絶体絶命
話を薬剤師を辞めたころに戻ります。
そのころ、友達から教えてもらったBo Gumbosが好きで、名古屋に来るとライヴに行っていた。ファンクラブに入った唯一無二のバンド。
ボーカルのどんとは死んでしまいましたが、今でも一番好き。
仕事も忙しくなり、いろいろなことも追い詰められ、暗闇でした。その頃は絶体絶命だと思ってた。何もせず、部屋に引きこもり、布団に潜り込み、ただただ時を過ごすだけ。そんな状況からも抜け出したいので、いろいろ考えた。その結果、よし、大学に戻るぞ!そう決めたら早いもので、即行動。小さいころ、『こころは何処にあるの?』なんて考えていて、小学生の時にフロイトの夢判断の文庫を訳も分からず読んでいた。そうだ!心理学科に行ってみよう。親のつてをたどり、大学の教授に相談。他学部出身なら学部から入った方がいいといわれ、学士入学という入学方法に絞った。
今でこそ、編入とか、心理学部に途中で入るということは普通。三十数年前には珍しくて、大学によっては、学生課に鼻で笑われたこともあった。三年次編入させてくれる大学に決め、入学。当時は、小論と面接のみでしたから楽勝。
入学して思ったのは、理系と文系の忙しさの違い。薬学の時は、実験とレポート提出で追いまくられていた。心理学系は、実験的な時間もあったが、楽。レポートも楽。週の半分は、薬剤師として、薬局や病院でアルバイトしていた。
入学した大学は、実験系の強い大学で講義が面白かった。基礎心理学から勉強できたのは良かった。
公認心理師、臨床心理士というと、『臨床心理学』という学問を基礎に仕事をする。この臨床心理学は、あまたある心理学のほんの一部にしか過ぎない。基礎心理学を学んでいたので、のちに理解が深まったことはたくさんあった。
(つづく)
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