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空白期間に対して、もっと寛大になろう

今回は「空白期間に対してもっと寛大になろう」というテーマで話をしていきます。

先日、大学時代の友人とオンラインで1時間ほど話をしたんですよね。自分が九州に住んでいて彼が関東に住んでいるので、直接会うのはなかなか難しい。とはいえお互いの近況報告したいよねということで、オンラインで話をしたんです。

何度もLINEではやり取りをしているので、ある程度の状況は知っていました。今彼は適応障害を診断されて休職しているんですよね。話した感じ、めっちゃ元気そうで、この休みの期間を充実しているようでした。

適応障害になった経緯、原因は直接的にはわからないんですが、話を聞いている限りでは、働きすぎと上司との人間関係が原因かなと思います。

彼は幸いにもかなり貯金があるようで、何もしなくても3年は余裕で暮らしていけるくらいの貯金があるみたいです。自分からするとめっちゃ羨ましいんですけど、それは置いておいて。

適応障害が診断されて無事大丈夫となっても、1ヶ月先でしか復帰ができなかったり、今の職場にいいイメージが持てなくて、本当に復帰して働けるのかって不安があったりします。

とはいえ、転職活動をしようと別の会社に行こうとしても、いろんな不安があって、転職活動がかなりストレスになるようで、葛藤を抱えているみたいです。なので、もうちょっと時間がかかりそうです。

あと、適応障害なのにどうなのかなと思ったんだけど、休職期間中にどうなのかなと思ったけれども、別の友人から「海外旅行に行ったらどうだ」と提案されたらしいんですね。

というのも、彼はもともと海外旅行が好きで、仕事の長期休暇に入るとよく海外に行っていたんですよね。

自分も相当海外志向がある人だなぁと思っていたんですけども、今は別にそういう欲がないそうなんですよね。

なんか、自分もその休職にいざ入るってなったら、海外に行きたい欲が高まるかなって思ったそうなんですけれども、実際はそんなことなくて、全然行きたいと思わないんですよ。

あれだけ海外に行きたいと思っていた自分が嘘のような状態らしいんですよね。それよりも、なんかささやかな幸せを感じられることにすごく喜びを見出しているようでしたね。

面白かったのは、自分がちょうどお昼時に彼とオンラインで話をしていたので、ご飯を食べながらプロテインを飲みながら話をしてたんですよ。

で、そんな自分の様子を見ているだけでも幸せって言ったんですよね。友達が美味しそうにご飯を食べているのを見ている、それだけで落ち着いて見れることがいいっていう感じの話をしてました。

思わず笑ってしまったんですけども。

あと、太陽を浴びて散歩する、そんな何気ないことでも日々の自炊をしたご飯をじっくり美味しく食べられる、そんなことが幸せだって言ったんですね。

普通の人間生活を送る上では当たり前なんだけれども、仕事に忙殺されすぎるとそんな当たり前の幸せや喜びですら感じられないんだなって思いましたね。

空白期間を取ることで、自分はこれまでの自分自身を見直すいい機会になるんじゃないかなと思うんですよね。

海外では数ヶ月休みを取るという風習がありますけども、日本の場合は長くて10日間。それでも十分長いんですけどね。

10日間で何をするかというと、これまで行きたかった旅行や家族サービスに当ててしまい、なかなか自分を見つめ直すことができないんですよね。

特にお子さん持ちや家庭を築いている人などは、自分を見つめ直すことが難しいと思います。

リフレッシュしているようで実はリフレッシュできていない、まさに昔の彼もそうだったと思うんですよ。

一週間休みがあっても、海外に行って仕事のストレスを一気に発散する状況で、本当に自分を見つめ直すことができていなかったと思います。

それが、休職をすることによって1ヶ月ぐらい休みをいただいて、まだ休んでいるのかな、そんな中でも自分を見つめ直すことができているのかなと思ったんですよね。

自分自身でも気づかなかった自分に出会えているような感覚だったり、当たり前の幸せに向き合えている喜びを感じましたね。喜びを感じた喜びを感じているのだろうかなと思います。

こういう空白期間っていうのはもっと大事にしたほうがいいですよね。転職を考えると3ヶ月近くの空白があるとマイナスに見られるんですけれども、本当に自分を見つめ直すとなると3ヶ月って結構必要なんじゃないかなって思ったりもするんですよ。

