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【空海に出会う旅】核ができて、広がって行く。大事は小事から始まる。

何か呼ばれるものがあり、空海に出会いに高野山に行って来た。折しも、霊宝館開館100周年記念という時期で、普段は見られない国宝や重要文化財をたくさん目にすることができる。

空海直筆と言われる書や平清盛が自分の頭血を彩色に使ったと言う血曼荼羅など、時空を超えた人の意識からのエネルギーを感じる時間。

霊宝館に入ったタイミングで、ちょうど前のグループが僧侶と一緒に解説を受けながら回っていて、偶然耳にした言葉に惹きつけられる。

それは、ある大きな立像を前にした時の話。その立像をスキャンすると中には胎内仏が入っている。最初は、一心その胎内仏に意識を向けて彫り上げて、その次に立像ができて、最後にお堂ができる、と。最初からお堂ありきではなく、胎内仏にひたすら集中するところから始まるという話だった。

大事は小事から始まる。意識を集中させる核を作ること。そこから宇宙が広がる、そんなメッセージをもらった時間だった。

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