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いろどりのための野菜

料理は美しくないと食べる気がしない、というのが、母だ。
見た目が綺麗で可愛くないと、食べる気がしないのだそうだ。
そう、美味しい屋台とかよりも、可愛くて映えるご飯の方が好きだ。
しかし、不味くてもいいというわけではなく、おしゃれな上に美味しいご飯が好きだそうだ。
だが私は、ウマイもんが好き、見た目はどうでもいい、というタイプだし、汚い屋台とかも美味しければいい。そもそも大好きなのは町中華で、おしゃれカフェとかはそこまで居心地の良さを感じない。


牛肉すき焼き風 温玉添え

この右側のサラダ、きゅうりやアボカドやキヌアといった健康そうな素材が入ってるが、味付けが全く私の好みではない。全残しだった。あの酸っぱい味ってなんで好きなんだろう、みんな。酸っぱいドレッシングとかソースは絶滅してほしい。なんで大体ドレッシングって酸っぱいんだろ。この世のドレッシングはゴマドレッシングとかミルクランチとか、100歩譲って甘めの玉ねぎとかにんじんとか青じそで構成されて欲しい。
以前は無理しても食べていたが、大人になった私は「残す」を覚えたので、残した。そして右側のベーコンと青菜の炒め物。この青菜もカブの葉の炒め物である。カブの葉、めちゃくちゃ苦い。苦味を楽しめるほど私の舌は大人ではない。ちなみにほうれん草の二倍くらいビタミンCが入ってるので、お肌にはいいと思われる。カブ自体好きじゃないので、食べられるのはご飯となめこ汁とメインだけになったが、牛肉の味付けが薄くて、結局冷蔵庫からキムチを持ってきて、キムチでご飯を食べた。

もちろん作ってもらっているのは大感謝感激雨嵐ストームハリケーンボルケーノのつもりだが「見た目」と「美味しい」が一致しないことはある。がしかし、美味しくない、というわけではなく、「好みではない」という方が正しいのかもしれない。がしかし、母もほぼ残していた。美味しくなったのだと思う。


二人分なのでストウブでご飯を炊く母。ストウブで炊いたご飯は本当に美味しい。

ちなみにお茶碗の置き方なんか変だなと思うかもしれないが、大阪スタイルである。東で育ち、東の配膳(ご飯左・味噌汁右)で生きてきたがずっと納得いかない、合理的じゃない配膳だと思ってたので、大阪スタイルに出会って感動した。大阪スタイルを貫くことにした。教科書に載ってるのと違うだの下品に見えるだの言われたことがあるが、そもそも置き方になんの疑問も持たず「正しくない」「下品」と思う感性の方が死んでると思うので、どうでもいい。そういう人ほど食べ方まで見たら美しくなかったりするのでどうでもいい。誰がどう言おうとこの配膳が私にとっては確実に食べやすく合理的。これに関しては異論いらないんでコメントしないでくださいね!

というわけで、本日もありがとうございました。

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