マガジン

  • 新規事業の勘所

    • 18本

    ウィズ/アフターコロナのニューノーマルを作るために、これまで以上に新規事業の重要性が高まっています。 しかし新規事業は非常に難易度が高く、成功確率「5%」や「1勝9敗」と言われるなどほとんどのケースで成功とはいえない結果に終わっています。 このマガジンでは、新規事業の成功確率を高めるための「ノウハウ」「フレームワーク」といった成功の肝や勘所となる情報の発信をしていきます。 皆様の新規事業企画・運営の一助となりましたら幸いです。 このマガジンは、数多くの新規事業に携わってきた、 NS.CPA:https://twitter.com/norinori2018i 中道:https://twitter.com/dnakamic 森本:https://twitter.com/morimoto_rmc の3人が中心になって運営しています。

最近の記事

『大企業における新規事業』と『スタートアップ企業』の事業存続にかかわるリスク要因の違い②大企業編

前々回のコラムでは、事業存続にかかわるリスク要因というテーマでスタートアップ編を書きました。 今回は、大企業編を書いていきたいと思います。 前回の振り返り(スタートアップで特に生じやすいリスク要因) まず、前々回の振り返りになりますが、大企業でもスタートアップでも新規事業であれば、安定している既存事業に比べたら、失敗する可能性が高く、事業存続が難しいことが多いです。 事業存続にかかわるリスク要因として、大企業とスタートアップ共通のリスク要因として2つあげました。 1.販

    • 『大企業における新規事業』と『スタートアップ企業』の事業存続にかかわるリスク要因の違い①スタートアップ編

      これまでのコラムでは、大企業が新しく新規事業を行うということを想定しつつ、コラムを記載してきました。 今回は『大企業が新規事業を行う場合』と『スタートアップが事業を始める場合』の2つのケースにおいて、事業失敗につながるリスク要因が異なるという点について書いていきます。 大企業・スタートアップ共通のリスク要因 まずは、大企業で新規事業を行っても、スタートアップで新規事業を行っても共通しているリスク要因です。 1.販売不振 まずは販売不振です。中小企業庁が発表している「倒産

      • 新規事業を検討するうえでペルソナの設定は必要か?

        新規事業を計画する際に、「誰に向けた製品・サービスを展開していくのか?」というターゲット設定はとても重要です。 そのため、このターゲット設定を、どこまで細かく行うべきかというのは新規事業開発をするうえで、一つの論点になります。 言い換えると、新規事業のターゲティングで「ペルソナ」の設定をすべきかどうかという議論です。 ターゲット設定の方法 ペルソナの設定が必要かどうかを考える前に、まずターゲット設定について説明していきます。 どんな、新規事業でもターゲットは必ずいますの

        • 新規事業を行うと決めた場合の5つの参入手法・実施方法

          新規事業を行おうと思った場合、理想としては、自社内の経営資源(リソース)で実施することではないでしょうか。 ただし、既存事業を行いながら、新規事業を行うので、既存の人材だけではリソースが足りなかったり、ノウハウが足りなかったりと思うようにいかないケースも多いのではないかなと思います。 そこで今回は、新規事業を行おうと決断した場合に、どのような手法で新規事業に参入できるのかについて5つの手法を書いてみました。 新規事業の5つの参入手法 まずは、新規事業の参入手法について列

        『大企業における新規事業』と『スタートアップ企業』の事業存続にかかわるリスク要因の違い②大企業編

        • 『大企業における新規事業』と『スタートアップ企業』の事業存続にかかわるリスク要因の違い①スタートアップ編

        • 新規事業を検討するうえでペルソナの設定は必要か?

        • 新規事業を行うと決めた場合の5つの参入手法・実施方法

        マガジン

        • 新規事業の勘所
          18本

        記事

          BtoBビジネスとBtoCビジネスの顧客における価値・効用の決定的な違い

          新規事業のネタを探すにあたって、様々な切り口で検討できますが、今回はBtoBビジネスとBtoCビジネスの顧客にとっての価値・効用がどのように違うかというテーマを書きたいと思います。 「自分がプライベートでモノを買う場合、サービスを受ける場合、どのような価値を期待して意思決定しますか?」 「また、会社の従業員や役員の立場に立ち、モノを買う場合やサービスを受ける場合は、どのような価値を期待して意思決定しますか?」 この「期待する価値」がBtoC(プライベート)の場合とBto

          BtoBビジネスとBtoCビジネスの顧客における価値・効用の決定的な違い

          新規事業に不可欠な仮説検証のプロセス

          仮説検証の重要性 新規事業のプロセスについて、今回は仮説検証の方法について解説をしていきます。 前回のコラムでは、仮説立案の方法についてご紹介をしてきました。 仮説を立案したら、それが正しいのか検証をする必要があります。 仮説がそのまま顧客に受け入れられることもありますが、新規事業の場合は、立てた仮説がそのまま受け入れられるということはまれで、多くの場合は修正が必要となります。 新規事業は「1勝9敗」「成功確率5%」などといわれ、多くが失敗しています。これは、間違った仮説

          新規事業に不可欠な仮説検証のプロセス

          新規事業のアイデア絞込を行う「9」の視点

          量産したアイデアの中でどのアイデアを具現化すべきか 前回アイデア量産の方法を説明しました。アイデアを出すタイミングでは、実現可能性や市場性などはあまり考慮せず可能性があるものをひたすら列挙していきます。 今回は、列挙したアイデアの中で具体的にどのアイデアの詳細を検討していくかを絞り込む手法について紹介します。 ケースによっては、100以上のアイデアが出ているケースもあるでしょうし、そうでなくてもアイデアを量産するフェーズを通過したのであれば、数十のアイデアは出ているかなと思

          新規事業のアイデア絞込を行う「9」の視点

          新規事業の目的の明確化

          企業の永続的な成長に欠かせない新規事業 これまでの記事で「新規事業とはそもそも何か」や「新規事業のステップ」についてご紹介してきました。 今回は、「新規事業はなぜ必要なのかという目的」についてご紹介します。 新規事業が必要になる理由は、一言でいうと「企業の継続・成長のため」というのに集約されます。 企業の継続・成長のためには、既存事業を行っているだけでは難しく、新規事業を実施する必要性があるということです。 新規事業を実施する目的を体系化すると、以下のように整理出来ると思い

          新規事業の目的の明確化