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「筋トレで【運動量を増やして】活動代謝を上げてダイエット」は可能か?

「ダイエット・筋トレで体型が変わらない理由と対策」:目次

「筋トレで【筋肉量を増やして】基礎代謝を上げてダイエット」
「筋トレで【筋肉量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」

上記は成立しないことがわかったので、「筋トレで【筋肉運動量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」は可能か、検証していこう。

では、「筋トレの運動量」を確認してみよう。
運動量(消費カロリー)の計算方法(METs/Metabolic Equivalents)は、

METs×体重(kg)×時間(h)×1.05
(METsの数値は、改訂版 『身体活動のメッツ(METs)表』を参照)

METsの数値例
・安静時:1.0
・ストレッチ:2.3
・水中歩行(ゆっくり):2.5
・散歩:3.5
・レジスタンストレーニング:様々な種類のレジスタンストレーニングを8-15回繰り返す:3.5
・歩行(通勤や通学):4.0
・水中歩行(ほどほどの速さ):4.5
・ジョギングと歩行の組み合わせ(ジョギングは10分未満):6.0
・レジスタンストレーニング(マシーンの使用):6.0
・縄跳び(ゆっくり):8.8

注意が必要なのは、「時間(h)」は実働時間であって、休憩時間を含まない(休憩時間はMETs1.0)ことだ。
なので、筋トレを実質1時間するには、2-3時間かかる。
そうやってはじめて、自重筋トレは散歩と、マシーン筋トレはジョギングと歩行の組み合わせ(ジョギングは10分未満)と同METsとなる。

ちなみに、マシーン筋トレ(6.0METs)を体重60kgで0.5時間(休憩抜きの実働なので、実際は休憩含めるて1時間以上)だと、189kcal消費の計算となる。
(コンビニおにぎり1個で200kcal以上)

つまり、「筋トレで【筋肉運動量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」は可能だが、とてつもなくツライ。
(散歩1時間と、腕立てや腹筋を休みナシで1時間やって、同じ消費カロリー)
体重の重いボディビルダーが毎日何時間も筋トレして、はじめて可能だろう。
少なくとも、「一日五分の筋トレで痩せる!」はありえない。
(自重筋トレ3.5METs×体重60kg×0.084h/5分×1.05=18.4kcal)

結論として、「筋トレで【筋肉運動量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」は、一般人にはほぼ不可能だ。
だから、常識と言われているのにもかかわらず「筋トレで基礎代謝を上げてダイエット」では、体型が変わらないのだ。

いやいや、「一日五分」筋トレでダイエットはじめたら、体重減った!という方もいるだろう。
でもその減少分は、アナタが望む『脂肪』なのだろうか?
そして、そのダイエットは、アナタが望む体型、という成功を収めたのだろうか?
まあ、こんな駄文を読んでいる時点で、予想はつく。
なのに、「ダイエットが少しは成功した」という心理になっているのは何故だろう。
それは、ダイエットをはじめたら、半月程度で1kg、1ケ月で1.5kg程度の体重減少という成功体験があるからだろう。

では、「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減」は成功か、検証してみよう。

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