よしみ 建築+PMP

難易度の高いプロジェクトの経験と国際基準の手法でプロジェクトのインテリジェンスを広げる…

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難易度の高いプロジェクトの経験と国際基準の手法でプロジェクトのインテリジェンスを広げる|PMP、一級建築士、CCMJ|management studio&REI SUPER MANAGERS|プロジェクトをカタチにする参考書https://www.mgmt-studio.com/

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プロジェクトマネジメントは、攻めた方が上手くいく

攻めるって? 「攻める」とは決して攻撃的だということではありません!辞書で調べると「俗に、物事を無難にすませず、積極的な態度をとる」とあるのですが、このイメージまたは英語のActive=活動的、積極的、能動的というイメージです。積極的にシナリオを組み立ててそのシナリオになるように仕掛けよう、その通りにいかなければシナリオを書き換えながら計画と行動を修正しよう、というスタンスのプロジェクトマネジメントです。実際の建築プロジェクトマネジメントの実践によって、またセミナーやアドバ

    • お悩み別 入口におススメのビジネス書籍

      「自分も読みたいけど何から読めばいいのか分からなくて…」 もともと読書習慣が無く「ビジネス本は難しいし自分にはあまり関係ないよな」と思っていましたが、今年は100冊くらい読みました。そういう話をすると「おススメの本」を聞かれます。世の中にはたくさん本がありますから、読んでいない人にとっては興味があっても選択オーバーフローになってしまいますね。入口としておススメの書籍はお悩みにあったものがよいと思います。悩みがクリアになる体験は楽しいですし、そこから興味の幅を広げていけば自然

      • 超理屈っぽい「なぜプロジェクトマネジメントが必要なのか?」

        今回は普段考えているプロジェクトマネジメントの必要性を超理屈っぽく記事にしてみました。早口を想像してお読みください。 はじまり スポーツも料理も難易度や手順で段階を踏んだマニュアルやレシピがあります。しかしプロジェクトという仕事にはそういうものがありません。個人の経験を個人が形式知にし、その形式知を実行できる発想力の有無によって「仕事ができる人、できない人」という評価がされます。とりあえずやってみて経験を詰むことが大事だという発想だからon job trainingなどを

        • 建築マネジメント3.0

          建築業界でマネジメントが明確に意識されはじめたのは20年ほど前です。しかしこの20年であり方は変わっており、これからは3.0の重要性が高くなるのではないかと感じます。1.0、2.0、3.0とは何か、何が違うのか。建築業界の話ではありますが、一方でPMBOKが第6版から第7版で大きく内容が変わったように、業界を問わない社会一般における「プロジェクトマネジメント」の意義に通じるところもあるように思います。他の業界の方にも参考になれば幸いです。 建築マネジメント1.0「補完」

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          建築だけどPMPを取った理由

          2023年8月、PMPを取りました。 PMPとはアメリカにあるプロジェクトマネジメント協会が認定している国際資格で、プロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されています。 PMP自体は特定の業界に限らない資格ですが、取ったことを色んな方にお話すると「建築で?」「ITの資格だと思ってた!」と言われます。確かに建築業界ではあまり馴染みのない資格で、私も建築関係で2人くらいしかお持ちの方を知りません。そんな、業界でマ

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          建築とアジャイル

          建築プロジェクトはアジャイルでできるか? PMP(Project Management Professional・PMI米国プロジェクトマネジメント協会認定国際資格)を取得しましたが、資格のために始めた勉強はプロジェクトマネジメントを改めて考えるよい機会になりました。世の中のプロジェクトマネジメントの流れがアジャイルに行っているのは間違いないと思います。世の中のスピードが上がり、時間に対するプライオリティ(優先順位)が高くなればそうなるのは当然だと思います。 建築プロジェ

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          専門性は必要か?PMに必要な2つの「視」

          プロジェクトマネジメントに業界の専門性は必要か?  度々、PM界隈(?)で上がるこの話題、結論から言うと「ある程度必要」だと私は思います。タスクを設定するにしても、ロードマップをつくるにしても、リスクを洗い出すにしても、業界の知識がまったく無いと一人では出来なくなるからです。詳しい人にヒアリングして作る方法もあるかもしれませんがスピードを考えると現実的ではないでしょう。だから「必要」です。ただし「ある程度」でいいと思っています。  「ある程度」とは、どの程度でしょうか。定量

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          建築のインテリジェンス

          建築の戦略コンサルやプロジェクトマネジメントを本業にしながら、「プロジェクトをカタチにする参考書」を公開しプロジェクトマネジメントを広げる活動をmanagement studioで行っていますが、根底には共通する想いがあります。建築業界、建築事業、建築プロジェクトにはインテリジェンス=知性が必要だという想いです。 建築における2つのインテリジェンス 建築のインテリジェンスは、発注者側と受注者側のそれぞれに必要です。具体的には、発注者のインテリジェンスとは「戦略立案」、受注

          建築のインテリジェンス

          そもそも編:なぜ建築プロジェクトに戦略が必要なのか?

