父の日に思う、ちびうさが苦手な理由が、今やっとわかった気がする話

ちびうさは、
美少女戦士セーラームーンシリーズに登場する、
主人公セーラームーンの、未来の娘。
現代では小学校に通う年頃。

ちいさくてかわいい彼女だが、
私はずっと、ちびうさのことが苦手だ。

今、東映アニメーションがYouTubeで公式配信をしてくれていて、
セーラームーンのアニメが毎週更新されている。

それで改めて見てみたら、
もしかしたら好きになれるかな?
と思ったものの、
やっぱりどうしても好きになれなかった。

でも、
「だから好きになれなかったんだ」
というのが、少しわかった。

ちょっと進歩したなと思う。

あれは、私が妹たちに対して抱いた嫌悪感を思い出させるからだ。

「あなたはおねえちゃんなんだから」
「この子は妹なんだから」

の言葉で我慢した色々を、
思い出させられるからだ

無意識に拒絶してしまっていたのは、
それのせいだ。

今まで「なんか嫌い」だったのが、

はっきり「こうだから」とわかってしまうと、
なんとも複雑な思いになる。

ちびうさもそうだけど、
子供や赤ちゃんのキャラが
無性に嫌だと思ってしまうことが多い。

子供が苦手、
小さい子が嫌い、
私には母性がないのかもなぁ、
と思っていた。

けど、もっとちゃんとした理由があったんだなと
20年以上を経てちょっとわかってしまった。

すっきりした気持ちと、
自分の醜さを思い知らされたような、
ドロドロした気持ち。

それがわかっても、
やっぱり好きになれないのが本音で、
それでも、かわいいなと思うところもあったりするのも本音。

妹が生まれて、
かわいくて愛しくて大切で嬉しい気持ちと、
妹が生まれて、
私がいちばんじゃなくなってしまった、
その、どろどろした、気持ち

憎たらしくて、邪魔で、
いなくなっちゃえって思ったりして、
それでもなお、

「あなたはおねえちゃんなんだから」
「この子は妹なんだから」

その呪いはずっとついてまわったし、
今も、そうかもしれない。

たった数年の違いで差別される中で、
子供ながらに抱いたいろんな感情。

大好きで、大嫌い
大切で、消えてほしい
かわいくて、憎い
仲良くしたくて、喧嘩して、

それから私は、
「ちびうさ側」であったことにも、
気づいてしまった。

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