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はじめまして。廣川真菜美です。

はじめまして。廣川真菜美です。
今日からnoteをはじめてみようと思います。
(なんてったって今日は”一粒万倍日”)
少しずつ自分が感じたものを書いていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

これまでのこと

私が大学3年の時にリーマン・ショックが起こったのですが、その時頭を殴られたような感覚になりました。
私はちょうどその夏ニューヨークに語学留学していました。
それまでの貯金と祖母からもらった学資預金で留学していたのですが、ニューヨーク滞在時に1ドル125円だったのが、帰国後すぐに1ドル75円になったのです。
ほんの数日前まで自分が実際に目にしていた活気づいていたニューヨークの街並みが、ニュースの中継映像ではビル風が舞い、でっかい紙コップが無残に風に飛ばされてリポーターの周りをくるくると踊り、人がほとんどいない静まり返った街になっていました。

コツコツおばあちゃんが貯めてくれたお金。
自分がちょっとだけだけど貯めたお金。
たった数日で価値が大幅に変わり、そんなに安くなるならあんなことやこんなことができたのに・・・なんて感傷に浸りながらも、ニューヨーカーの淋しげな顔を見てとんでもないことが起きているなと感じました。

まぁぶっちゃけ
「1ドル50円も安くなったの?!お金もったいな〜めっちゃ遊べたじゃん!!」
って気持ちが一番強かったんですけどね(笑)

それから連日、報道の時間目一杯、銀行の破綻や為替のニュースが飛び交い、不穏な空気が画面越しに漂う中、ふと
「これまでの当たり前ってなんだったんだ???」
と頭の中で聞こえました。
私は小中高と国立の学校に通い、官僚や医師を目指すようないわゆる”エリート”に囲まれていました。
自分も何も疑わず、企業に勤め、企業の中で活躍していく人間になるのが自分の道だと思っていました。
でも、一瞬にして価値が変わり、人の顔色が恐ろしいまでに変わる出来事を見て、自分の信じていた道がなんだかわからなくなってしまったんです。
(直前まで自分がニューヨークにいたので、勝手に当事者のような錯覚になっていただけ、とも言える汗)

私はそこから何を考えたか、これまで自分が当たり前だと思っていた道とはぜんぜん違う道に進みたいと思いました。
自分を使って、自分が感じたことを表現できる場所をどこかで求めていたのかもしれません。
というか、それまでの、誰かが引いてくれたレールをひた走ることに疲れたんですね。
もうやーめた!って、レールから降りちゃいました。

結局就活は記念受験で某放送局のアナウンサー試験を受け(見事に1次で落ちる。みんな華やかでキレイだったぁ〜。笑いを取りに行った自分、よく頑張ったねw)、そのまま若干引きこもって、いざ選んだのが俳優という道でした。

今となってはこんなに俳優という世界が大変だなんて想像していなかった自分の能天気さに100点満点をあげたいところです。

大学を卒業してからすぐ文学座の演劇研究所に入るも、「お前はうちのカラーに合わない」という理由(ただの実力不足だったけど)で進級できず、その後すぐに運良く某俳優さんの運転手をさせていただき、この世界の一線を見させていただきました。
きらびやかな世界を象徴していたのは、桐の箱に入った千疋屋のマスクメロンです。運転手の私ですら丸々1個いただいて、意味がわからなかった・・・ありがとうございました。

その後やめるきっかけになるような出来事も特になく、演劇の魔力に取り憑かれ今日まで10年続けてきました。
やめる選択が浮かばなかったのは、両親と夫のおかげです。ありがとう。

いま、なにをしているのか

”演劇の魔力”なんて魅力的な言葉を使ってみましたが、要は文化祭の延長なんですよね。
私は劇団に入ったことがないので、毎回いろんな劇団さんにお邪魔するわけです。
なのでほとんど毎回はじめましての人と一緒に作品を作る。
稽古初日から1ヶ月くらいで本番を迎えるのですが、それが終わると跡形もなく消える。
毎回毎回ショートタームの目標に向かってみんなで同じ方向を向いて作業していく感覚は、文化祭に似ている気がします。
学校行事が大好きだった私にとって、短い時間でガッとひと所に集中して、祭りが終わったら笑って心にしまっていく感覚が好きで、演劇の魔力がまさにそれです。

出会いと別れが繰り返されていくのも性にあっていると思います。

続けていたら、すごい才能の持ち主と一緒に作品を作る機会に恵まれて、それが刺激的で、またそんな経験がしたくて続けていく。その繰り返しでした。

これからなにをしていくのか

そのすごい才能の持ち主の1人、ハイバイの岩井秀人さんと出会ったことが一つのきっかけになりました。
岩井秀人さんが監修された『ワレワレのモロモロ 小金井編』で、運良く脚本と監督を担当させていただいたのですが、そのプロジェクトの期間中に岩井さんが「俳優は俳優だけじゃなくて本が書けたり、企画したり、何かしら他のこともしたほうがいいよ」とおっしゃっていました。
脳天気な廣川はその言葉を真に受けたのです。(いい加減自分の頭で考えろ・・・!)

とりあえず企画をやってみよう。
てなことで自分で演劇を企画しました。

勢い余って創作の場として団体も立ち上げました。

人生で起きることを全部ネタだと思う節のある私にとってこのチャレンジはまた新しい、かつビッグなネタの誕生です。

このネタの鮮度が落ちないうちに表現したいとnoteをはじめました。

すみません、話し出すとめっちゃ話す人間なので、なんでnoteはじめるかまでに2270文字も使ってしまいました。

つまりは・・・

これから自分が創作の場で起きたことをnoteでみなさんに知ってもらったり、創作したものをnoteでみてもらったりしたいなと思っています。
創作の場は閉鎖的になることがあり、これまでのハラスメントの問題につながっていたところがあるともおもいます。
少しでも開かれた場を作っていけるためにも、ここで知っていただけたら嬉しいです。

今noteを書いていてとっても楽しいので、これから駄文短文もあるかと思いますが、自分なりに気ままに更新していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします!

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