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嫌な記憶の対処法

はじめに

こんにちは!
瞑想実践研究家の心庵まもるです。
noteでは瞑想に纏わる情報発信を行っています。
瞑想実践の方法やその結果としての効用、また瞑想に関する雑記なども書くことがあります。

内容のベースは自身の瞑想実践に基づく研究の結果をお伝えしているものです。
時々、脱線することもありますが、お付き合い頂ければ幸いです。
また、私は著作活動も行っています。

現時点では5冊著作Kindle(電子書籍)、POD(紙の本)という形式で出版しています。
また、Kindle(電子書籍)のみになりますが、「誰でも簡単活用!瞑想入門シリーズ」というシリーズものの著作が3冊あります。

どれも瞑想を起点とした日常にある様々な課題や問題と向き合うテーマです。

自己紹介がてら以下にリンクを張っておきます。
宜しければ覗いてみてください。

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★誰でも簡単活用!瞑想入門シリーズ

何故、このように瞑想の本を起点とした執筆活動をしているのか。
その点については下記記事で語っています。

また、瞑想を広げる活動をしている理由については下記記事を参照してみて下さい。

前置きが長くなりましたが、以下より本編の記事になります。

1.苦しみの原因の9割は記憶が原因

人は色んな苦しみを抱えています。
でも、その殆どは今、目の前にあることではありません。
過去に起こった出来事に対して苦しんでいることが多いといえます。

大体、人が苦しみについて気持ちを吐露するときは記憶を頼りに語られます。
つまり苦しみのもとになる事柄は全て記憶の中に保存された出来事にあるといっても良いでしょう。

自分の中に保存された嫌な記憶。
これが心の中で再演される時、苦しみの感情があふれて来る。
これこそ苦しみの正体であるといえます。

逆に言えば嫌な記憶への対処法がわかれば苦しみから解放されるといっても良いのではないでしょうか。

「それが分からないから苦労しているのだ」

そんな声が聞こえてきそうですが、この対処法は瞑想が得意とする分野だと考えられます。

本稿では嫌な記憶の対処法としての瞑想について述べてみたいと思います。

2.記憶は何故、再演されるのか?

苦しみの原因が記憶の再演にある。
そうであるならば記憶の再演を止めれば良い。
シンプルに考えればこのような結論になります。

しかしながら、記憶というものは心の深い部分に沈んだ泥や砂利のようなものです。
心を池に例えるならば、その水面が風に撫でられたり、モノを外部から放りこまれたりする度に泥や砂利が水面に上がってくることになります。

このような動きそのものを止めるということは現実的ではありません。
記憶は常に再演されてしまう。
このことは踏まえておく必要があるでしょう。

では、記憶の再演を防ぐことは不可能なのでしょうか。
完全には難しいですが、記憶の再演がどのようにして起こるのかを理解しておくことで、その頻度を落とすことは可能だといえます。

記憶の再演には二つのパターンがあります。
一つは記憶の断片に関係することに触れる。
例えば犬に噛まれた記憶は犬を見たり、鳴き声を耳にする、噛まれた時の場所や状況に似ているものに触れると再演されることが多いです。

記憶の再演の契機となる要素をトリガーと呼びます。
トリガーは記憶される際に思い起こすためのリンクとして一緒に保存されます。
何がトリガーになるかは記憶の際に強いプレゼンスを持った印象深い部分が何であったかで決まることが多いです。

もう一つの記憶の再演されるパターンはトリガーとは無関係に漂うケースがあります。
これは本当に脈絡なく心に漂うように現れます。
川の流れに乗って浮かぶ木片のようなものです。

もちろん、木片も何がしかの因果が働いて川に浮かんでいるはずですが、その理由を明確にすることが困難なことも事実です。
わけもわからずフラッシュバックする記憶の再演もあるということです。

