全ママにオススメしたい絵本『アベベのぼうけん』
こんにちは。まなるごnote編集部です。
今回は、編集部イチオシの絵本をご紹介したいと思います。
その絵本は、『アベベのぼうけん』シリーズ。
プログラムを解いて読み進める新しい絵本
『アベベのぼうけん』は、ただの絵本ではありません。
物語がプログラムによってできているのです。
といっても、決して難しいものではありません。形式は、すごろくと同じ。テキストにある指示に沿って、すごろくのマスの上で主人公のアベベを動かしていくと、そこに物語が生まれていくのです。絵本とすごろくのいいとこ取りのような感じです。
自分でマスを指折り数えながらアベベを動かし、そこに出てきたテキストを読む。時にはクイズが出てきたり、前のページにあったヒントに戻って考えたり。大人の私でも、思わず夢中になって読み進めてしまいました。
体感としては、RPGをやっている時のようなイメージといえば分かりやすいでしょうか。次々と現れるミッションをクリアしながら、主人公の物語を追っていく、そんな体験を味わうことができます。
これなら、お子さまも夢中になって楽しめるでしょう。
プログラミング的思考を育む
どうして『アベベのぼうけん』は、このような作りになっているのでしょうか。それは、子どもが「プログラミング的思考」を身につけられるようにするためなのです。
この絵本の作者の一人は、NHK教育テレビの『ピタゴラスイッチ』の監修を行うメディアクリエイター、佐藤雅彦さん。『ピタゴラスイッチ』は、何気ない日常に隠れている不思議な構造や面白い考え方を紹介することで、いろいろな事象や仕掛けを通して「考え方」を育成する、というテーマの番組です。
『アベベのぼうけん』も同じ。
プログラムを解いて物語を進めていくことに夢中になって取り組めば、自然と手順やルールを筋道立てて考える力、つまり「プログラミング的思考」が身につくという設計になっているのです。
ご家庭でプログラミング教育をやりたいけど、何をして良いのかわからない!というママ・パパは、まずはこの絵本を一緒に読むことから始めてみてもいいのではないでしょうか。
全ママにオススメしたい理由
楽しみながら自然と「プログラミング的思考」が身につくのは、もちろん嬉しいことですが、私が何より「コレ良い!」と思ったのが、
子どもと一緒に読むママ・パパへの気遣いがあふれた絵本
だと感じたからなんです。
というのも、私もそうですが、ママたちが子どもの頃には、プログラミング教育なんてものは存在しませんでした。どんなことを習うのか、何を学ぶのかが分からないのは当然のことだと思います。
でも、子どもにはそんなことは関係ありません。
「ママ〜!プログラミングって何〜?」
と我が子から聞かれる日はそう遠くないのかもしれません。そんな時に、上手に説明できるママはいったいどれだけいるでしょうか。おそらく、とっても少ないと思います。
そんないつの日かに効いてくるのがこの『アベベのぼうけん』なんです。
実はこの絵本には、各章の終わりに「学びの時間」という小さなコーナーが添えられています。そこには難しい漢字にもふりがなはなく、おそらく大人が読むことを想定して作られたのだろうな、ということが読み取れます。
この「学びの時間」に書いてあるのは、
「データ」や「変数」、「順次処理」などといった考え方とは何ぞや?という解説や、どうしてプログラミングの考え方が必要なのか?など、まさにママたちが知りたかったこと。
そして、「学びの時間」は、各章で学んだことのまとめ的な立ち位置にあるので、本文の内容と照らし合わせながら
「ふむふむ、変数ってこういうことね〜」
と、ママもプログラミングについて本質的に理解することができるのです。
『アベベのぼうけん』をママにオススメしたい最大の理由がまさにそれ。
子どもが楽しく「プログラミング的思考」を身につけると同時に、
こっそりママたちも勉強できちゃうのが、『アベベのぼうけん』の魅力なんじゃないかな、と感じます。
来たる「ママ〜!プログラミングって何〜?」に戦々恐々としている世のママさんたち。ぜひ『アベベのぼうけん』をゲットしてみることをオススメします!
もちろん、お子さまが興味を持たれた際には、ぜひまなるごにも遊びに来てくださいね。
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