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記事をどう書くか:note活動三か月①

 2020年4月、オンライン講義の準備でYouTube動画を撮れない環境に陥った。5月の半ば、消えてしまいそうな「マナビ研究室」を細々とでも続けていくためにやり始めたnoteとTwitter。Twitterについてはいくつかの記事で既に書いたので、これからはnoteについてまとめてみる。3か月の道のりは、決して楽ではなかった。(小野堅太郎)

 まずは、フォローしていただいてる方、読んでいただいた方、ありがとうございます。既読数(ビュー数)は17,000、スキも1,000いただきました。これからも頑張ります!

 さて、振り返ってみると、小野も吉野先生もしゃべるのが好きで、書くのも好きであり、ネタに事欠くことはなかった。note記事は下書きがあるので、二人で話のネタをタイトルだけ書きこんでいって、あっという間に50タイトルが上がっていた。それに思いつくまま記事を書きつらね、最後に「画像ギャラリー」から表紙絵を入れさせてもらって完成。それを一日一本ずつ上げていく。とりえず100本上げていきましょう!と、目標を立て、こつこつと書いていくのだが、書いているうちに乗ってきて「あれ、ここどうなってるのかな?」とか、「あれ、これ今まで勘違いしていた」とか、疑問の渦に巻き込まれ、だんだんと執筆時間が長くなっていく。次第に、ネタはあっても記事が間に合わなくなり、中富先生に「書いて!」と懇願し、何とか連続投稿が維持できたこともあった。大学院修了直後の元院生にも体験記を書いてもらうなどして、なんだかんだで90本の記事を超えることができた。100本はもう目前で、何とか目標を達成したい。

 そもそもマナビ研究室の目的は「世間のマナビをヨロコビにかえたい!」であって、言いかえると「勉強するのは面白い!」という教義の布教である(初発記事を参照)。学びの基本は「質問」であって、質問から議論が生まれ、学問が生まれ、その応用により社会へと浸透していく。大学教員とは、国民から集められた税金から給料を支払われる公務員(正確には違うが)である以上、我々がこういった活動でお金儲けをしようとは考えていない(サポートはもらえたらうれしいです!)。そういった恵まれたポジションに身を置いたうえでのnote活動であったことは初めに明確にしないといけない。

 noteはブログのような広告がないため、読み手にとって非常に読みやすい媒体であるだけでなく、作り手にとっても余計なことを考えずに作りたいものを気軽に発信できる媒体である。この点において、noteはマナビ研究室の目的にかなう最良の選択であったと思っている。大学人からすると本を出版することがあるが、本が売れなければいけないので、一部の限られた教員しか情報発信することができない。教科書などの執筆はあるが、専門書であり、マナビ研究室の目的とは大きく異なる。一般書のオファーのない我々にとって、noteは大事なツールとなっている。

 というわけで、「いかにに読んでもらうのか」がマナビ研究室3か月のnote奮闘の核であった。読んでもらったかどうかは「ダッシュボード」の「全体ビュー」で見ることができる。詳細はわからないが、記事を開いてくれたら1カウントとなるようである。おそらく開いただけで「読んでいない」人も多くいると思われるが、既読数の1指標である。

 はじめは、読んでもらうためには「記事の質」が重要であろうと考えた。1記事に多くの沢山の情報量を詰め込み、数日間複数名で校正した。そうして投稿した記事に、スキが初めてついたときはうれしかった。ダッシュボードで一日何回も確認し、既読数が50超えると、おお!となっていた。しかし、3か月たって思うのだが、多少の誤字脱字は既読数・スキ数に全く影響していない。皆さん、やさしいので、そのようなところに指摘は来ない。つまり、「文法的厳密さ」よりも「内容の面白さ」が重要であろう。

 次に、初発記事を読んでくれた大学院生から「先生の文章、長くて読むのきついです!」と言われたのがきっかけで、「記事の長さ」についても対策をした。早速、3つ目の記事「基礎実習のオンライン化を考えなければいけない」を2つの記事(その1とその2)に分けて同日に投稿した。この記事はそもそも歯学部基礎医学担当者という限られた読者対象の内容だったので、既読数は伸びなかったが、両方ともほぼ同じ数の既読数となった。その後もいくつかの記事を分割して既読数を解読してみると、分割した内容でより面白い内容にはスキが多くついて、既読数も多くなる傾向があった。つまり、記事が長いと最後まで読んでもらえないので、分割したほうが良いということになる。目次の作製も考えたが、記事リンクを容易に貼れるので、継続的な記事投稿を行っている現状ではメリットが見当たらない。他のクリエイターの記事を読んでいても感じるが、1記事3000字以上になるとかなりまとまった時間が必要となるのできつさを感じる。かといって、文字数が少ないと情報量が少なくなり、内容の質が低下してしまう。マナビ研究室では、どうしても1記事でまとめたい時を除いて、2000字程度で分割を考えるようにしている。

 というわけで、2000字超えてしまいましたので、次回に繋げたいと思います。次回は「相互フォローの確立」についてです。記事を書くだけでは、既読数は上がらなかったという話になります。


全記事を無料で公開しています。面白いと思っていただけた方は、サポートしていただけると嬉しいです。マナビ研究室の活動に使用させていただきます。