オンライン読書会『大長編ドラえもん ザ・ベスト』イベントレポート【2020年6月】
ごあいさつ
どうも、クチコミとランキングでいいマンガが秒で見つかるサービス『マンバ』です!
今月もYouTube Live配信にてオンライン読書会を開催しました!
今回のメインテーマは「大長編ドラえもん ザ・ベスト in マンバ読書会」。
宇宙一ドラえもんに詳しいお笑い芸人・ドッチモドッチ 栗原さんにお越しいただき、大長編ドラの思い出をたっぷり語りました。
そのイベントのもようを、マンガソムリエ・兎来栄寿さんによるレポートでお届けします!
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オンライン読書会『大長編ドラえもん ザ・ベスト』
こんにちは、マンガソムリエの兎来です。2020年もあっという間に半分を終えてしまったことに驚きますが、いかがお過ごしでしょうか。
6月27日(土)、オンラインでは3回目となるマンバ読書会が開催されました。
今回はスペシャルゲストとして宇宙で最も『ドラえもん』に詳しい芸人であるドッチモドッチ栗原さんをお呼びしたこともあり、テーマはずばり「大長編ドラえもん」!
皆大好き『ドラえもん』の中でも、特に映画として公開された「大長編」にフィーチャーし、たっぷり語りました。『ドラえもん』に留まらない、端々に溢れる藤子・F・不二雄愛と共にお楽しみください。
ゲストに一問一答@ドッチモドッチ 栗原さん
最初のコーナーは「ゲストに一問一答」。ゲストである栗原さんに多数の質問へ瞬発的に答えていただきました。
Q.「一番好きなマンガはもちろん『ドラえもん』ですが、その次に好きなマンガは?」
A.『ギャラリーフェイク』
これも「アイテム」を巡る物語であり、『ドラえもん』に通じるものがあるのではという分析も。
Q.「今周りで流行っているマンガは?」
A.『呪術廻戦』
丁度連載最新話が大きな盛り上がりを見せて話題になっていたところだったので、トークに花が咲きました。周りでは『鬼滅の刃』ロスを埋めるために『呪術廻戦』に移行する人も多いとのこと。アニメ版も楽しみです。
Q.「最近好きなマンガは?」
A.『かぐや様は告らせたい』
「『キングダム』以外にヤングジャンプで読むものができた」という栗原さんに「『ゴールデンカムイ』なども面白いですが読まないですか?」と訊ねると、「自分の中で抱えきれなくなるので意図的に制限しているがきっと大好き」というお答えが。「キャパオーバーわかります」というコメントもあり、無限に面白いコンテンツが溢れる世界での処世術が語られました。
Q.「ドラえもん以外の藤子作品でお薦めは?』
A.『藤子・F・不二雄異色短編集』、『T・Pぼん』
私としても『異色短編集』はあらゆる人にお薦めしたい大傑作です。『ドラえもん』『キテレツ大百科』など子供向けのイメージが世間でも強いでしょうが、大人こそ楽しめる極上のエンターテインメントには藤子・F・不二雄の真髄は短編にありと感じられます(と、『大長編』を語る回で言うのもアレですが笑)。
Q.初めて観た『大長編ドラえもん』は?
