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世の中の「マネジメント」に共通するシンプルな意義
世の中には「〇〇マネジメント」という言葉がたくさんあります。
建築業界で設計事務所、CM(コンストラクションマネジメント)会社を経て現在もプロジェクトマネジメントを仕事にしていますが、自分の仕事に限らず「よくマネジメント、マネジメントと聞くがそれは一体何なんだ?」という疑問を持っていました。
社会人を対象にしたセルフマネジメント
管理職を対象にした組織マネジメント
経営層を対象にした経営マネジメント
プログラム開発のプロジェクトマネジメント
商品開発のプロダクトマネジメント
建設のためのコンストラクションマネジメント
ある役職以上の人に求められるスキル、経営思想、実務的な職能、管理してチェックする機能…。書店に行くと「マネジメント」を扱った書籍は「経営思想」「人材管理」「自己啓発」とその書店ごとに違うジャンルとして棚に並んでいます。新入社員から社長まで、対象はソフトからハードまで、「マネジメント」だらけです。自分と異なる業界や立場の人にマネジメントについての自分の考え方を話し意見を聞いたことがあります。その反応も、そもそもの捉え方も、人によってかなり違いました。業界や立場で「マネジメント」の意義が違うようです。
「何の仕事をしているんですか?」
「マネジメントです」
「ああ、あれですね」
というような会話も経験したことがありません。大体は「つまり何をしているんだろう?」という反応です。
「マネジメント」がたくさんある理由
マネジメントについて模索する中で気付いたことがあります。
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世の中にある「マネジメント」の考え方や手法に共通すること、それは「リソースの活用」を目的としていることです。リソースの活用の対象となるのは例えば、セルフマネジメントであれば自分の時間やスキル、チームマネジメントであればモチベーションやマンパワー、経営マネジメントであれば組織、人材、資金のようなものです。リソースは業界、立場、単位(個人か組織か)によって異なります。つまり「マネジメント」する「対象」の組み合わせの数だけ手法にバリエーションが生まれることになります。だから、世の中にはたくさんの「マネジメント」があります。
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一方で、「リソースの活用」が本来の目的なら、何となく合いそうな手法をカタログのように探して真似しても、必ずしもうまくいかないのではないでしょうか。手法を検証する前提として、マネジメントの目的について理解を深めることが重要ではないかと思います。
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マネジメントのシンプルな意義
1973年に出版されたP.F.ドラッカーの有名な書籍「マネジメント」には、2001年に追加された文章があります。
マネジメントのブームも、ほかのブームと同じように終わった。華々しく終わりを告げたわけではなかったために、一見したところでは何が起こったかはわからなかった。実は、マネジメントの魔力が突然消えてしまったのだ。最大の原因は、マネジメントが万能薬ではなく、挑戦であり仕事であること、いかに洗練されようとも魔法の杖ではないことがわかったからだった。
マネジメント -基本と原則- エッセンシャル版
ダイヤモンド社 2001.12.14
改めて、マネジメントは時代やシーンによって変わるべきもので方法論として形骸化した時には適切な効果を発揮しないのだろうと思いました。仕事でプロジェクトマネジメントを実践する中での実体験としても、マネジメントの「手法」に何にでも通用する正解はなく、
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ということはよく感じます。世の中にある「マネジメント」は手法のバリエーションであって、本来は「リソースを活かし目標を実現する」というシンプルな意義があることを理解し実践することが重要です。手法を真似するのではなく、「何のために」と、そのためのリソースの最適な活用方法について、自ら考えることが重要だと思います。
マネジメントを体系化したい
マネジメントを手法ではなく意義に基いて体系化し、業界や立場に関係なく応用できる理論と実践のスキルにすることができればより良い仕事や意味のある成果が生まれることにつながるのではないか。マネジメントに対する理解とスキルアップのきっかけをつくりたい。そう考えmanagement studioというプロジェクトやマネジメントを研究する活動をスタートしました。
私自身は建築プロジェクトのマネジメントがベースですが、そこから得た経験や概念は他の業界やプロジェクトにも共通する普遍的なものがあるのではないかと考え、抽出、体系化を行っています。
マネジメントが手法のブームではなくスキルとして定着し、社会のリソースが有効活用されることで意義のある仕事が増えることが目標です。
management studio
twitter https://twitter.com/management_st_
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