日本美適進化論:決断と選択の違い
日常の「選択」と「決断」を無意識に行っている私たちですが、これには大きく意味合いが違いそうです。意識して使うことで、人生の局面の向き合い方が変わりますね。
「究極の選択」という場合は、A or B のどちらかを『選択』するということで、どちらを選んでも何らかの変化が起こる。「選択の余地はない」という場面では、YESかNOかの『決断』を迫られている、進むか進まないか後がない状況です。
選択と決断の違いを辞書で調べてみると、『選択』とは多くのものの中から、良いもの、目的にかなうものを選ぶこと。『決断』とは意思をはっきりと決定すること、正邪善悪を判断・裁決すること。選択肢が有るか無いかで、結果が大きく違います。社会に於いても人生においても「選択」と「決断」のシーンは重要ですが、特に経営者やリーダ―にとってその意識や覚悟の差はとても大きいのです。
■■■決断と選択の違い■■■■■
1)結果の違い
2)行為の違い
3)プロセスの違い
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1)結果の違い
「選択」については、選択肢が多ければ多いほど、そのリサーチ力や将来の計画が重要になります。二択の場合は過去経験などをふまえた直感でも満足度の高いものになるかも知れませんが、例えば、あなたが物件を探している場合、A物件は、賃料が安く近くに緑溢れる公園があり駅から徒歩15分。それに対してB物件は、賃料はA物件とより2割ほど高額で商店街や駅近徒歩3分。
その場合、住み始めた時の快適性や在宅環境なども含めた細やかなリサーチや、例えば職種や家族との未来のなども含めて検討することで良い選択が出来そうですね。どちらの物件を選択しても生活の変化を経験することが出来ます。
かたや「決断」とは、そもそも引越しをするかどうかを決断するということです。引越しを決断した場合の結果は、大きく生活が変わりますし、決断しない場合は生活の変化はありません。「決断」には人生の岐路に立つ場合の大きな覚悟が必要なようです。
2)行為の違い
「選択」は選ぶ行為、「決断」はするかしないか、その後の大きな行動変化が伴います。選択と決断の局面の重要性を捉えて、十分に熟慮した対応をすることで得られる結果もその後の未来も変わるわけですね。この選択と決断の重さについて認識がなかったり、そもそも決断する責任の重さに逃げ腰になる人も多いかも知れません。それだけの覚悟が「決断」には必要だということで、企業を支える経営者やリーダーの「決断」は、慎重さとそれだけ強いエネルギーがかかるということを理解した上で、支え合う姿勢が大切だと感じます。
3)プロセスの違い
「選択」した上で「決断」することの方が多いかも知れません。まず条件を揃え確信するための材料を検討した上で、最終決断をするというプロセスです。そういう意味ではより良い選択の習慣が、向かうべき方向を絞り込み、善き決断を促しますね。日常的な選択と決断を繰り返すスピードが速まっている時代です。自分が進みたい方向を選びだし確信が持てる決断は、日頃の人間関係や情報の質によりますね。善き人との付き合いや高品質な情報を選択し、自分らしい決断を積み重ねて生きたいものです。