【ヨーロッパ2ヶ月周遊記録】# 14 ヨーロッパ各地で泊まったいろんなホステル・ホテルと出会った人々
2ヶ月間のヨーロッパ滞在で、3週間はロンドンでホームステイ・1週間はロンドンでハウスシェアで宿泊しましたが、それ以外の旅行期間はホステルまたはホテルに泊まっていました。
なるべく節約するために、ほとんどの日程でホステルに宿泊し、ホステルとあまり値段が変わらない場合や、1泊だけ泊まる場所などではホテルをとっていました。
ホステルはホテルと違い、基本4人〜8人部屋でいくつか二段ベッドが並んでいるスタイル。ひとつの部屋に知らない人と泊まるので人によってはキツいかもしれません。
私は過去に日本のゲストハウスには何度か泊まったことがありましたが、海外のホステルにはさすがに少し不安がありました。
ですが滞在期間も長かったので、宿泊先を探していたときにホテルの値段を見て、ホテルにずっと泊まるのは金銭面的に無理があるなと思い、意を決してホステルを予約しました。
予約するときは、とにかく口コミを読んで、評価が「とても良い」または「良い」になっていて、なるべく清潔感があるという口コミがあるところをチョイスするようにしました。
おそるおそる予約したホステルですが、結果、なかなか楽しく過ごせました。
もちろんいろいろあったのですが、想像以上に他の旅行者と話すことが多く、世界中からヨーロッパに来ている様々な人と話をするのはとてもおもしろかったのです。
必ずと言ってよいほど、同室の部屋の人に話しかけられて「どこから来たの? 今日はどこ行った? どうだった?」と話しかけられるので、強制的に会話が始まります。
話しかけるのが苦手でも、どうしても話すことになると思うので、少しコミュ力が上がるかもしれません笑
英語の勉強にもなって、私にはちょうどよかったです。
普通に日本で過ごしていたらなかなか話す機会がない人たちとたくさん話したのは今となっては貴重な経験でした。
ホステルでどんな人と出会ってどんなことを話したかということや、大変だったことなど詳しく書いていきたいと思います。
ちなみに、私は元々どこでも寝られるタイプなので、眠れないことは一度もありませんでした笑
毎日歩き回って疲れていたので、ベッドに寝転んだ瞬間に死んだように寝ていました…
あと意外とベッドのマットはふかふかのところが多かったです。(ベッド文化だから?)
1. ストックホルムのホステルでハラル料理をご馳走になる
最初に止まったのはスウェーデンの首都ストックホルムにあるホステル。ストックホルム中央駅から徒歩10〜15分。
受付の人が、兄が日本カルチャー好きと話していたお兄さん。次の日はその人のお兄さんが受付にいて少し日本語で会話をしたり、スタッフがフレンドリーなホステルという印象。
シャワーは狭くてシャワーカーテンを使っても置いた服が若干濡れるという、ちょいヤバシャワーだったけれど、このホステルのいいところはキッチンと大きなダイニングテーブルがあるとことでした。しかもその窓からはストックホルムの街が一望できました。
私はストックホルムの物価の高さに驚いて、晩ご飯はレンジでチンするミートボールを購入したりしていたのですが、キッチンで本格的に料理をしている人たちも。
2泊して1日目は買ってきたごはんをチンして、台湾、エジプト、、、から来た人と楽しくおしゃべりしながら食べたのですが、2日目はエジプト人の人とモロッコ人の人がたくさん作ったから食べてと言ってくれて、おそらく初めてハラル料理を食べました。
そのときにいたのがエジプトの人3人、シリア出身でロンドンで暮らしている人、モロッコの人だったのですが、みんな違う国出身なのに英語じゃない言葉で話していたので不思議に思って聞いてみると、みんなアラビア語を使うとのことで、そんなに広い範囲でアラビア語を使われていることを知らなかったので驚きました。
国によってかなり強い方言のようなイメージで、全然わからない場合があるとのこと。文章での表記も共通らしいのですが、それをそのまま話すととてもかしこまった感じになるということでした。
中東や北アフリカのことはまったく知らなかったので勉強にもなったし、興味も出てきました。
そのときに日本語で僕たちの名前を書いてと言われて、ふとカタカナで書くのがいいのか、漢字で当て字をしてあげた方が喜ぶのか考えて、ひらがな・カタカナ・漢字の説明もしたのですが、この説明をするのは意外と難しいなと気づきました(しかも英語で)。
最後の日には一緒にご飯を食べた人たちが見送ってくれて、思い返すとこの最初のホステルが1番楽しかったかもしれません。
料理をして節約したい人や、人と交流したい人はキッチンがついているホステルがおすすめです。
2. ゴッドランド島で魔女宅気分を味わう
スウェーデンではゴットランド島という島にも行きました。ストックホルムもですが、魔女の宅急便に出てくる場所のモデルになったのではと言われている場所のひとつ。ここでは珍しい種類のホステルに宿泊しました。
リビング・ユニットバスは共通で、部屋は個室というスタイル。私の部屋はシングルベッドひとつでしたが、リビングをはさんでもうひとつの部屋はカップルが泊まっていました。
