生きててほしかった、なんて私にはとても言えないけど、でも、

生きててほしかった、とか
あの仕事が決まってたのに、とか
楽しみにしてたのに、とか
もったいない、とか
逃げてよかったのに、とか
恵まれてたのに、とか
なんでもできる人なのに、とか

思うことは人それぞれであり、
それは自由だと思う

けど、きっと、そういう一見優しさに見えるそれに、殺されたんじゃないかっても思った

生きねばと思うから、
仕事が決まってたから、
無駄にしちゃいけないと思うから、
楽しみにしてくれてる人がいるから、
逃げることの解釈とか、
恵まれてるんだから耐えねばとか、
なんでもできなければいけないんだとか、

きっと誰より自分自身で何度も何度も言い聞かせて、言い聞かせて、呪いのようにへばりついて、それが自分の本心だと思うようにして、自分自身であるということにして、そうやって生きるのが、それが当たり前になってたから、

だから、ふっと深呼吸するように、それも当たり前のように、終わらせてしまったんじゃないだろうか

死ぬ以外にいくらでも方法がある、なんて言葉を簡単に言えてしまう人は、死んだこともないのに、なんでわかるんだろう?

最後にやっと自分の意思で自分の命の行き先を決めた人に、何が言えるんだろう?

その優しさは、誰のためのもの?

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