A.『ドラえもん のび太と銀河超特急』
当時のトークを皮切りに、近所の公民館や児童館などで行われていた子供向けアニメ映画の抱き合わせ上映会の話が思わぬ共通体験として浮かび上がり、盛り上がりました。また、「初めて観た『大長編ドラえもん』で年齢がバレる」という話も。
また、『ドラえもん』のアニメにおける新旧といえば声優交代に関する賛否にばかり目が行きがちだが、作風自体が刷新されていることにも注目してほしい、自分は新『ドラえもん』が大好き、と栗原さん。その違いを尋ねられると、大山のぶ代ドラは後半は保護者的な側面が強くなっていたが、水田わさびドラになると『ドラえもん』初期のドタバタテイストが戻ってきているなどが挙げられるとのこと。
その他にも、
「『ドラえもん』は45巻から買い始めた」
「コロコロコミックは小学1年生くらいのころから読んでいる」
といったお話も。
この日は司会の高橋さんもタイトルコールなどを大山のぶ代ドラの声に寄せていただいており、そこも栗原さんはきっちり拾ってくださいました。
マンバふつおた特別編「あなたのお悩み、ひみつ道具で解決!」
続いては、マンバふつおた特別編「あなたのお悩み、ひみつ道具で解決!」のコーナー。
普段のふつおたに代わり、栗原さんの「ドラえもんのひみつ道具を使って悩みを解決へと導く」という持ち芸を活かした「#ひみつ道具相談」のコーナーでは、栗原さんへ寄せられた数々のお悩みに答えていきました。
デモンストレーションとして、私から栗原さんへ「24時間マンガを読み続けても読みきれないほど大量のマンガが発表されているのですが、どうしたらいいでしょうか」と訊ねると、「『時門*』を使って時の流れを遅くすると良いでしょう」(*時門-じもん…時の流れを速くしたり遅くしたりできる道具)という回答をいただきました。
個人的に栗原さんのこの特技の素晴らしいと思うところは、タイムマシンやどこでもドアといった誰でも知ってる道具ではないややマイナーなもので解決を図ってくださることです。「そんな道具もあるんだ!」という視点でも楽しんでいただければと思います。
では実際に寄せられたお悩みと、その解決方法を見ていきましょう。
Q.リモートワークで仕事相手の顔が見れずストレスなんですがどうしたらいいでしょうか?
A.1巻に出てきた「スパイセット」(任意のところへ飛ばせるロボットの頭部のような目・耳・口が映像や音声を遠隔で届けてくれる道具)。プライバシーの侵害には目を瞑ってもらえれば、相手の言動が自宅でも把捉できます。同時にストレスも解消するためには「ヘソリンガス」(肉体的にも精神的にも痛みを感じることがなくなる道具)。ただ、原作でも描かれている通り、痛みや辛みは脳が本体へ自分の状態を教えてくれる信号なので辛くなった時はそのメッセージをしっかり受け取るのも大事かもしれません。
Q.好きなマンガの知名度を上げたいのですがどうしたらいいでしょう
A.「人気ライト」を浴びせましょう。光を浴びたものは大人気になります。推しに使ったら人気ナンバーワン間違いなし!
※なお、このご相談の後、相談者の推し作品が本当にアニメ化されるという奇跡が起きました
Q.今年のドラえもん映画『のび太の新恐竜』を楽しむために読んでおくといい作品などはありますか?
A.原作の『のび太の恐竜』、リメイクの『のび太の恐竜2006』、強いて挙げるとてんとう虫コミックス10巻の元になった短編も読んでおくと最高に楽しめるでしょう(公開予定日は8月7日となっていますので注目です)。
記念すべき第1作目の大長編である『のび太の恐竜』では、のび太が鼻からスパゲティを食べるという約束をしてスネ夫たちが用意したスパゲティがペペロンチーノやナポリタンではなくミートソースがたっぷりかかったスパゲティだったのがスネ夫たちの底意地の悪さを如実に表しているという指摘も。
