News in Brief (24 July 2023) メモ#48

食料不安 (food insecurity) についての記事。

国連食料システムサミット (the UN Food Systems Summit) でグテーレス事務総長は、各国政府に対して、飢餓への対策 (fight hunger) として、人々がどこに住んでいても、安価、栄養価の高い食べ物 (affordable, nutritious food) にアクセスできる方法の検討を行うよう求めていました。

国連食料システムサミットについては、このページで以下のように説明されていました。

「国連食料システムサミット」(FSS:Food Systems Summit(フードシステムサミット))とは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成のためには持続可能な食料システム(※)への転換が必要不可欠だという、グテーレス国連事務総長の考えに基づき開催される国連主催のサミットです。2021年7月ローマでプレサミットが、2021年9月にニューヨークでサミットが開催される予定です。同サミットは、食料システムの視点で捉えて、その持続性の確保を世界的な共通の課題として議論し、今後のあるべき姿を示そうとする各国ハイレベルによる初めての国際会議となります。

「食料システム」という用語が聴きなれないですが、以下のように説明されています。

食料システムとは、食料の生産、加工、輸送及び消費に関わる一連の活動のことを指し、本サミットの科学グループにおいては、「農業、林業または漁業、及び食品産業に由来する食品の生産、集約、加工、流通、消費および廃棄に関するすべての範囲の関係者及びそれらの相互に関連する付加価値活動、ならびにそれらが埋め込まれているより広い経済、社会及び自然環境を含むもの。」とされています。

国連食料システムサミット英語のページはこちらです。

グテーレス氏によれば、食料システムの崩壊は避けられないものではない (Broken food systems are not inevitable)し、世界に行きわたる (go around) だけの十分すぎる食料 (more than enough food) があるとのことです。

go around は go around to 誰々「~を短期間訪れる」などの意味もありますね。There's a rumor going around that... (~という噂が広まっている)というフレーズもよく見ます。

国連食糧農業機関 (UN Food and Agriculture Organization, or FAO)によれば、7億8000万人以上の人々が飢えに苦しんでいる (go hungry) そうです。一方で、生産された食料の約3分の1が失われているか、無駄になったりしているそうです (be lost or wasted)。

この食料サミットはローマで行われたのですが、最新の国連の見通しが示されました。2030年までに世界人口の8%が飢餓状態になるそうです。

本文は This week’s food summit in Rome comes as latest UN projections suggest that eight per cent of the world’s population will still go hungry by 2030.となっており、行事 comes で「行事などが行われる」ですね。when / as とよくセットになります。asの場合は同時性なので、「~が行われ、そこでは・・・」と語順通りに訳すと良いかもしれません。

グテーレス氏は、財政支援 (financial relief) にアクセスできなければ、発展途上国はもっとも食料を必要とする人々への支援に苦慮する (struggle to get food to those who need it most) だろうと述べていました。

先週、黒海穀物イニシアチブの期限が切れました (the termination of the Black Sea Initiative) が、誰も置き去りにしない (leave nebody behind) という意思を再度強調していました (re-emphasize)。

黒海穀物イニシアチブについては、黒海穀物イニシアチブはこの記事 (#29)
この記事 (メモ #32 ) やこの記事 (メモ #38 ) でも扱いました。

元記事URL

https://news.un.org/en/audio/2023/07/1139032

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