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やさしさの条件

こんにちは、まみです。メリークリスマスですね。アメリカでは日本で言うところのニューイヤーと同じぐらいの立ち位置なので、スーパーが混んでて行く気になかなかなりません。

さて、それはさておきしばらくお仕事におけるサバイバルについていくつかお話してきましたが、今日はちょっと趣向を変えてこのダイバーシティ社会においての「やさしさの条件」について。これからの世の中、思いやりのある人、というだけではやさしい人ということにはならない。というお話。

所詮は他人という意識を持つこと

みなさんは、「やさしい人」と聞いて何を思い浮かべますか?思いやりのある人、なるほど、そうですね。では、思いやりというのは何でしょうか。何故こんなことを問いかけるかというと、私、この思いやりってよく理解できないからなんですよね。というわけで調べてみましたら、思いやりってこんな意味なのだそうです。

思いやりとは、他人の心情や身の上などに心を配ることやその気持ちのことをさします。
出典:マナラボ

まぁ、そうなんでしょうね。お前わからんって言ってたやんけ!と思ったそこのあなた。さすがにこの程度の字面ぐらいはいくら私でも理解できます。でも、もう一段階掘り下げたくなるのです。

私は以前、差別は思い込みの産物だとお話したことがあります。

この字面だけをなぞって他人のことを勝手に思いやったら、それはもはややさしさではなく、差別になるんですよ。今の日本社会における思いやりはまだまだ差別の延長でしかないんです。こんなに同じ日本人の中ですら色んな人がいるのに、です。そこに善意があったってそんなものは関係ありません。というより、善意で思いやるって、結局自己満足でしかないのですよね。それでも日本は似通った価値観の人たちの集合なので優しい人という定義も正解ともいえるのです。これからは多様な人たちが台頭してくる社会です。自分では思いやっているつもりでも、相手にとっては差別ととられることがあることをしっかり認識しておかねければいけません。所詮他人なのです。もちろん「自分がされて嫌なことはしない」ことは続けていくべきだと思いますが、ダイバーシティ社会においては、今までと同じ基準で相手を理解しようなんてことはしないようにしてください。

「相手に寄り添う」ことの意味

じゃぁ優しい人って何なのよ、て話ですよね。もちろん話をよく聞いてあげることだと思いますが、そこから一歩踏み込んでその人を理解するためには、「相手に寄り添う」ことが必要です。もちろんこれは、相手の言うことをよく聞いてあげることなのですが、これが意外と難しいと思いませんか?ダイバーシティ社会でもし、今までの感覚で相手に寄り添える人がいたら、それ、超能力なのでその能力でお金を稼いでください。

とにかくも、相手に寄り添える人になるためには、ただ1つの努力が必要だと思っています。

相手のバックグラウンドに興味をもつ

これです。アメリカに来て思うのは、こちらの方は「異国文化」に非常に興味を持っていてよく知ってるな~と思いますね。先日事例を出した解雇の意味も日本とアメリカで意味合いが変わってくる、って話にみられるように、自分のバックグラウンドでは理解しえないことがたくさんあります。どういう国の人、どういう脳パターンの人など、自分と違う人がある事象に対してどう感じるのかが重要です。知識として知ることで、相手に寄り添えるようになるということですね。さらには、ダイバーシティと一言で言っても色んな視点があります。国籍、障害有無、性別など。色んな集団の人のバックグラウンドを知っていれば知っているほど、他者に寄り添いやすくなります。つまり、「相手に寄り添える人」というのは、そのような引き出しの多い人を意味すると私は考えており、それを実現できるのは相手のバックグラウンドを知るという勉強が必要だと私は主張しております。これができて初めて、相手に感情を寄せることができることになります。

ダイバーシティ社会におけるやさしさの条件
1. 自分と他人は価値観が違っていることを認識する
2. 異集団のバックグラウンドを学び、知識として蓄積している

いかがでしょうか。これからのダイバーシティ社会を快適に過ごすために、好奇心を持って異質なものにとことん興味を持って、やさしさであふれる社会にしませんか?

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