ちなみに司会の高橋さんは大長編全24巻を読んできたものの、本編の『ドラえもん』はノータッチなので、本編のジャイアンとのギャップにびっくりしたそうです。
映画で燃やされてからもしもボックスは一切登場しなくなった、未来デパートの誤配送がだいぶ多いし何ならそのせいで起きた事件もかなり多いといった小ネタも。22世紀のGoogleでは未来デパートに低評価が付けられていてもおかしくないと個人的に思います。
そもそも、もしもボックスや時門などがある世界で22世紀の社会はどう成り立っているのかは不思議…という根本設定にまつわる話も登場。お金を増やすのだけは重罪という設定があるものの、お金を増やす道具も複数あるという矛盾も存在…。
大長編ドラえもん ザ・ベスト in マンバ読書会
そして、この日のメインである大長編ドラえもんを語るコーナー。寄せられたクチコミと共に語られた内容に触れていきましょう。
『雲の王国』
*主なコメント
ゲストキャラクターが再度登場するのが最大の魅力。軽い同窓会。他の大長編と違い、コロコロコミックだけでなく『ドラえもんクラブ』というドラえもん雑誌で更に続きが描かれたのも特色。地上の人間側が敵に周り、環境問題にも触れテーマ性が強い。主題歌もいい。
『日本誕生』
*主なコメント
ギガゾンビが怖い。ツチダマもトラウマ。神隠しの実例集が生み出すリアリティの怖さも。未来から来た犯罪者という意外性と、誰かを虐げることは悪というメッセージ性。畑のレストランはもちろん、ラーメンのスープが美味しそう。ファミコンのギガゾンビの逆襲は名作。
『チンプイ』と『日本誕生』の意外な繋がりにも言及されました。気になる人は配信を聴いて調べてみてくださいね。
『鉄人兵団』
*主なコメント
新映画は補完がなされており素晴らしい。テーマが深く、ドラえもん達はリルル側の理屈を論破できないまま闘いへと移っていく。ザンダクロスが男の子のツボを押さえていてかっこいい。男は男の闘いをし、女は女の闘いと友情を繰り広げているシチュエーションもいい。とにかくリルルがかわいい。リルルの治療シーンで"目醒めた"少年も多いのでは。
こちらのなかやまさんのクチコミがこの日の最優秀クチコミに選ばれ、『鉄人兵団』を暫定的にこの日のベスト大長編としました。
なお、私もこの日のために改めて新旧の『鉄人兵団』を観比べてきたのですが、原作には原作の良さがありつつ、リメイク版ではその良さをしっかりと咀嚼しながら改めて味付けをし直して再提示してくる良さがあり未見の方にはぜひともリメイク版も観てほしいなと思いました。
*スタッフ注
タイムリーなことにただいま『大長編ドラえもん』がドラえもんチャンネルのページで無料公開されています!7/16までは鉄人兵団が読めますのでこの機会に是非!!!
他にも、どの主題歌が好きか、『のび太の結婚前夜』も最高、ドラえもんグッズはコレクターが皆手放さないのでなかなか市場に出てこない、映画のパンフレットとメダルが良かった、バギーちゃんかわいい、などなど話題は尽きませんでした。
また随所で栗原さんによるトリビアが披露されましたが、中でも「ドラえもんが少しだけ空中に浮いているのはいわゆる片倉設定と呼ばれる、派生作品である『ドラえもん百科』における設定なので厳密には公式で言われているものではない」というのは意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
その後は「#1巻応援」「#読切応援」に加え、前回から始まった「#完結応援」も引き続いて行われ、推し作品へのコメントや愛を語っていただきました。
