見出し画像

町のピアノ教室♪レッスン?練習?

親御さんからこんなメールが送られてきた。

「今日の練習お休みさせていただきます。」

???

「具合でも悪くて、お家で練習出来なかったという事かな?」と思っていたら「レッスンをお休みします」ってことだった。

音楽畑で育ってきた私は、ピアノの練習と言えば、課題に出された曲を弾けるようにすることが練習だと思っていた。生徒が小学生以上の場合レッスンに親御さんが付き添わないことがほとんどだ。更に親子共々全く楽器経験が無い場合「練習って家で何をするの?」と思われていることに最近気付かされた。

☆ピアノ経験者(専門にやっている方)の考え方

教室で次に弾く曲を決める(先生が指定する場合もあるし、自分で決める場合や教本の番号順に練習する場合もある)⇒家で譜読み、自分でわかる範囲で弾き込み⇒レッスンで先生に解釈の違いや、音色、弾き方、曲想などを深く教えていただく⇒自宅で仕上げ(たぶん専門に学ばれている方の楽譜は💮とか、これで合格とか無いと思います。)

☆ピアノ経験者(趣味で習っている)の考え方

譜読みが出来る場合は専門の方と一緒だが、出来ない場合は教室で新しい曲の譜読みを先生と一緒にやる⇒習った部分を家で復習⇒レッスンで弾いてみて間違えている部分を直しながら更に譜読みを進める⇒全て弾けるようになりその曲で学ばなければならない事が出来ていれば合格💮(親御さんが経験者だと「どうして💮がもらえないのですか?どんどん先に進めてください。」等言われることも多く、💮に拘り強し。)

☆初心者(親子共々未経験)

譜読みや鍵盤の位置、指を置く場所など全て教室で出来るようになって、ほぼ9割方弾けるようにする⇒教室で弾けるようになった曲を家で弾く(これを練習だと思っている)⇒弾き方を忘れてしまったり分からないことをレッスンで習う⇒教室である程度弾ければ💮

つまりお家では、教室で出来るようになったことをお披露目することが練習だと思われているのだ。お披露目するために楽器が必要だから買わなくちゃと。そこで生徒さんが何もお披露目出来ないと「一体教室では何をやっているのですか?」「家では何をしたらいいのか全く分かりません。」という事になるのだ。

指導者は「お家で弾けるようにしてきてね。」と思い、生徒側は「教室で弾けるようにしてきてね。」と思っている。この矛盾はデカい。レッスンノートに「これとこれはこうやって、ああやって」と書いても無意味だった。そもそも練習の意味が違う。「こうやって、ああやって」は教室でやって解決して帰宅させなければいけなかった。つまり教室が練習する場で、お家が本番なのだ。

今回気付かせて下さった生徒さんに感謝だが、今まで気付かず「練習してきてね!」「わからないところは質問してね!」と言い続け、「自分はしっかり説明している」「生徒は理解して帰宅している」と思い込んでいた自分に自己嫌悪。こうやってピアノ教師の自己肯定感は下がっていくのだ⤵

ピアノの先生サポートルーム

MAM'Sぴあの教室

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?