自分の場合はこれまで転職を3回していて、毎回2週間から1ヶ月ぐらい有休で休むんですよね。だからその時、自分を見つめ直したりできましたね。

仕事は正直嫌だったけれども、仕事をしていない期間っていうのはもっと嫌だったなっていう印象なんですよ。

前の人材会社を本当に辛くて辞めた時に1ヶ月ぐらい休みをもらったんですよね。有休と公休を交えて1ヶ月ぐらい休みましたね、もっと休んだかもしれないですね。

その時に思ったのは、開放感は最初の1週間で、そこからは逆に不安に襲われたんですよね。「仕事がない、仕事がしたい」ってなったんですよ。

あれだけ辛かった仕事に関わらず、それがいざなくなると結構きついんですよね。

何をしてるんだ、自分は何のために生きてるんだ、ぐらいまで考えてしまい、これはこれでストレスが溜まりました。

前の人材会社に勤めていた時は、もちろんめっちゃストレスがあって辛くて、平日は毎日のように胃が痛い思いをしながら出社していました。

それでも、家族にストレスが行くことはなかったんですよ。

しかし、その会社を辞めて休みに入った後、2、3週間経った頃から家族に当たってしまったんです。

なぜかと言うと、もちろん次の仕事が決まっていなかったこともありますが、それ以上に「何をしてるんだ、自分は何なんだ、この時間は?」となってしまったんです。

仕事をしたいけどできないというこの苛立ちが、家族に向いてしまったわけですね。

今思うと、最悪で愚かなんですけれども、これは空白期間だったからこそ、仕事の大切さや、自分は仕事を通して人に貢献したいんだなってことを痛感させられました。

こんな感じで、空白期間を取ることは、ただの消費としての休みではなく、ゴールデンウィークやお盆休みなどとは違い、1ヶ月近く取ることで新たな自分に気づくことができるんじゃないかなと思うんですよね。

それを踏まえて次のステップに行くことが結構大事なんじゃないかなと思います。

海外で2ヶ月ぐらい休みを取るのって、そういう意味もあると思うんですよ。

普通の仕事で得られないような経験をするというのも一つだし、自分自身を見つめ直して、本当は自分がどういうことをしていきたいのか、どういうことに幸せを感じるのかというのをメタ認知する良い機会になるかなって思いますね。

日本の場合だと、空白に対する寛大さがないんですよね。これはかなり大事なことだけれども、現実にはないんですよ。

例えば高校生の場合、高校を卒業したら大抵は大学に行きますよね。浪人する人もいるんですけども、あまり空白というものが教育の中で認められていないですよね。

大学を卒業したら、起業か就職をする。一年間などの空白期間があることはあまり良しとされない風潮があります。

そういうぶっちゃけ傍から見ると何もしていないような時期って、個人にとってはものすごく大事なのかなって思うんですよね。

だから自分も今の仕事は割と好きで楽しんでやっているので、しばらく辞めるつもりはないんですよね。

もしかしたら、クビになるとか、ちょっとやらかしてやめさせられるとか、売上が良くないから人員削減で切られるとか、そういうことはあるかもしれないんですけども、今のところ自分から辞めようという気持ちはないですね。

ただ、正直言って変な話になるんですけども、自分は社内では目をつけられていると思います。

言いたいことを言うので、上司だろうが社長だろうが関係なく「それは違うやろ」と普通に言ってしまう人間で、それを現場の上司に止められるぐらいなので、なかなか尖ってる奴みたいな見られ方をしているかもしれないですね。

それは置いといてですね、続けたいけれども、今後こういう長い期間、1ヶ月ぐらい自分を見つめ直す期間はやっぱり設けた方がいいかなって思います。

彼の状況としては、正直望ましい状況ではないと思います。

彼も望んで適応障害になったわけではないですけれども、意図せず1ヶ月以上の休みをいただいたことによって、自分自身でも気づかなかった自分に出会えている感覚は良い経験だと思いました。

不謹慎かもしれないんですけども。

なので、もっと空白期間に対して寛大になろうというお話ですね。自分自身もそうだし、周りに対しても空白期間をもっと暖かく受け入れられる、そんな文化が広がるといいなって思いました。

参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。それでは良い一日をお過ごしください。



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