今回名前の挙がった作品とクチコミを紹介します。
#1巻応援
ばったん『姉の友人』
皿池篤志『フールズ』
くわばらたもつ『あなたと私の周波数』
藤沢カミヤ『おとりよせっていいな。』
岡野く仔『ロリータ飯』
てぃーろんたろん『元カノの弟が可愛いって話』
#読切応援
交田稜「ありがとうございます、富田さん。」
藤原ミナモ「骨壷の小鳥ちゃん」
高橋龍二「友達が拾った友達の財布」
#完結応援
石川聖『人間入門』
鴨居まさね『にれこスケッチ』
遠野由来子『群青のアンサンブル~2年3組の生徒たち~』
灯『Still Sick』
その他にも、6月に完結または完結巻が発売した作品として以下のような作品がありました。
KAITO『青のフラッグ』
晴瀬ひろき『私以外人類全員百合』
たかし♂『これだからゲーム作りはやめられない!』
流石景『ドメスティックな彼女』
浦田カズヒロ『100日後に打ち切られる漫画家』
ぜひ読んでいただき、面白かったらクチコミも書いていただければと思います。
今月の「トライ・ガン(眼)」
そして、恒例の私・マンガソムリエ兎来栄寿による「トライ・ガン」のコーナー。ただこの日は大長編トークが盛り上がりすぎたため、大幅に時短して掻い摘んでの紹介でしたが、当日の分もこのレポートで紹介します。
・週刊少年ジャンプで『ゆらぎ荘の幽奈さん』『約束のネバーランド』完結、矢吹健太朗新連載『あやかしトライアングル』開始
『ゆらぎ荘の幽奈さん』や『約束のネバーランド』といったここ数年のジャンプを支えた作品が終了を迎えました。最新21巻発売と共に8000万部を突破し、遂に『ワンピース』61巻の338万部の単巻部数記録をも抜き、21巻は341万部で頂点に立つという驚異的な報もあった『鬼滅の刃』。その終了から、また長期連載作品の終了が相次いでいます。『鬼滅の刃』の時にも多く語られた話ですが、無理矢理引き伸ばすことがないのは近年のジャンプのひとつの特徴でありとても良いことだと思います。
一方で、それと入れ替わる形でまた新たなラブコメ枠として、『To Loveる』の矢吹健太朗さんが11年ぶりにジャンプに帰ってきて新連載『あやかしトライアングル』が開始されました。
その盤石な安定感はもちろん、ジャンル的にはTSモノに分類され、矢吹さんならではの攻めに攻めた姿勢が1話から既に随所に表れている内容は、同業者の方からも「矢吹先生のTS!?」「流石、矢吹先生」と称賛されるものとなっていました。
センセーショナルだったりセクシャルだったりする描写やかわいい女の子(男の子)に目が行きがちですが、矢吹健太朗作品における読みやすいネームの素晴らしさというところにも個人的には注目していただきたいと思っています。変形ゴマが多用されながら視線誘導で引っ掛かるところはほぼなく、適切な量の背景で状況の把握がしやすい。また緩急をつけて目を引く部分が各ページに配置されており、キャラの魅力を最大限引き出している。セリフも過不足なく読みやすい。内容の好悪はあるにせよ、単純な読み心地の良さでいえばジャンプでも屈指でありベテランの力量を感じさせられるものとなっています。
ジャンプでは他にも『タイムパラドクスゴーストライター』、『灼熱のニライカナイ』、『僕とロボコ』など新連載が続々と始まっており、新陳代謝を感じます。
ジャンプには漫画界のトップランナーとして、いつまでも元気でいて欲しいものです。
・『EDENS ZERO』『東京卍リベンジャーズ』アニメ化、最近のマガジンの面白さ
ジャンプが元気な一方で、ではそのライバル誌である週刊少年マガジンは今どうなのか。実は、今のマガジンがまた非常に面白いのです!
