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176.道徳を無くした会社経営はブレーキの効かない自動車の如く爆散霧消する

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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代表的古典である『論語』の中には“道徳”について記されている箇所があります。その内容は「子曰く、之を道(みちび)くに……」の下りにあります。

その語訳は、先生(孔子)が言われた、「(人民を)導くのに法律や禁制を以てし、(人民を)統制するのに刑罰を以てすれば、民は刑罰を免れさえすればよいと考えて恥じることがなくなる。(人民を)導くのに道徳を以てし、(人民を)統制するのに礼儀を以てすれば、民は恥じることを知り、そのうえ善に至る。とのこと。

これは経営においても同じことが言えます。経済を発展させるためには、利益追求や規則で縛るだけではなく「道徳=高い倫理意識」が必要だということに結びつきます。そうすれば、そこで働く社員たちも身を正し素晴らしい経営に至るのではないでしょうか。

日本の実業家・渋沢栄一氏は、道徳と利益の追求は相反するものであると考えられがちだが、これらを両立させることができるという考え方に基づき「道徳経済合一説」を唱えました。利益を得ようとして道徳に反することを行えば、遅かれ早かれ、利益が失われ会社経営はダメになってしまいます。 逆に、保有する資本が少なければ、道徳的に行動し続けることは困難です。

さらに氏は、会社のあるべき姿として「合本主義」(がっぽんしゅぎ)も提唱しています。これは多くの人が出資者として企業の設立に参加し、利潤を分け合うことで利益を出すことと、社会の発展を実現するために必要な人材を育てることを同時に行うという考え。

個の力は微弱ながら“会社組織”を利用することで、産業や人材が育つことで、永続的に社会や人に富と幸福がもたらされる。その根底には、正しい道徳精神がなければいけないということなのでしょう。

いかに利益が出たとしても道徳を無くしたまま会社経営を続ければ、それはブレーキの効かない自動車のように転落し終わりを迎えるはず。だからこその「道徳なくして経済なし」であり「経済なくして道徳なし」なのです。

Q.あなたの仕事に道徳はありますか? また道徳の中から見える利益はありますか。


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