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野球場が「野球を見る場所」じゃなくてもいい。

今シーズン何度か楽天生命パークに足を運んで、
「野球場の楽しみ方」、もう少し堅く言えば「スポーツビジネスの可能性」にいろいろワクワクしていたのですが、
そんな中で見つけたこんな動画。

横浜スタジアムやPayPayドームのように、球団(親会社)が既存の球場を買収したり、
あるいは広島や日ハムなど、イチから新球場を建設したり。
今や「スタジアムビジネス」を重視していない球団はひとつもないような印象を受けますし、
必ずしも熱心な「野球好き」ではない、なんなら野球のルールもほとんど分からない、という人でも楽しめる空間づくり、というのは、
多くの球団で意識されているのだろうと思います。

動画にあったPayPayドームでは、子どもを遊ばせておくプレイエリアがあったり、
それこそ、楽天生命パークでは外野裏に遊園地があったり。
ちょっと場所は忘れましたが、家族でBBQができる座席がある球場とかも確かあったはずだし、
もはや「家族でレジャーに来たら、そこでたまたま野球もやっていた」ぐらいの認識かもしれなくて。
でも、球団としてはそれでも全然いいんですよね。
野球は楽しんでもらうためのひとつの「コンテンツ」でしかなくて、
お金を払って入場してくれた人が、それぞれの方法で楽しんで帰ってくれれば、それでいい。


そして、試合数やスタジアムの管理者など、いろいろ前提は違うけれど、
この考え方は、きっとサッカーはじめ他競技でも当てはめられる要素は多いのだと思います。

たとえば、サッカーにしろバスケにしろ、「応援」というのはそれぞれのチームで特色がありますよね。
私が応援している清水エスパルスとか特に、サンバのリズムが基調になった独特の応援が特徴だし、
今は難しいけれど、声出し応援が全面的に解禁されるようになったら、
サッカーのルールとかはよくわからないけれど、
応援を楽しむ、声を出して日頃のストレスを発散する、
そのためにスタジアムに足を運ぶ、
そんな人がでてきたっていい。

外野スタンドの鳴り物応援を聴きながらスタグルを楽しむのって、
お祭りに行ってる感覚にもしかしたら近いのかもしれないし、
ゴール裏でみんなで飛び跳ねながら応援するのって、
野外フェスに行って楽しむ感覚にもしかしたら近いのかもしれない。

野球場=野球を見に行くところ、
サッカースタジアム=サッカーを見に行くところ。
そんな「常識」から解き放たれるだけで、
球場・スタジアムという場所の新しい可能性が、もっともっとたくさん見えてくるのかもしれません。

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