中でも『EDENS ZERO』や『東京卍リベンジャーズ』はアニメ化されることが最近相次いで発表となりました。そこで今回は現在連載中のマガジン作品を網羅的に語っていきます。
『彼女、お借りします』
『AKB49』で力量を見せてくれた宮島礼吏さんの新作ラブコメ。個人的には『五等分の花嫁』連載時は双璧をなす存在でした。最近の展開は特に素晴らしく、145話は最高の一言。7月からアニメも開始しブレイクが期待されますが、いつかここも映像化されると良いなと思います。
『炎炎ノ消防隊』
こちらもアニメ2期が7月から開始し、1話から早くも神回と話題になっています。話が進むにつれてどんどんスケールが大きくなっていくと共に、テーマ的にも切り込んでくる部分があり、燃え滾ること必至です。週間で読み来週の展開をハラハラしながら待つのが面白い作品。
『カッコウの許嫁』
『五等分の花嫁』ロスを埋めるかのように、新しく登場したマガジンラブコメ期待の星。1巻発売時から既に大好評で、絵の良さ、設定の妙、キュンキュンする展開ととても高水準のラブコメで今後も楽しみです。
『DAYS』
現在最高のサッカーマンガのひとつ。近い将来終わってしまうことが示唆されており、長きにわたる連載を積み重ねたからこその味わい深すぎる人間ドラマと熱い展開に毎週シビれます。つくちゃん、頑張れつくちゃん……! そして同時に小百合の幸せを陰から応援する会。
『生徒会役員共』
気づけば13年も連載している、変わらない老舗の魅力すら感じさせる良き清涼剤(?)。下ネタだけでこれだけ長く続けられる才能に感服します。13年前からシノ推しです。
『ダイヤのA』
王道青春スポ根野球マンガ。こちらも、連載を積み重ねてきたからこその厚みのある展開、真っ直ぐな面白さと熱さがたまりません。長期連載で手を出しにくい、という方もいるかもしれませんが読み始めれば一瞬です。なお、我が家では倉持のタオルを愛用しています。
『ブルーロック』
近未来スタイリッシュサッカーマンガ。こちらも最近どんどんギアが上がって面白さが増しています。第87話の「LUCK」にて語られた潔と凛の差のくだりはサッカーのみならず人生のあらゆる局面に応用できるテーマ性を有していて面白さにまた深みが生まれました。
『男子高校生を養いたいお姉さんの話』
お姉さんが好きです。お姉さんが好きです。そしてお姉さんが好きです。遂に200話を超え、少し事件が起こりつつもやっぱりお姉さんはお姉さん。英貴さん、いつも素晴らしいお姉さんをありがとうございます。養われるより男子高校生を養いたいお姉さんをずっと眺めていたい。
『不滅のあなたへ』
『聲の形』大今良時さんの最新作は、第1話から面白くなる確信しかありませんでしたが、衝撃の第1部完からの第2部。天才の天才たる所以を見せつけられているかのようです。この圧倒的な世界観に呑まれていたい、ずっとこんなマンガを読んでいたいという気分にさせられます。
『トーキョーバベル』
絶望的な状況下での生き残りをかけた、現代ファンタジーサスペンス。書いたものが具現化するという設定を用いての危機回避と、世界観の謎、スタイリッシュな絵柄が魅力的。ひばりさんが好きです。
『それでも歩は寄せてくる』
『からかい上手の高木さん』の山本崇一朗さんによる、将棋部ラブコメ。こちらも安定の山本節で、派手さはないものの心の内側を裏返さんばかりに悶えさせられるようなやり取りを毎週繰り出してきます。好き(語彙力の著しい低下を招くほどの魅力)。
『ゴッドハンド輝 ~沈黙のコロナ2020~』
まさか! 令和になってあの『ゴッ輝』最新作が見られるなんて! しかも、題材が直球でコロナ。描くのに覚悟もいる題材だと思いますが、この挑戦と作品の持つ社会的意義を全力で応援したいです。テルたちのその後が見られるのも純粋に嬉しいです。
『世が夜なら!』
またマガジンに素晴らしい新星が。調子に乗りがち吸血鬼美少女エロコメ。2話の強烈な勢いには思わず声を出して笑いました。短期集中新連載なのが勿体ないレベルですが、きっと作者のむちまろさんは面白い新作を描いてくださることでしょう。今後に期待がかかります。
『カノジョも彼女』
