お裾分けしたい、スタバの店員さんが私と祖母にくれた感動の接客

10日から2週間に1度を目安に、
87歳、要介護1の祖母に会いに行く。

一人で出歩くのを不安がる祖母だが、
私が隣にいると、ゆっくり歩いてくれる。
「あんたがそばにいてくれると安心」
そう言って、不慣れだった杖もつけるようになった。

祖母と食事をした後は、スタバに行く。
最近のお決まりだ。

以前は別の店であったり、
お茶するかどうかも都度相談していたが、
いつからだろう、
お互い何も言わず向かうようになった。

「お決まりコースね、ふふふ」
「ここで別腹しないと気が済まないねえ」
「自然に足が歩いちゃうわねえ」

祖母はそうやって、何度も繰り返す。

ここから先は

4,364字

¥ 330

いただいたサポートは、書き続けるための軍資金にさせていただきます…!