記憶の再演を防ぐという意味ではトリガーを引かないようにすること。
あるいは無効化すること。
フラッシュバックする記憶に関しては整理整頓が重要になるかと思います。

3.記憶のトリガーを見つける

記憶の再演にはトリガーが引かれることにあります。
そうであるならばトリガーを引かないことで記憶の再演を防ぐことはできるはずです。
そのためには記憶のトリガーを見つける必要があるでしょう。

嫌な記憶が蘇り心の中で再演される時、何が契機となっているのか。
ここを見極めることが肝要です。
そのためには瞑想で日頃より気づきの力を養っておくことが望ましいといえます。

常に心の中に浮かぶエネルギーを観察していると記憶が再演されるケースに直面します。
その時に何が契機であったのか。
まずはこれをつかみましょう。

トリガーが見つかったら敢えてを引いてみます。
やり方としてはトリガーを心の中で想起してみるのです。
すると嫌な記憶が再演されそうになると思います。
そこで心をストップしてみましょう。

大事なポイントはトリガーを制御すると記憶の再演も制御できるようになることです。

一度、記憶の再演を制御できるようになると嫌な気持ちが心に蔓延して苦しみとなる前に止めることができます。
嫌な記憶に対処していくための一つの方法になるでしょう。

4.嫌な記憶を整理する

トリガーを見つけることで記憶の再演をストップする。
これが出来れば大分、苦しみは半減できます。
ただ、心の中で不意に記憶がフラッシュバックしてしまうケースがあります。

これに対する処方としては記憶を整理することが有効です。
記憶の整理とはどうすれば良いのでしょうか。
まず記憶というものはいくつかに分解できるものです。

一つは映像。その場で体験した出来事がビジュアライズして思い浮かびます。
映像はその場の情景に過ぎないません。
そこに音声や言葉が付き従っています。

出来事の中で誰かが発した言葉などをはじめ、自分の思考なども記憶に含まれています。
言葉や思考もそれ自体は意味を持ちません。
しかし、映像に音声や言葉、思考が結合されると不随して感覚や感情が生まれます。

その感覚や感情もセットで記憶に含まれ保存されることになります。
不快な感覚や辛い感情、悲しみ、恥ずかしさ、口惜しさなど様々な感覚と感情が出来事の映像、音声、思考、言葉とともに心に想起されます。

感覚は感覚に過ぎず、感情は感情に過ぎないものです。
感覚や感情を客観的に眺めてみると痛みであるとか、胸に緊張が走る、喉が閉まるような感覚など身体性の反応であることがわかります。

ところが記憶の中で結合されてしまい一連の出来事(ストーリー化)として認識されることで、個々の記憶の要素は曖昧になっています。
そしてストーリー化した記憶に対し最終的に評価という解釈の記憶を付与しています。

結果として記憶された個々の要素は分別、整理されず、心の中に発生するちょっとした刺激に触発されるとストーリーとして一緒くたになって現れるのです。

ストーリーの構成要素を分別、整理しておけば「嫌な記憶」という曖昧な状況に心が支配されることはなくなります。
大事なポイントは「嫌な記憶」の構成要素をしっかり見極めること。
そして、分別、整理して個々の要素として再保存するというプロセスを踏むことです。

そうすることで「嫌な記憶」というストーリーに不随していた苦しみをもたらす評価の部分が抜け落ちることになります。
評価が抜けてしまえば勝手に心の中で記憶が再演されたとしても苦しみを生むストーリーになることを防ぐことができるのです。

「嫌な記憶」は単なる「記憶」に生まれ変わることでしょう。

まとめ

本稿では「嫌な記憶への対処法」というテーマで語ってみました。
私たちが持つ苦しみの9割が記憶によって齎される。

嫌な記憶が心で再演されることで苦しみが生まれているのです。
では、嫌な記憶の再演を防ぎ、苦しみを無くすにはどうすれば良いのか。

本稿では、記憶の再演する仕組みを明らかにしつつ二つの方法を提言しています。

・記憶の再演を引き起こすトリガーを発見する
・記憶が再演される際に現れるストーリーの構成要素を整理する

以上が本稿のまとめになります。

長い文章をここまでお読み頂きまして感謝!

心庵まもる




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