【メタ認知トレーニング】自分を客観的に見る方法
メタ認知ってご存知ですか?
これは、自分で自分を"俯瞰で"捉えることです。
言い換えると『もう1人の自分が、自分自身を客観的に見ている感覚』です。
このメタ認知、めちゃくちゃ大切なんです。
メタ認知ができていないと、こんなことが起こります。
✔︎ うまくいかないとき、感情的になってしまう
✔︎ 全然できていないのに、自分だけが「できてる」と勘違いする
✔︎ 恋愛で、相手のことが好き過ぎて、周りが見えなくなる
✔︎ 悪気はないのに、人を嫌な気持ちにさせる
でも、自分をどんなときも『客観的に見る』って意外と難しいですよね?
だって、自分を外から見ることなんて物理的にムリですから。
では、どうすれば上手にメタ認知できるでしょうか?
今回は、誰でも簡単にメタ認知ができるようになる具体的な方法をお伝えします!
結論、簡単にメタ認知するための方法は、『他人の話として話す』ということです。
では、具体的な例でお話ししましょう。
こんなとき、あなたならどう考えますか?当時の僕は、「話が通じない」と思って諦めてしまいました。
【ステップ1】主語を変える
まずは、紙とペンを準備してください。
スマホのボイスメモとか、聞いてくれる相手がいればそれでもOKです。
今回は、僕の経験談をお話しているので、あなたにとっては『他人の話』です。ですから、この失敗があなたの自己肯定感を下げることはありません。
ところが、いざ自分に起きた問題を考えるとき
・自分が嫌われている
・自分の説明が下手
・提案に価値がない
このような『自己肯定感を下げる事実』を、人は受け入れたくないものなんです。
だから、受け入れたくない感情を切り離すために『他人の話』として考えてみましょう!
たとえば、
・主人公を『Aさん』としてみる
・『人はこんなときこう感じる』みたいに一般論で語る
↑のように、自分と切り離した他人の話や、一般論のように書き出してみたり、話したりしてみるんです。
すると、不思議なくらい感情を切り離せるんです。つまり、これが自分を俯瞰で捉える『メタ認知』そのものなんですね!
試しに書き換えてみましょう。
こうやって、他人の話として見てみると、人ごとのように見れませんか?
「しょうもない提案をされた」と感じる上司と、「話を聞いてくれない」と不満を持つAさん。2人のやり取りを外から見ている感覚です。
これがメタ認知です。
【ステップ2】ファクト(事実)を並べる
次に、起こった事実だけを羅列しましょう。
ポイントは、『事実を歪めないこと』です。
事実を歪めないって、当たり前じゃん・・・と思いました?
これが難しいんです。
人は「自分は正しく、他人は間違っている」と思える証拠を集めようする認知バイアスがはたらくものです。
だからこのとき、僕は
・よくわかっていないくせに!
・こんないいアイデアなのに!
・この人は、話が聞けない人だ!
と、思ってしまいました。
ですが、この認知バイアスは相手にもはたらくんです。つまり、両者が「自分が正しく、相手は間違っている」と思い込むことに問題があります。
だから、まずは感情を捨ててファクト(事実)だけを並べてみましょう。
すると、こんな感じです。
こうすると、何が問題か見えてきませんか?
Aさんのアイデアの価値がないんじゃなく、上司の人格がダメなんじゃなく、うまく中身を伝えられていないことに原因がありそうですね!
では、具体的に解決に進んでいきましょう。
【ステップ3】登場人物の感情を足していく
今回の最大の問題は、理解不足によって感情論に進んでしまったことにあります。というか、最終的には、ほとんどの問題は感情論に行きつきます。
だから、問題解決のためには登場人物の感情を理解することが必要なんです。
あくまで想像でOKです。
可能性がありそうなことを羅列してみましょう。
そうすると、お互いどうなれば納得しそうか見えてきませんか??
こうなれば、問題はあなたの伝え方にあるということが分かってきますよね!
【ステップ4】学びを作る
では、ここまでくれば、Aさんがやるべきことはなんですか?
不満を言うことでも、諦めることでもなく、再提案することですよね?
そのために、
・わかりやすい説明を組み立てる
・事例を資料にまとめて共有する
・もう一度話をする時間をもらう
こんな感じでしょうか。
ちなみに、今回は僕の実体験をもとに例を挙げていますが、もちろんこの提案はこの後承認され、今となっては会社の売上の軸の1つになっています。
そして、大切なのは、問題を解決するだけではないんです。
自分の出来事をメタ認知し、せっかく『他人の事例を参考にした一般論』として話し直しているわけですから、同じような問題が起きた時の防止策を生み出しておきましょう!
すると、今回の事例は『会議でバッサリと切られる提案は、Aさんの伝え方に問題がある』と言う内容でした。つまり・・・
という学びになるんです。
自分の感情に飲まれることなく、他人の失敗談のように取り上げることで、冷静に問題を分析したり、解決策のテンプレートを作ることができるんです。
これがメタ認知のパワーです。
まとめ:一般論として語れ!
ということで、今回は誰でもメタ認知ができる具体策として『他人の話として書く』という内容でお伝えしました。
メタ認知を妨げるのは、いつの日も『自分の感情』です。
そして、感情に飲まれている自分にすらメタ認知できなければ気づくことができません。
人は、『自分だけは間違ってない』『自分はけっこうできている』と思いたいものなんです。これを自己正当化バイアス(正常バイアス)といいます。
だから、お互いに『正しさ』を主張し合う状態になってしまう。
メタ認知は習慣です。
メタ認知できていないのも習慣です。
習慣は繰り返していくことであなたのものになります。
そして、日常であなたのものにやってくる問題は、あなたの成長の種です。
日々、他人事の一般論として問題を書き出したり、話したりしながら、メタ認知する力をトレーニングしていきましょう!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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