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病理専攻の現役臨床検査技師が、病理二級臨床検査士ライセンス取得を目標に学んだ事を配信し…

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病理専攻の現役臨床検査技師が、病理二級臨床検査士ライセンス取得を目標に学んだ事を配信していきます。臨床検査技師国家試験対策、病理二級試験問題解説ほか、日常の検査の中での気づきなどコンテンツをお届けします。

最近の記事

【臨床検査技師国家試験対策】鍍銀染色に関する練習問題

 このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得などを目標にされている方に向けて、ゴロなどを混じえながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  先日、銀液を使った染色法のまとめ記事を前編後編に分けてまとめました。今回はまとめた内容の中から練習問題を作ってみました。 全ての問題に簡単な解説をつけています。鍍銀染色以外の選択肢の解説も付けているので、レベルアップに役立てて頂けると幸いです。 Q1.銀液を使った染色法はどれか、二つ選べ。1. ズダン染色 2.

    • 【病理学】銀液を使った染色法と大事なポイントのまとめ後編

       このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得などを目標にされている方に向けて、ゴロなどを混じえながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回も銀液を使った染色法についてまとめていきます。 前回のまとめ前編の記事も参照ください。  前回の記事では渡辺の鍍銀法、PAM染色、グロコット染色、グリメリウス染色をまとめました。 本日は残り5つの染色法をまとめていきますが、その前に改めて9種の染色法を復習しておきましょう。  【銀液を使った染色法一覧】 ▶

      • 【病理学】銀液を使った染色法と大事なポイントのまとめ前編

         このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得などを目標にされている方に向けて、ゴロなど混じえながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は銀液を使った染色法についてのまとめになります。 私個人が過去問を解いてみて、ここは重要だと感じたポイントや少し頭に入れて置くだけで解けるような間違えたら勿体ないと感じる点などを記載していきます。  【銀液を使った染色法一覧】 ▶渡辺の鍍銀法  ▶PAM染色  ▶グロコット染色  ▶グリメリウス染色  ▶フォン

        • 【病理学】病理解剖と法律について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は病理解剖に関連する事柄や法律についてまとめていきます。  臨床検査技師の国家試験で、病理解剖に関する問題は第62回から第66回まで連続で1~2問出題されていました。 内容は「病理解剖で正しいのはどれか」「臨床検査技師が行えるのはどれか」といった内容です。そういった点も確認しながら勉強していきましょう。  【病

        【臨床検査技師国家試験対策】鍍銀染色に関する練習問題

          【臨床医学】染色体異常症について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は染色体異常症について簡単にまとめていきます。  染色体異常症は、常染色体異常症(1~22番染色体)と性染色体異常症(XY染色体)に分けられます。 【常染色体異常症】 ▶Down(ダウン)症候群:21番染色体トリソミー  ▶Edwards(エドワーズ)症候群:18番染色体トリソミー  ▶Patau(パトウ)症候

          【臨床医学】染色体異常症について

          【病理学】悪性リンパ腫について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は悪性リンパ腫についてまとめていきます。 悪性リンパ腫についての問題が、第67回臨床検査技師国家試験のAM57で出題されていましたね。私自身普通にわからなかったので調べて勉強し直そうと思いまとめてみました。  【悪性リンパ腫とは】 リンパ節もしくはリンパ組織を構成する細胞に由来する非上皮性の悪性腫瘍の総称。Ho

          【病理学】悪性リンパ腫について

          【病理学】パラフィン包埋について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  病理検査室では大まかに組織の切り出し、組織のパラフィン浸透、包埋、薄切、染色、スライド標本の鏡検といった流れで標本作製をしています。    近年の国家試験でパラフィンや包埋についての問題を見かけるなと思ったので、今回はパラフィンの性質や包埋についてまとめていきたいと思います。  【パラフィンとは】 ▶水に溶けず、水を

          【病理学】パラフィン包埋について

          【病理学】細網線維の染色法について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今まで膠原線維、弾性線維と記事にしてきましたが、今日は細網線維についてまとめていこうと思います。  【細網線維とは】 網目状または格子状の線維で、骨髄、リンパ節、扁桃、肝臓、脾臓などに存在しています。肝臓の類洞やリンパ洞に食作用を持つ細胞や抗体を作る細胞が含まれ生体防御に関わっています。  細網線維は好銀線維とも呼

