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「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減」は成功か?

「ダイエット・筋トレで体型が変わらない理由と対策」:目次

「筋トレで【筋肉量を増やして】基礎代謝を上げてダイエット」
「筋トレで【筋肉量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」
上記は成立せず、
「筋トレで【筋肉運動量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」は、一般人にはほぼ不可能なことがわかった。

しかし、「一日五分筋トレでダイエットはじめたら、体重減った!」という反論をお持ちの方もいるだろう。
そこで、「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減」は成功か、検証していこう。

まず、「一日五分筋トレでダイエット」1ケ月の運動量で、体重がどれくらい減らせるかを計算してみよう。

体重60kgの場合:
自重筋トレ3.5METs×体重60kg×0.084h(5分)×1.05=18.4kcal
18.4kcl×30日=551.3kcal
脂肪1kg9000kcalなので、0.06kg(61g)減分の消費カロリーになる。
これは、仮にダイエット開始前後で食事(摂取カロリー)が同じとして計算した場合だ。

「一日五分筋トレでダイエット」の運動量による消費カロリーが、「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減」にほぼ影響がないことがわかる。
では、どうして、体重が減ったのだろうか?

アナタがダイエットしようとして、まずすることは、何だろうか?
「ちょと食べる量を控えようかな」ではないだろうか。
それで、体内では何が起きるのか。

・塩分、糖質の摂取が減るので、体内水分量が減少

体内水分量は、塩分・糖質などで変化する。
大量にしょっぱい食品を摂って翌日に浮腫んだ経験もあるだろう。
塩分は1gで100g、糖質は1gで4gの水分を体内に蓄える。
炭水化物(糖質)を減らせば、これを摂るための副菜(塩分)も意識せずに減る。

では、体重に影響する筋肉・肝臓の糖質貯蔵量とそれによって蓄られる水分量を計算してみよう。
体内糖質量:100g(肝臓)+筋肉量×15g
体重60kg、体脂肪率25%の場合438gなので、×4gで1.75kgの水分

次に、一日の塩分の平均摂取量を見てみよう。
※()内は厚生労働省の推奨量(WHO推奨は5g未満)
男性:約11g(7.5g未満)
女性:約9.3g(6.5g未満)
推奨との差が約3gなので、仮にダイエットで減る塩分量が同等とすると×100gで、300gの水分

もちろん、筋肉内の糖質が全てなくなるわけではないし血液中など他にも糖質は存在する。
塩分も平均的な予想だ。
それでも、案外簡単に体内水分量が減少することは想像がついただろう。

つまり、「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減」のほとんどが、水分が抜けただけで、脂肪は減っていない可能性が高い。
そして、「ダイエットちょろっ♪」で食べてリバウンド。
しかし、「一日五分筋トレでダイエットはじめたら、体重減った!」という成功体験として記憶される。

そして、この水分が抜けただけの状態は、「筋トレで基礎代謝を上げてダイエット」だけではなく、糖質制限・ケトン体・ファスティングなど、さまざまなダイエット方法で、「成功」として体験される。
しかし、1ケ月後には、××ダイエットの効果ではなく、水分が抜けただけなので、体重減少は止まる。
そして、「停滞期」として悩むが、××ダイエットの効果ではなく、水分が抜けただけなので、身体が慣れて水分量が増え、むしろ体重が増える。
もちろん、体型は変わらない。

つまり、「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減」は水分が抜けただけで、その後も体重減少が続かなければ、成功とはいえない。

では、「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減は成功」と信じたいのか、検証してみよう。

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