News in Brief (5 June 2023) メモ #14

New 1

最初のニュースは、グテーレス国連事務総長がプラスチック汚染の終結 (end plastic pollution)を呼びかけたというニュース。

毎日、2000台以上のゴミ清掃車に匹敵するほどのプラスチック (the equivalent of over 2,000 garbage trucks full of plastic) が海や川や湖に投棄されている (be dumped into our oceans, rivers, and lakes) そうです。人々や地球に破壊的な影響 (catastrophic consequences) を及ぼしています。

世界環境デー (the World Environment Day) の日に、グテーレス氏が厳しい警告 (a stark warning) を発しました。

プラスチックの生産には化石燃料 (fossil fuel) を使っているので、気候危機を悪化させる (aggravate the climate crisis) リスクがあります。

aggravate = worsen, exacerbate, compound ですね。

グテーレス氏は、世界に協力を呼びかけ、プラスチックを使う習慣にけりをつけるように言いました (kick its plastics habit)

kick は、悪習を断つという意味があるようです。

国連環境計画 (the UN Environment Programme or UNEP) によれば、世界が協力すれば、2040年までになんと80パーセントもの削減 (be reduced by a staggering 80 per cent by 2040) が可能なようです。法的拘束力のある協定に合意する (finalize the legally binding agreement) という条件付きですが。

UNEP についてはこのページを参照。

今年の世界環境デーの日 (2023/06/05)は、ボン国連気候変動会議 (the Bonn Climate Change Conference) の始まりの日でもあるようです。この会議は2023/06/05-/06/15まで開かれます。

各国が集まって、産業革命期以前の平均気温からの温暖化を1.5度に抑える (limit global warming to 1.5 degrees Celsius above pre-industrial levels) ために何ができるのかを協議する場所のようです。

11月には、ドバイ (Dubai) で COP 28 も始まる (kick off) ので、それを見据えての発言だとみられています。

2023年のボン国連気候変動会議はこちらを参照。

1.5 度という数字についてはこちらの資料を参照。 一部、引用します。

我が国を含む主要先進7か国は、2021年6月のG7コーンウォール・サミットにおいて、世界的な気温上昇を1.5℃に抑えることを射程に入れ続けるための努力を加速すること、このため遅くとも2050年までのネット・ゼロ(温室効果ガスの排出実質ゼロ)にコミットすることで一致するとともに、排出削減が講じられていない石炭火力発電への政府による新規の国際的な直接支援を2021年末までに終了することにコミットしました。

New 2

2つめのニュースは、組合労働者 (organised labour) による世界最大の集会 (gathering) が開催されたというニュース。

187カ国の政府、雇用者、労働者それぞれの代表団 (delegates) がジュネーブ (Geneva) に集まりました (convene)。

convene = assemble in 場所, gather (around 場所, together), get [come] together, congregate in 場所ですね。 

国際労働機関 (the International Labour Organization or ILO) の事務局長ジルベール・F・ウングボ氏 (Gilbert Houngbo) は、労働市場 (the labour market) にとって極めて重要な時期 (a pivotal time) であると述べていました。

ILO についてはこちらを参照。 

氏は、労働格差が深刻になっている (deepen labour inequalities) ことに警鐘を鳴らしました。借金苦に陥っている低収入国 (low-income countries in debt distress) は、雇用赤字 (an employment deficit) に直面しているそうです。コロナ禍以前のレベルにまで回復する (return to pre-pandemic levels of development) ことに苦慮しているとありました。

また、氏は急速に発展する技術進歩 (lightning-fast technological progress) による生産性の向上を称賛する (hail) 一方で、生産性の伸びと賃金の上昇の間の溝が大きくなっている (an increasing gulf between growth in productivity and growth in wages) と警告しました。

驚いたのですが、世界の2億4000万人の労働者は、貧困ラインよりも低い (below the poverty line) 給与しか得ていない (earn a salary) そうです。

氏は、40億人の人々が社会的保護にアクセスできていない (do not have access to social protection) 事態を不合理なこと (absurd) だと強く非難 (slam) したうえで、1時間当たり20セントの男女の賃金格差が続いている点 (the persistent 20 cent per hour gender pay gap) や、児童労働や強制労働が増加している点 (a rise in child labour and forced labour) を指摘 (call out) していました。

社会的正義の追求 (pursue social justice) は重要なテーマですね。ウングボ氏は、社会的保護と適切な労働への投資を加速させる (turbocharge investment in social protection and decent work) ための協力体制を作る必要性も訴えていました。

turbocharge は accelerate 系の動詞ですね。speed up, advance, expedite, boost, uplift, augment, amplify, inflate, push up, facilitate などが類似表現でしょうか。

News 3

最後のニュースは、ウクライナの都市部を復興させる計画を国連が試行した (pilot reconstruction projects) という報道。

ウクライナにおける戦争が激化する (rage on) 中で、ウクライナの復興が議題になっているようです (be on the agenda)。

2022の4月以降、ウクライナの要請で (at the request)、国連欧州経済委員会 (the UN Economic Commission for Europe or UNECE) は、国連諸機関と国際組織と共に、ハルキウ (Kharkiv) とムィコラーイウ (Mykolaiv) の2都市で復興に向けたパイロットプロジェクトを行っているそうです (implement pilot projects) 。

あの美しい都市を元に戻すための計画も作成されている (draw up) ようで、無事に再建されて欲しいですね。

ハルキウでは、3300を超える建物が破壊されたり、損害を受けたり (be destroyed or damaged) しているそうです。

世界銀行 (the World Bank) によれば、ロシアの全面侵攻以後 (following the full-scale Russian invasion) の、ウクライナの住宅部門の損害全体 (overall damage to Ukraine’s housing sector) は、500億ドルを超えると推定されているそうです。

元記事URL

https://news.un.org/en/audio/2023/06/1137337

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