          前回は、建築の戦略コンサルについて記事にしました。 今回は、そもそもなぜ建築事業に「戦略」が必要なのかを、建築プロジェクトの特徴から説明したいと思います。 建築プロジェクトの特徴は「主体者」が変わること 「建物を建てたいから”建物を建てる会社”に相談するのは間違いではないが、発注者と受注者が利益相反する場合があるし発注者しかできないことがあるからベストでもない」 以前の記事の中でこのような主旨の説明をしました。そもそも戦略が必要な理由として、この部分を詳しく説明します。

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          建築の戦略コンサルとは?

          「建築のマネジメント」が普段何をやっているのかということを記事にしました。 大きく分けるとこの3つです。 ①建築事業の戦略コンサル ②建築のプロジェクトマネジメント ③コンストラクションマネジメント 今回は「①建築事業の戦略コンサル」が具体的にどんな仕事なのか、記事にしたいと思います。 「建築事業はよく分からない」 不動産関連や、事業において工場施設などが必要な業態以外、建築事業、建築プロジェクトは社会一般からすると少し特殊な世界だと思います。 ・建築の機会は多くない

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          それでも建築のプロジェクトマネジメントにこだわる理由

          「建築のマネジメント」という職能で普段、具体的に何をやっているのかということを記事にしました。 ①建築事業の戦略コンサル ②建築のプロジェクトマネジメント ③コンストラクションマネジメント 実は「②のプロジェクトマネジメント」の実際の業務比率はそれほど大きくありません。発注者でも請負者でもない第三者がプロマネとして入っても、やはり最終的には契約やビジネスに帰結するので責任も権限も大きくならないからです。ニーズとしても顕在化しづらいのが実情です。 プロジェクトマネジメント

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          「建築のマネジメント」という仕事で具体的にやっていること

          「そもそも建築のプロジェクトマネジャーって何してる人なの?」 他業界のプロジェクトマネジャーの方とお話しする機会があったり、建築のプロジェクトマネジメントのポイントをまとめた「プロジェクトをカタチにする参考書」という資料を公開したりする中で、一言で「建築業界でマネジメントやってます」では自分の職能を伝えられないなと思うことが多々あります。建築業界では「マネジメント」の役割の定義が明確ではないので、何をやっているのかは同業の方にも意外と伝わりません。自分が何をやっているか言語

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          プロジェクトマネジメントの参考書をつくろうと思った理由

          「プロジェクトをカタチにする参考書」を公開しました。まだまだプロジェクトマネジャーとして未熟ではありますが、これまで得たものを凝縮しましたのでぜひご覧下さい。 今回はプロジェクトマネジメントの参考書をつくり、公開しようと思った理由を記事にします。 これまで建築業界で仕事をしてきました。学生の頃から建築が好きで運良く設計事務所に入ることができ、意匠設計からスタートして、設計に限らずより広い視点で建築事業の専門家としてコンストラクションマネジャーを勉強させていただき、現在はよ

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          仕事の効率と生産性をあげる「プロジェクト化」の手引き

          計画的に段取りを行いモヤモヤをスッキリさせて仕事をするには?効率と生産性をあげるための考え方について共有することが目的です。 建築業界はもちろんですが、業界問わず幅広い業務を対象に「プロジェクトマネジメントのエッセンスを用いて効率的に仕事をする方法」をお伝えするためのセミナーの資料を記事化したものです。最後にセミナー用のスライドもつけましたので併せてご覧ください。 1.「プロジェクト化」する目的仕事を進めるときにモヤモヤしたまま進めていませんか?モヤモヤしたまま進めると、

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          「プロセスデザイン」プロジェクトを進めるマネジメントスキル

          プロジェクトを「進める」スキルによって… ・計画的に進め効率性をあげる ・必要なことにエネルギーをつかう ・生産性をあげ価値の高い成果を実現する 「プロセスデザイン」を通じマネジメントスキルを底上げして社会に意味のある仕事を増やす management studioがプロジェクトマネジメントの中でも「プロセスデザイン」という考え方に特化した活動を行っている理由と具体的なサービスのご紹介です。 プロジェクトの複雑化 社会の多様化や領域横断により昨今のプロジェクトは、アイ

          「プロセスデザイン」プロジェクトを進めるマネジメントスキル

          プロジェクトが「見えない」ときの対処方法

          プロジェクトでは混乱や行き違いといった悩みが生まれます。実際にプロジェクトに関わっていると、こんな声をよく聞きます。 その結果、モヤモヤとストレスが溜まったり、チーム内で混乱や行き違いが生まれて険悪な雰囲気になったりします。その原因のひとつが、「見えない」です。 「見えない」「見えない」がネガティブな状態を引き起こしている、という経験のある方は多いと思います。 プロジェクトでは「見えない」がよく生まれます。運がいいとか悪いとか、メンバーの能力があるとかないとか関係なく、

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