なかなか素敵な雰囲気の部屋でしたが、ひとつ困ったことがありました。シーツを使用するのに別料金が必要だったようなのですが、事前に気づかず、そのときに払おうとするとスウェーデン独自のPayPay的な支払い方法しかできず、その支払い方法にトライしたのですが挫折したので、バスタオルと持ってきたタオルを駆使してシーツがわりにして寝ました。
(向かいのカップルは夜なかなか帰ってこなかったので聞くこともできず、管理人は15時以降いないシステムだった)
事前の案内は読み込んでいたつもりでしたが、載っていなかったのか見落としたのか、とにかくよく読むことの重要さを痛感しました。
前日まで泊まっていたホステルでたくさん交流した分、部屋にひとりだったため少し寂しい気持ちになり、一人暮らしをはじめたキキの気分を味わえたかもしれません。
3. 戻ってきたストックホルムで、初めてみた3段ベッド
最初に泊まったホステルより少し駅に近いホステルで、ゴッドランド島から夜に戻ってきて、次の日はコペンハーゲンに向けて朝出発するという一瞬だけ宿泊。
入った瞬間クラブイベントが開催されていましたが、あまり興味がなかったのと疲れていたので無視して部屋へ。
ここは泊まった中で唯一の3段ベッドでした。
私は2段めでしたが、1番上だとちょっとこわそうなのでよかったです…
カルフォルニアから来た姉妹、中国から友達ときた子、スコットランド出身のカメラマンのおばちゃんと同室で、このおばちゃんと1番話しました。
何の写真を撮っているのか聞いたら、いろんな国でフードの写真を撮っていると言っていました。私がこれからロンドンで語学とデザインを勉強すると言ったら、ロンドンはそれをするにはとてもいいところだと思う、がんばってねと言ってくれて、次の日の朝もがんばってねと言ってくれました。
一瞬の宿泊でもおもしろい出会いがあるのがホステルのいいところだと思いました。
4. コペンハーゲンでWeedに誘われる
コペンハーゲンで泊まったのは大きくてたくさんの部屋があるホステルでしたが、ご飯を食べるところがないということが欠点でした(行ってから気づいた)。
コペンハーゲンもめちゃくちゃ物価が高かったのでハンバーガーやホットドッグを食べたり、朝ごはんはパン屋でパンを買ってそのへんのベンチで食べたりしていました。キッチンや食べる場所があればスーパーで買ったものを食べられたのに…長旅にはキッチン付きかというのは重要というのがわかりました。
コペンハーゲンでは同じホステルに3泊したので、ずっと同じ部屋だったアメリカ出身の子とは部屋に戻ったらいつも話していて、最終的にはweed(たぶんマリファナか大麻)吸いに行かない?と誘われるくらい仲良くなりました笑
もちろん断りましたが、同室のギリシャ人の子は一緒に行っていました。
部屋でweedを紙に巻いていたので、何か変な匂いするな〜と思っていましたが、これがweedの匂いなのだなと初めて知りました。
このホステルもクラブイベントをやっていて、他の国でも大きなホステルではやっていたのですが、海外の人たちはほんとにクラブ好きだな〜と思うと同時に、日本の観光地のナイトライフが少ないと言われる理由もわかった気がしました。
5. 清潔感と水圧に感動のアムステルダム
アムステルダムで泊まったホステルは、アムステルダムらしく間口が狭い建物。入るととてもきれいにしてあって、部屋も水回りも泊まった中で1番清潔できれいなホステルでした。
シャワーの水圧は弱めなところが多かったのですが、ここでは強めだったので、そんな些細なことに感動していました。
驚いたのは、ひとつの広めの部屋に、たぶん10個くらい2段ベッドがあって、人がたくさんいたこと。冒頭で必ず話しかけられると書きましたが、ここでは話しかけられなかったかもしれません。人が多すぎるとそうなるのか、寝てる人も多く静かにしようとする雰囲気があったからなのかわかりませんが…
このホステルのいいところはひとつひとつのベッドにカーテンがついているというところでした。
どこでも寝られる私ではありますが、やっぱり寝る前や寝るときにカーテンを閉められると個室感があって安心するものだなと思いました。
ひと部屋の人数は多かったのですが、受付のあるところに共有スペースがあったので、日記を書いたりできてよかったです。
すぐ近くにカフェがあって朝ごはんをすぐに食べにいけたのもよかったポイントでした。
6. 2段ベッドの柵が低くてこわかったブリュッセル
ブリュッセルには1泊だけしました。15分ほど歩けば観光地に行ける距離のホステルに宿泊。
指定されたのが2段ベッドの上の段だったのですが、今までで1番柵が低く、落ちないか心配でした。(大丈夫でした)
ここではあまり同室の人と部屋にいるタイミングがかぶらなかったので、あまり人と話しませんでした。
テレビなどがついている広間のような部屋があったので、そこで日記を書いて過ごしました。
7. ホテルという喜び…!リールシティホテル
ブリュッセルから電車ですぐのフランスの都市、リールでの宿泊はようやく登場のホテル…!
