但馬感象

不束ながらも、文章を書いてます。

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ホーリーA

1 テープレコーダー(テープレコーダーを再生すると、家族の昔の、長男、次男が幼年の頃のやりとりの音声が発せられる) 長男 おかあさん、ぼくね、あのね、 次男 ねぇ、おかあさん、はんばーぐって十回言って。 母 はんばーぐはんばーぐはんばーぐはんばーぐはんばーぐはんばーぐはんばーぐはんばーぐはんばーぐはんばーぐ。 次男 じゃあね、はんばーぐは何したい? 母 はんばーぐが何したい?何したいのかな? おいしく食べてもらいたいのかな? 次男 ぶっぶーっ違うよ、はんばーぐは

    • ラリーポット

      この箱に きれいなテニスを 星ごと入れてください

      • 内なるあんパン

        警備のことを考えると 円周率が狂ったあんパン 心が保てなくなる 通信からは多くの「やめる」意見が 赤文字でゲームの攻略サイトに寄せられて 記載されているのを抜粋 猫の木パンチさん Myの実ゆぐどらしるさん 育休とりたいさん 三人に共通するのは 家事がしたい 燃え手でね

        • ドリフター

          高笑い 誘う者ない別世界 金盥はただ せせらぎの中 (死を電気屋さんで仕上げます) それでも 川におもちゃがあるよ

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        ホーリーA

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        • ビンダーパール
          2本
        • 夢のひとくさり
          99本
        • 隣次元日記
          1本
        • 大臣コラム
          0本
        • ハニームーン
          2本
        • すみ子
          19本

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          まどろみ

          いつも星で始まり星で終わる 金曜日の夢の中

          さじ

          しずかに そよ そよ そよ そよ と 窓の上を歩く 鳥の足音

          再興

          出会えた多くの絵画をパックすれば きみは復調するだろう 壁にレールがついていて そこを通してかけている 『あなたたちは危害を加えますか?』 という大幕 これを隣の狭い面にうつせばいいのか 今かかってるところは レールが左半分くらい剥がれちゃって シャギシャギバリリッとしたベニヤみたいになってる そこから外そう 狭い方に全て広げてかけるのむりだから 折り畳んでテープではっつけとこう ——【sinpei】 【シンペイ】っていうのは主催者かな? しあわせを追求してい

          献身

          …そんなこんなで 見違えるような一日がはじまるよ 微笑んだもん勝ち あなたが思うよりも よほど未来は輝いてみえるよ 過去があなたを助けてくれるよ 優しかったから いつでも とは言いませんが 夢が叶ったあなたをみんな見たい 本当にです 長い長い 死んでからの二十数年は 無駄なんてもんじゃない 千人石を 一人で背負って あなたは 踏ん張って耐えて 打ちひしがれて何度も それでも 思いを捨てずに歩んできた 感謝 しなくていいです されて下さい あなたでいてくれて ありがと

          間を詩らない人人

          おまえの顔しかめ面 噛み締めている 不安の瞳しかたなく 形をとらえている 宿ることのない妖怪も 住処を求めている はじめに後出しをしたのは人間 たまごボーロくらいあげればいいのに 子守りなんて 眺めて放ったらかしにしている 目ん玉はいったい 何処に行ったらいい ハシゴも煙も忘れて ほっつき歩いている人間様は 全くお門違いもいいところで お陰様も「お加減いかがですか」もない 間の抜けたその日暮らし お手紙届いていませんか お手紙届いていませんか 通信 通信し

          間を詩らない人人

          自分にとって物語とは

          それを見て、感じて、 書かずにはいられない 忘れたくない、覚えておきたい この世に生まれてきて 自分がいつか、いなくなっても この世に遺していきたい 夢や思い出、つらくて楽しかった関わり そういった現実を 丸ごと包んで 時間の中でわからないままに 可愛がって可愛がって かわいいかわいいしていたら 出来たのが 空っぽゲーム 完成だ …そうした思いの先が 何か一つ、生きてるうちに 物にできたらいいなぁと、 記して記して しるしにして 幅広い色彩に満ち溢れている

          自分にとって物語とは

          適材適所

          花はどんなにがんばったって 努力したって 水の中を魚のように泳ぐことはできない だが人間は 足ることを知らない どんどんどんどん他の場に踏み入っていく 適材適所 自分を活かす場はどこなのか?それが肝心だ

          楽になる道を極めるぞ

          朝烏が珍しく喉を鳴らしている コロコロロと近しげに 呆けていれば なれるかな 見惚れるその止まり木姿に

          楽になる道を極めるぞ

          ミナヅキ

          一月 つきにつける 「一緒にきいてもらっていい?一人じゃできないから」 と、連れの女性に言って、 「確認しますと、女性が深く沈んでいって、一人では上がってこれないので一緒に沈んで、上がってもらいたいということで、よろしいでしょうか?」 「はい」 誤動作で、10何メートルもの深さのプールの、上がるつもりが浮力切ってズーッと沈んでしまう。 これ、一番下までいかないと上れない、息もつか……取り返しつかない、終わったことしちゃった感あったけど、上にいた人たち気づいてくれる

          気おくれしそうになった君に

          試験 …… 型の審査を受ける。こじんまりとした道場。辺りに人の気配はなく、自分の他に受験生が一人、講師が一人いる。 その受験生が先に試演する。 真剣を危なげなく操り、滑らかな稜線を描き、振る舞っていて、見ていると眠りに誘われて、身体ごと引き込まれてしまう…… 自分の番となるが、何も練習してないどころか、真剣を持ったことすらなく、剣の怖さと実力差に臆して辞退することにする。 「うん、いいんだけど……もう審査の先生も用意して頂いてるしね……これが1点。もっと早くに言うことだ

          気おくれしそうになった君に

          偉いね

          小屋 木造で食堂の趣き。 「ねぇ、いつつくるの?」 少女。中国の香り。子供の力を持っている/ 調理場 盛り付け 賑やかに ロブスターや白刺身が待っている(マジパン=偽) とても細部にこだわっている 京劇風のテンポ ピーピュウピーピン/ 「いつか、……いや、明日……今日!」/ ……すごいねって言われたい お母さん……/ 「ふーん そうなの?」/ 「どこか案内しておくれよ」 部屋 無飾。布団。 起きると隣りで、生稲牧子が笑ってる。少々興奮の入り混じった笑いを浮かべている。

          けつい

          そらが ひろがっている まるめんと うへにある うへにあるほどに みずみずしく ぼくのくらいにあるは ほーうぼうと もうている うへには くもがいる わりとみぢかにあり でかくてこわい かてないとおもった とりが かげとして とてつもない そのもくもくに かぎりなく ゆらんとしているのをみて また そらが くもが あまりにはっきりと おのれのりんかくを もっているのをみて しんでみようとおもった ぼくが ぴゅあになれるのは いましかないとおもった