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車椅子で役者をやるもの。(seen16 期待と不安と)

そして、いよいよ2018年11月。前回、地域活性化プロジェクトのワークに参加してくれた尾崎氏協力の元、初の自分主催のワークショップ「より豊かに自分を表現するための‼️インプロワークショップ」を開催。

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人は本当に来てくれるのだろうか?満足してもらえるのだろか?

蓋を開けるまでは申込みはあったものの疑心暗鬼。インプロ芝居経験者も参加だ。大丈夫だろうか、、楽しみでワクワクした気持ちより不安の方が大きくなっていた。多分に性格的な問題なのだが、俺は人に見せる面よりかなり心配性な方だ。そして人に「こんなものか」と思われる事にかなり恐怖する方だ。「自分らしくしたらいい」頭で分かっていてもいつも人からの評価を気にしてしまう。そんな中、申込みしてくれた人は全て参加してくれたのだ。

もうやるしかない。

多分、この時、参加された方は俺が楽しそう、意気揚々とスタートしたように見えた事だろう。しかしそれは全く逆だ。どう思われるか、特に経験者相手にこんなワークを開催してしまった事に少し後悔してたくらいだった。

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しかし、始まった。前回までにやったワークをなぞって障害のある方だとこんなふうに感じる、決して障害がある事がマイナスばかりではなく、それだらこそ研ぎ澄まされる芝居に必要な感覚がある事など、エチュードを使って俺だからやってよいワーク、「こんな風に考えた事なかったでしょ?」と思われるワーク、兎に角、演技面ではまだまだなところをそれでカバーするかのように、兎に角我武者羅に伝えた。

そんな俺の言葉、動きに参加してくれた誰もが真剣に真摯にワークに取り組んでくれた。笑い声。静寂。笑い声。

ヤバイ。ヤバイ。すっげぇ楽しい、、、

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時間が終わりに近づいてくる。やりたい。まだまだやりたい。最初に危惧してた事なんかすっかりぶっ飛んでた。ラストではペーパーを使ってのシーン作り。

芝居、演劇の楽しさを知って欲しい。障害があっても芝居やれるんだって知って欲しい。対外的にはカッコよくいうとそんな肩書きでやり始めたワーク。車椅子の元役者がやるところを見て欲しい。俺って車椅子のくせに凄いでしょって思われたい。そんな気持ちも多大にあった。

しかし、ワークでは、芝居経験者も、未経験者も、障害者も、健常者も、顔見知りの人も、初めましての人も、ただただ素晴らしい笑顔を見せて楽しんでくれた。いや、本当のところはどうだったのかなんて、分からない。お愛想だったのかもしれない。考えたらきりがない。でも1つだけ確かな事と答えはそこにあった。

一番の笑顔は多分、俺だったきっと。

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車椅子の役者、演出家として活動していく事で観る側だけでなく演る側のバリアも崩していきたい。活動にご支援の程宜しくお願い致します‼️