しばらくホステルで過ごしていたので、小さな部屋でも久しぶりに一人だけの空間がうれしかった…!
久しぶりのひとりの空間がうれしくて、少し早めに部屋に戻って、スーパーで買ってきたチーズやパン屋さんのパンなどをNetflixを見ながら食べました。
8. 広い部屋と高層階がラッキーだったパリ
パリでの宿泊は、コペンハーゲンと同じ系列の大きなホステルを選びました。
この旅の宿泊地で最大の6泊という長い期間だったので、とにかく安さを優先させました。が、広めの部屋に2段ベッドが4つだったので、わりと開放感があるお部屋でラッキーでした。
また8階だったので、パリの街並みを見渡すことができ、特に夕暮れの空はとても綺麗に見えました。
同じ部屋の人たちは、私と同じく長めに滞在していたので、わりと顔見知りになっていました。
その中でも、インド人でドバイに住んでいる、という子と何度か話したのですが、その子は各地を旅しながらリモートで仕事をしているようでした。
パリ滞在の時期は、私も疲れが溜まっていたり、けっこう咳がでてしまっていた時期で、部屋にいる時間も長めだったので、向いのベッドだったその子が心配してくれて「病院行ったら?保険入ってないの?」と言ってくれたことで、「そうだった、保険に入ってた!」ということを思い出し、病院に行って薬をもらったことで落ち着くことができました。
他にも、おばあちゃんに近いおばちゃんが泊まっていたりして、ホステルって若い子だけが泊まっているわけじゃないんだなあと思ったりしました。
このホステルにはカフェがついていたので、そこで日記を書いたりして過ごしたりもしました。
9. ツインルームでくつろげたコルマール
アニメ美女と野獣や、ハウルの動く城のロケ地のひとつではないかと言われているコルマールでも、ホテルに宿泊。
観光地ではありそうだけど、そんなに大きな街というわけでもなさそうで、むしろホステルが少なそうだったので、ホテルに宿泊。
コルマールでは、めちゃくちゃ暑かったのですが、レストランもカフェもとにかくクーラーがついている場所が少なく、涼しい部屋に戻るとかなりホッとしました。
咳で気を遣ったパリでのホステル宿泊の後だったので、気持ち的にも休まりました。
10. まさかの朝食と市内の交通費が無料のジュネーブ
ジュネーブの駅から少し歩いたところにある、レマン湖の近くのホステルに宿泊。
チェックインしたときに、ジュネーブ市内の公共交通機関の無料チケットをもらえました!
予約したときにも、口コミにもそんなことは書いていなかったので、こんなものもらえるの??とびっくりしました。
せっかくもらったので、レマン湖のシャトルボートに何度か乗りました笑
そして、ホステルにしては珍しく朝食無料なのもうれしいポイントでした。(おそらく料金に含まれているのだと思いますが)
どれも料理されたものではなく、ひたすらスタッフの人が袋からそのまま足しているのを見て、調理しないことで安く抑えているのだなと納得しました。
ここのお部屋にはクーラーがなく、網戸もない窓が開けっ放しだったので、虫が心配でしたが、意外と大丈夫でした。
念のためにダイソーで購入していた虫除けリングをつけて寝たおかげかもしれません。
ちなみにここのシャワーは固定されているタイプだったため、お湯が出るまで端の方で壁にひっついて水から逃れていました…
11. 最高の朝食でトラブルが吹き飛んだリヨン
フランスのリヨンでは、この宿泊で最後のホテルでの宿泊でした。
お部屋もきれいで、そこそこ広く、窓からはグリーンも見えて、最高!と思っていたら、シャワー後、とんでもないことになってしまっていたのです…
洗面所の一角がシャワールームだったのですが、ちょっとした隙間から水がもれて、それが洗面所を超えて部屋の方まできてしまっていて、床に置いていたものがいくつか濡れてしまいました…
ホテルの人を呼ぼうか迷いましたが、置いてあったタオルでなんとかしのげたので、呼びませんでした。
せっかくリラックスできると思ったのに…と、若干悲しくなりました。
そんなことがあった次の日の朝ごはんは、この旅行で唯一、頼んでいたホテルの朝食。(他の日はパン屋やスーパーで買ったりカフェに行ったりしていました)
さすが、美食の街リヨンだからなのか、このホテルの系列だからなのか、今まで食べたパンの中で1番おいしいかもしれない、というぐらい、朝食のパンがおいしかったのです…!
