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自己分析診断をやった後に、自分の周りのチームを見渡してみる

私は自己分析の診断が大好きなので、できるものは色々試してみました。

例えばK-POPアイドルもよくプロフィールに書いているMBTI診断。(Myers–Briggs Type Indicatorの略だそうです)
外向型・内向型、感覚型・直観型、思考型・感情型、判断型・認知型の4つの軸を掛け合わせた16の性格類型に分類してくれます。


こちらは仕事をするときに大事だと感じる価値観を診断してくれる、キャリア・アンカー診断
40の質問に答えると、次の8つのカテゴリーに分類してくれます。

・技術・職能 (TF: Technical / Functional Competence)
・管理能力 (GM: General Managerial Competence)
・自律・独立 (AU: Autonomy / Independence)
・保障・安定 (SE: Security / Stability)
・起業家的創造性 (EC: Entrepreneurial Creativity)
・奉仕・社会貢献 (SV: Service / Dedication to a Course)
・純粋な挑戦 (CH: Pure Challenge)
・ライフスタイル (LS: Lifestyle)


そして最後は有料になりますが、ストレングス・ファインダー
177個の質問に答えることで、34個の資質を自分の中で最も特徴的な順番に並べてくれます。
本を買うと一番強い5つの資質が分かり、追加で課金すると34個の順番をすべて開示してくれます。



これらの自己分析診断をやって自分を知る、で終わりでもいいのですが、ここからが私流の診断の使い方です。
是非周りの人とやってみて、結果を共有してみてほしいです。
自分自身今まで家族、会社の人、友達…色々な人と一緒に診断してみて、結果を集めてきたところ、2つの仮説が浮かび上がってきました。
皆さんも周りの人とやってみて、この仮説の真偽を検証していただけると嬉しいです。


仮説①:上下関係では似た診断結果の人と一緒に仕事するとワークスタイルを確立しやすい


仕事をすると、上司・部下と上下関係があることが多いと思います。
上下関係、特にキャリアの最初の頃に自分のキャリアのスタイルを築いている状況のときは、似たような診断結果の人と仕事をした方が効果的なのではないかというのが第一の仮説です。


例えば、私はキャリア・アンカー診断を会社の人と一緒にやってみたことがあります。
私自身は診断したところ「自律・独立」が一番強かったのですが、当時ずっと一緒に働いていた先輩も同じ結果でした。
その先輩は記憶力と対人力が素晴らしかったのですが、働き方でいうとコロナ前に私が新人だったときからリモートワークを頻繁に使っていて、オフィスでも時間通りにいないこともしょっちゅうでした。
普通の一年目だったら先輩がいなくて困る場面も多かったと思うのですが、私自身「自律・独立」を持って働けるようになりたいという気持ちがあったので、この先輩が考えていることが手にとるように分かったのです。


でも例えば私が「管理能力」が強い別の先輩と働いて毎日ずっとマイクロマネジメントされていたり、「奉仕」が強くてお客さんのために毎日残業することが当たり前と思っている先輩と働いていたとしたら、「なんでこんな風に働かないといけないんだろう」と絶望していたと思います。
逆にタイプが違う先輩から見ても、自分と同じように働かない新人の私を「チームに染まらない」「すぐリモートしたがる」などとネガティブに評価していた可能性があります。
自分と似た価値観の上司・先輩の元で働いた方が、自分の素直なモチベーションに沿った働き方を獲得できる可能性が高いと考えています。


それでも普通の会社では上下の組み合わせはガチャで、自分と似た診断結果の人を選ぶことができないのが現実問題だと思います。
そんな場合でも診断結果を共有して自分の上司や部下がどんな価値観・強みを持って働いているのか言語化するだけでも、相手のモチベーションの根源を理解するきっかけになるはずです。


仮説②:フラットな関係では真逆の診断結果の人と一緒に仕事するとチームワークが良い


一方で、同僚など上下関係がないフラットな場合については、診断結果が真逆の人と仕事をする方がチームワークが優れるというのが第二の仮説です。


例えば私には同じ部門に同期がいたのですが、2人ともストレングスファインダーをやったところ、私の弱い資質と同期の強い資質がほぼマッチしていました。
その同期に対して、初めは自分と仕事の進め方が違い過ぎて警戒しました。
けれどよく話すと、彼女は私が苦手な幹事業務が得意で、逆に私は彼女があまり気が乗らない決断が必要な業務を引き受けられそうだということが分かりました。
こうして私が苦手なことを彼女が得意なこととして引き受け、彼女が苦手なことを私が得意なこととして引き受けるという、お互いがWin-winな役割分担が生まれたのです。
昨今組織を強くするという「多様性」も、色々な強みを持った人が集まると互いを補完して、より強固かつひとりひとりに居場所があるチームがつくられるということではないかと思います。


このことは結婚生活にも言えると思っていて、仲が良い夫婦も強みや性格が真逆だというのが仮説2.5です。
強みや性格が真逆だと役割分担が上手くいくのもそうですが、単純にお互いの性格に飽きないのではないかと思っています。
例えば共通の目的を目指していても、やれ夫はコミュニケーション能力で突破、やれ妻は思考力で突破など、お互い「そんなやり方が通用するの!?」とびっくりするやら感心するやらで面白くなってしまいます。


こう考えると、自分のことを知る、そして相手のことを知るというのは本当に面白いし、お互いにとって役に立つことだなと思います。
皆さんも是非周りの人と一緒に自己分析診断をやってみてください。
自分の価値観や強みをもっと深掘りしたくなった方は、是非私のコーチングセッションでもお待ちしています。

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