【グリーフ(悲嘆)】 僕を支えてくれた本とカウンセリング
この記事では、僕のグリーフ(悲嘆)と現在に至るまでのあゆみを書いています。
グリーフ
グリーフ(grief)とは死別や離別などの喪失体験による悲嘆や反応(心や身体などに引き起こる状態)だそうです。
僕は移住先のニュージーランドで4年前に最愛の妻の他界を経験し、僕の人生で最も深いグリーフに直面しました。
グリーフは人それぞれですが、この記事がほんの少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。
『グリーフ』ということばの意味を知らなかった
妻の他界により『グリーフ』に直面するまでは、聞いたことはあってもその意味を深く考えることはありませんでした。しかし、これまでに感じたことのない絶望感と深い喪失感に直面し、それがグリーフということを理解するようになりました。
グリーフに直面した当初の僕は
🌈 何もできない
🌈 何もしたくない
🌈 誰とも話したくない
🌈 誰とも関わりたくない
🌈 全てが悲しみにつながっていく
ジャズしか聴けなかった
知っている音楽を聴くとそこからいろいろな思い出が甦り悲しくなり、知らない音楽を聴くと、なぜ一緒に聴けないのかと悲しくなりました。歌詞がある音楽は感情を揺さぶり、歌詞がないクラッシックでも聴いたことがある曲は聴けなくなりました。そこで、歌詞がなく、それまでほとんど聴いたことがないジャズをよく聴くようになりました。
松家かおりさんの本
その時に出会ったのがグリーフカウンセラーの松家かおりさんの本でした。
自分のグリーフがこれからどうなっていくのか、5年も10年もずっとこのような心の状態なのか、これからどうしたらいいのかなど、知りたいことがたくさんあったのですが、グリーフプロセスについての本を読むことも、情報を入手するエネルギーもない状態でした。
妻の他界前後から「死」という漢字に敏感になり、それを連想させるものに拒否反応がありました。たまたま見かけた松家さんの本のタイトルにはその文字がないことも読んでみようと思うきっかけとなりました。
表紙の色彩やデザインにも内容にも優しさを感じながら、心に負担がかからずに読むことができ、グリーフについての理解を深めることができました。
その時まで喪失感に押しつぶされそうな不安がありましたが、グリーフは人それぞれであっても、重なるところや共通したプロセスを辿ることがあることを知れて、なんだかホッとしたのを覚えています。
電話でのカンセリング
僕は定期的にグリーフスペシャリストにカウンセリングを受けていました。(ニュージーランドでは無料のサービス。当初は毎週で、徐々に隔週、1ヶ月、3ヶ月と間隔を空けていくことなりました)
このカウンセリングには大変助けられていたのですが、混乱し疲弊した心の状態を英語で伝えるのにかなりのエネルギーが必要とされることも感じていました。
そして、松家先生が電話でのカンセリングをしていることを知り、SNS通話でのカウンセリングをお願いしました。
『話すことは放すこと』
グリーフの専門家である松家先生のカウンセリングは、喪失感と自分の感情に呑み込まれてグリーフと一体となっていた僕にとって、そして、日本語で自分の感情を吐露する機会がなかった僕にとって、貴重な機会となりました。
妻の他界から3週間ほどで松家先生の電話カウンセリングを受けられたことは、その後のグリーフとの向き合い方に大きな影響があったと思っています。松家先生には今も感謝しています。
Grow around grief
心にポッカリ空いた空洞は今もあの時と同じ大きさでそこにあります。ただ、以前と違うのは、その空洞を包む僕の心が大きくなっていることです。
たくさんの人に支えられ、応援されて、喪失感の空洞と自分の心の大きささの割合が変わって、その空洞は相対的に小さいものになったと感じています。そして、現在では、グリーフそのものも愛おしく感じています。
あの頃には想像もできませんでしたが、今は、妻と出会えたこと、結婚できたこと、移住して幸せに暮らしたことなどの思い出を持って生きていることがありがたく、笑顔で幸せを感じることができます。
❤️ 今、目の前にいる人が一番大切な人
❤️ 確かなのは今この瞬間だけ
この想いを持って、今日も生きていることに感謝し、ご縁に感謝しながら過ごしていきたいと思います。
グリーフについて発信できるようになるまで4年間かかりました。
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