          【病理学】細網線維の染色法について

          【病理学】弾性線維の染色法について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は弾性線維の染色法についてまとめていきます。 現場でも癌細胞の脈管侵襲の評価などでしばしば染色しています。国試にも出題される重要な項目ですので復習していきましょう。  【弾性線維とは】 弾性線維は皮膚や肺、膀胱など張力や弾力が必要な組織に多くみられる線維です。特に大動脈や肺動脈は弾性線維があることで心臓における血

          【病理学】弾性線維の染色法について

          【病理学】膠原線維染色について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は膠原線維染色についてまとめていきたいと思います。 臨床検査技師の国家試験では、特殊染色の内容が多く出題されていますね。 個人的にそこまで難しい内容ではないと思うので、得点力アップのために理解しておきたいところです。今日もよろしくお願いします。  【膠原線維とは】 人体の組織は上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織

          【病理学】膠原線維染色について

          【病理学】パパニコロウ染色について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回はパパニコロウ染色についてまとめていきます。パパニコロウ染色は細胞診で一般染色として行われている染色法です。 国家試験ではパパニコロウ染色で使用する染色液の組成などが問われたりすることがあります。確認していきましょう。  【パパニコロウ染色の特徴】 ▶核クロマチンの染色性が良い  ▶扁平上皮系細胞の分化度の違いで

          【病理学】パパニコロウ染色について

          【病理学】神経組織の染色法

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は神経組織の染色法についてまとめていきたいと思います。 国家試験だと頻出ではないですが、二級病理臨床検査試験では必ず必要になる項目なので気合い入れていきましょう。  【主な神経組織染色法】 ▶ニッスル染色  ▶クリューバー・バレラ染色  ▶ボディアン染色  ▶ホルツァー染色  ▶ルクソールファースト青・HE染色

          【病理学】神経組織の染色法

          【病理学】脱灰液について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は脱灰液についてまとめていきたいと思います。  【迅速脱灰法:プランク・リクロ法】 プランク・リクロ法は脱灰速度が速く、脱灰後の染色性も障害されにくいという特徴があります。国家試験でもよく出題されますし、私の検査室でも使っている脱灰法だったりします。 プランク・リクロ法の組成を覚えておきましょう。  【プランク

          【病理学】脱灰液について

          【病理学】電子顕微鏡について

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は電子顕微鏡についてまとめていきたいと思います。 電子顕微鏡に関する問題は国家試験でも二級病理試験でも1.2問出題されているので確実に正解できるようにしていきましょう。  【電子顕微鏡とは】 ▶光学顕微鏡よりも更に微細な構造を観察できる  ▶透過型と走査型の電子顕微鏡がある  ▶透過型は組織の断面構造、走査型は組

          【病理学】電子顕微鏡について

          【病理学】ミクロトームについて

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロや表など交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は病理組織検査において日常的に使用されている薄切機ミクロトームについてまとめていきたいと思います。 【ミクロトームとは】 胃や大腸などの組織片を光学顕微鏡で観察できる厚さ2~3μmに切る機器のことをミクロトームといいます。 ミクロトームには滑走式と回転式があり、主に滑走式ではユング式ミクロトーム、回転式ではミノー

          【病理学】ミクロトームについて

          【病理学】塩基性フクシンを使う染色法

           このアカウントでは二級病理検査士や臨床検査技師の資格取得を目標にされている方に向けて、ゴロを交えながらわかりやすさを意識して情報を発信しています。  今回は、試験対策として塩基性フクシンを使う染色法をピックアップしてまとめてみました。 【塩基性フクシンを使う染色法】  ▶エラスチカ・ワンギーソン染色  ▶PAS反応  ▶フォイルゲン反応  ▶チール・ネルゼン染色  ▶グリドリー染色  ▶アルデヒドフクシン染色 【ゴロ:え?フォアグラはパス?延期なら寝る】 え?(エラス

          【病理学】塩基性フクシンを使う染色法