国語力が人生を変える3つの理由
突然ですが、学校で習う科目の中で最も重要だと思うものは何でしょうか?
私は迷わず「国語」だと答えます。その理由は大きく3つあります。
1. 仕事に不可欠なコミュニケーション能力の基礎
仕事において最も大切なのはコミュニケーション能力です。どんな仕事でもコミュニケーションは欠かせません。
ホリエモンこと堀江貴文さんは、「最終的に人間に残るのはコミュニケーションと遊びだ」と言っています。この言葉が現実味を帯びてきているのです。
生成AIの台頭により、これまで人間がやってきた多くの仕事がAIに取って代わられつつあります。
議事録作成、市場調査、資料作成などは、AIの方が高品質で速くできるようになっています。YouTubeのサムネイル作成や動画生成も同様です。
このトレンドが続けば、人間にしかできない仕事は、結局のところコミュニケーションと遊びになるかもしれません。
そして、このコミュニケーションの基礎となるのが国語力です。国語力は主に以下の2つに分けられます:
言語化能力:自分の考えや感情を言葉で表現する力
読解力:相手の言葉や文章の真意を理解する力
これらはまさにコミュニケーションのインプットとアウトプットそのものです。
つまり、国語力はコミュニケーションの根幹をなす力であり、仕事をする上で非常に重要なのです。
2. 人間関係構築の要
国語力は人間関係の構築にも欠かせません。『THE GOOD LIFE』という本によると、幸福な人生を送るためには良好な人間関係が重要だそうです。
この結論は、ハーバード大学が80年以上にわたって行った成人発達研究に基づいています。
人間関係を築く上で、コミュニケーションは不可欠です。相手の気持ちを理解し、自分の思いを伝える。この過程には必ず言葉が介在します。
つまり、国語力が高いほど、より良い人間関係を築きやすいのです。
私は学習塾で多くの生徒と接していますが、関係構築が難しい生徒には共通点があります。それは言語化能力の低さです。
自分の考えや感情をうまく表現できない生徒とは、信頼関係を築くのが難しいのです。
もちろん、これは私の力不足もあるでしょう。しかし、そういった生徒は学校の友人関係でも同様の困難を抱えているようです。
つまり、コミュニケーション能力の根幹である国語力は、良好な人間関係を築く上でも極めて重要なのです。
3. 思考の土台
最後に、国語力は思考力の基礎となります。私たちは無意識のうちに、自分自身と「内的会話」をしています。
1分間に約300語もの自己対話を行っているのです。
この内的会話は、自分の知っている言葉でしか行えません。つまり、語彙が少なければ、思考の幅も狭くなってしまうのです。
逆に言えば、語彙力や文法、幅広い知識があれば、より豊かな内的会話が可能になります。
「思考が行動を変え、行動が習慣を作り、習慣が人生を変える」という言葉がありますが、その思考の根幹を成すのが内的会話、つまり国語力なのです。
国語力を高める方法
国語力の重要性がわかったところで、どうすれば向上させられるでしょうか。
特にお子さんがいる方には、「ふくしま式」の本をおすすめします。福島先生は国語塾を主宰し、受験国語の教材を多数作成されています。
特に『本当の国語力が驚くほど伸びる本』は、私も学習塾で働き始めた際に最初に読んだ本です。親や学校の先生にとって必読の書だと思います。
国語力は他の科目の学習にも影響します。問題文の意図を正確に理解できないことが、つまずきの原因になることがよくあります。
また、英語学習においても、母語である日本語の力が基礎となります。
私自身も現在進行形で国語力を鍛えています。あなたもぜひ、『本当の国語力が驚くほど伸びる本』を読んで、ご自身やお子さんの国語力向上に役立ててください。
参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。良い一日をお過ごしください。
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