社における立ち位置が真逆だと説明してきましたが、では結局この違いから何を考えるべきかをこれから考察していきます。ここまで考えなければ行動は変わらないので。

まずは結論から。それは

考えを深める対象を「受験→学校」「会社→自分」にする

です。

これは言葉通りです。
受験を考えるときは“どんな学校か”ということに時間を割き、就職するときは“どんな自分か”をじっくり考えるということです。

受験の場合は簡単です。
普段買い物するように、他と比較して自分が最も良いサービスを受けることができる場所を選ぶことになります。

もちろん自分のやりたいことも含め考えます。
僕みたいに野球を続ける人にとっては野球部が強ければ魅力的な一方で、野球に興味ない人にとっては意味のない長所です。

それらを含め自分が最も恩恵を受けることのできる学校(=サービス)を選びます。

一方で会社は違います。
就活で考えるべきは自分が“どんな人間なのか”であり“何をしたいのか”です。

そもそも学校と会社では母数が違いますし、やっていることも様々です。
既存の事業も10年・20年と続いていくものなんてほぼないでしょう。
そして大前提として、会社がサービスを提供するのは社員ではありません。

となると、「今その会社がしている〇〇をしたい」より「将来〇〇をしたいからこの会社に入れば近づけそう」と考える方が圧倒的に重要です。

会社が何をやっているかを考えるのではなく、自分が目指す世界のどこの部分まで会社に担ってもらうかを考えるということです。

これが当たり前だと思う人も少なくないと思います。しかし多くの人が無意識の内に前者になっています。

例えば商社への入社を志す人にその理由を聞くと


「仕事で海外に出て働ける」
「年収がいい」
「幅広く色々なことができる」
「福利厚生がいい」

みたいなことを耳にタコができるくらい教えてくれます。

でも、


“海外で千差万別な価値観を知りたいから”海外に出て働く」
“若いうちから自己投資にお金をものすごく回したいから”年収が大事で」
“ビジネスアイディアを多角的に考察するために”幅広く仕事をしたい」
“若いうちこそ時間とお金両方無駄なく使いたいから寮とかも含めて”福利厚生が充実してて欲しい」


など、“ ”で囲んだような目的を一緒に話してくれる人はほとんどいません。

おそらく無意識の内に先輩から聞いた話や外から刷り込まれた価値観や考え方に自分の思考を縛られているのではないでしょうか。

もちろん” ”の中身はその人の価値観に合ったもので構いません。
大切なのは手段の裏に「目的意識」があるかどうかです。

「自分は何がしたい」よりも「その会社で何ができるか」を重視している人が多すぎる気がします。

まとめ

さて、まとめていきます。

① 学校の顧客は“学生”、会社の顧客は“社外のお客さん”
② 学校は受動的でも成長できるが会社は能動的である必要がある
③ 受験は進学先を、就活は自分のやりたいことを考える

いつも通り3つにまとめましたが、一言でまとめるなら「会社に期待するな」ということです。


さて、ここまで書いてみて、正直文字数が足りません。冒頭でも書いたように勝手にシリーズ化しようと思います。今回書けたのは就活のスタートラインの手前までなので…

じゃあ実際にどう進路を選定するべきか、OB訪問はどうするべきか、会社に入る前にどんなことを考えればいいか、就活期だからこそできる大事なことは何か…

挙げ出したら止まらない気もしますが、可能な限り言語化していければと思います。

僕自身就活を通して考えたことがかなりありますし、それと同時に同年代の行動や思考を少なからず見ることができました。就活を含めた将来のことをあまりにも考えてない人が多いとも少なからず思いました。

僕の考えが必ず正しいなんて微塵も思っていませんし、僕より深く考えている人は星の数ほどいますが、こういった視点もあるよと誰か一人でも考えるきっかけができればいいなと思いつつ書いていきます。

読んでいただきありがとうございます!僕の経験がみなさんの生活を少しでも前に進めることができれば最高です!サポートしていただいたことでできた経験はもちろんnoteに投稿します!