『アホガール』のヒロユキさんがマガジンに帰ってきた! このご時世に堂々と二股(そしてそれ以上も……)をかけていくラブコメッ! 僕はヒロユキさんに敬意を表するッ!! 女の子が相変わらずおバカかわいく、マガジンのラブコメ力が衰え知らずで素晴らしいなと思います。
『ヒットマン』
『涼風』『君のいる町』などの瀬尾公治さん最新作は編集者を主人公に据えたマンガ業界マンガ。クリエイター論が展開される一方ラブコメ的にも諸々ありつつ欲望が渦巻きながらもこのテイストで読ませるのは流石。過去作品を読んできた人間にはたまらない展開もあります。
『ランウェイで笑って』
モデルとデザイナーの二視点から描かれるファッション業界マンガ。今年アニメ化されて話題になり、世間での認知度も増えてきた感があって嬉しいです。完璧な第一話から、最新の展開も非常に熱くなるものでマガジンでこのテーマに真正面から挑み続けているのが最高です。
『オリエント』
『マギ』の大高忍さん最新作。正直『マギ』と比べてしまうともう少し面白くできそうな内容でもったいなさを感じるところも多いのですが、格好良さやセンス、そして何といっても絵の美しさは流石大高さんと唸らされるところもいくつもあります。91話好きでした。
『なれの果ての僕ら』
閉鎖空間での人間実験サスペンス。状況ごとに問われ、破壊されていく人間の倫理観の危うさと共に、話が進むと明らかになっていく設定によって裏に隠された真相と続きが非常に気になります。今もう一度最初から読むと印象が色々と変わります。
『XEVEC』
法が物理的な力を持つようになった近未来都市で行われる法定バトルSF。世界設定が魅力的。あらゆる違法行為が物理的に行えないようになっている社会でいとも容易くルールの網を掻い潜って当たり前のように私刑や暴力が振るわれるのは、現実社会への強烈なアイロニーですね。
『化物語』
西尾維新さん原作の『物語』シリーズはアニメ化で一躍有名になりましたが、大暮維人さんの超絶美麗作画でまた毎週『化物語』を追体験できるのは何とも幸せに過ぎます。改めてマンガという媒体の魅力や可能性、絵という表現自体の力を感じさせられるほどです。
ということで、ぜひ皆さんも今面白い週刊少年マガジンに注目してみてください。
大長編ドラえもんを語るマンバ読書会レポート、いかがでしたでしょうか。1作品ごとに3時間かけても良いような内容なのでとても語り切れませんでしたが、非常に充実した時間でした。
私自身『ドラえもん』がきっかけでマンガを読み始めたこともあり、改めて自分のルーツに触れてみて郷愁と共に子供の頃には解らなかった奥深い魅力を再発見することができました。時代を超えて受け継がれる名作の力は素晴らしいなと思うことしきりです。
Amazonプライムなどでも過去の大長編から近年の作品まで観ることができますので、この機会に観てみてはいかがでしょう。懐かしさと共に新しい発見をできるかもしれません。
また、原作マンガ版の『ドラえもん』に関しては、近年『ドラえもん プラス』という形で未収録作品が単行本化されているものの、それでも未収録のものもあるので全部読みたいという人は現状では『藤子・F・不二雄大全集』を読みましょう。
◇◆◇◆◇
今回もボリュームたっぷりの3時間とレポート(8000字超え)をお送りさせていただきました!
最新劇場版『のび太の新恐竜』の劇場公開(8/7公開)が近づく中、『ドラえもん映画祭2020アンコール上映』(7/25〜8/6)が実施されたり、大長編ドラえもんの無料公開企画などもございます。ぴったりなタイミングでマンバでもドラえもんトークが出来て大変うれしかった次第です!
ちなみに『新恐竜』、コミックスも出てます!
引き続き大長編ドラえもんへのクチコミ、いつでも募集中ですので配信で思い出を刺激された方はぜひ投稿してみてくださいね〜!
そして最後に次回配信のお知らせです。
今月は7/25(土)18:00からお送りします!テーマやゲストの詳細情報はマンバ公式Twitterをチェック!
▼チャンネル登録はこちら▼
https://www.youtube.com/channel/UC4HfBia7oLsPhzpH9ePXzoQ
次回もお楽しみに〜〜!!
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