いろんな種類のバゲットがおいてあって、自分で好きな分カットするスタイル。バターやジャムもそれぞれめちゃくちゃおいしくて、シャワーの件は、心の中で水に流しました。
12. 掛け布団もなく、囚人部屋だったマルセイユ
リヨンから移動する列車の中で調べていると、フランスで1番治安が悪いと書いてあるサイトもあり、恐る恐る降り立ったマルセイユ。
強い日差しと、地中海沿いの風景をみて、これが南フランスなのか!と肌で感じたのを覚えています。
1泊だけだったことや、暗くなる前にはホステルに戻ったので、危ない目には合わなかったし、旧港沿いにずっといたので、むしろリゾート感を感じました。
泊まったホステルは、写真で見ていると部屋によってだいぶデザインがちがうんだなとは思っていましたが、私が宿泊した部屋は、入ったところにトイレとシャワールームがあり、階段をのぼったところに、ベッド3つ(シングルが2つと2段ベッド1つ)と机がおいてあるシンプルな部屋。
ただその部屋には窓が天窓しかなく、自分が囚人になったような気持ちになりました…
しかも、掛け布団がなく、タオルケットすらなかったので、バスタオルをかぶって寝ました。
同じ部屋の子たちとは、シャワーを使いたいタイミングが同じだったので、みんなで待ちながら話せて楽しかったです。私以外はみんな海水浴してきていたみたいでした。
キッチンと食事スペースもあったので、朝食のときに少しトルコ人の人と話したり、そこで日記を書いたりできたのはよかったのですが、あまりの部屋の質素さに、1泊だけでよかった…と思いました。
13. 最後の最後で外れだったバルセロナ
バルセロナは、めっちゃ最高でした。
ただ、ホステルの同室の人たちが、最後の最後で外れでした…
ホステル自体は、コペンハーゲンやパリと同じ系列のでかいホステルだったのですが、部屋はけっこう狭く、4つの2段ベッドの間も狭かったです。
屋上からサグラダファミリアが見えたことと、フリースペースがあったのは良いポイントでしたが、同室の人によって、こんなに快適さが変わってしまうのか…と最後の最後で実感しました。
元々知り合いなのか、来てから知り合いになったのかわからない二人がいて、ずっと二人で話していて、それは別によかったのですが、そのうちの一人が「彼氏を部屋に呼んでいい?」と言い出し、、、
「嫌だ」とも言いづらかったし、一瞬来るぐらいならいいかと思ってOKしたのですが、来てから全然部屋を出て行かなくて、ずっとしゃべっていたし、その次の日などは、特に許可も取らずに呼んでいたので、ちょっとイライラしてしまいました。
2日目か3日目にも、遅くまで話していたので、もう電気消していい?と言って電気を消したらみんな部屋を出て行ったので、最初からそうすればよかったんだな〜と思いました…
しかも、その子の香水の匂いがキツすぎて、頭がいたくなるほどで、狭い部屋でそんなにつけないでー!!という気持ちでした。
本人は「いい匂いでしょう??」みたいな感じで自慢してたのですが…
やっぱりホステルに泊まるということは、こういうこともあるんだなと実感しました…
さいごに
ホステルステイは円安の中で宿泊費を抑えられるのは良いポイントでした。
シャワールームではいろんな種類のシャンプーや化粧品が並んでいるのも、ホステルならではのおもしろさでした。お風呂がついている日本のバスルームは改めて最高だなと感じたりもしました。
遅い時間に部屋に入ったり、ドライヤーを使ったりするのは気を遣うし、知らない人と同じ部屋に泊まるのはなかなか大変な部分も多かったなと振り返ってみて思います。
最後のバルセロナの話を読むと尻込みしてしまうかもしれませんが、逆に言えば、これだけたくさん泊まって、本当に嫌な思いをしたのはこのときだけだと考えると、かなりラッキーな方だったのかもしれません。
出会ったほとんどの人はいい人たちで、少しの時間でも話せて良かったと思える人の方が多かったです。
正直、同じ値段で、同じきれいさで、ホテルかホステルを選べるなら絶対にホテルを選びますが、ホステルでしか得られない体験もあったなぁと思います。
いろんな国からきたいろんな職業の人、いろんな分野を学んでいる大学生とおしゃべりできて、ほんの少し私の知識が広がり、世界も広がったような気がしました。
早くまた旅行に行きたいな…!
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