君はひとりじゃない、きっと私たちはどこかで繋がっているんだ。
”辻村深月”原作の映画『かがみの孤城』を観た。
現実世界にそれぞれ居場所をなくしていた7人の中学生が、孤独と悲しみを乗り越えて、お互いに助け合い成長していく物語。
ファンタジーも組み合わさっていて幻想的で、7人の一人ひとりの視点が丁寧に描かれていて、心に響く映画だった。
いつの時代でも、いじめはなくならなくて、不登校になってしまう子供たちはいると思う。
誰も自分の気持ちを分かってくれないし、話せる人もいなくて、学校や家でも居場所がない。
でも、『ここにくればみんなに会える、一人じゃない』と思える居場所が、この物語では、鏡の中のお城だった。
痛みは同じじゃないけれど、”ひとり”という悲しさを埋め合える仲間がいる。
そんな存在や場所があるだけで心強いんだ。
この物語では、中学生なので状況が違うけれど、きっと誰もが共感できる気持ちはある気がする。
学生だった過去の記憶や今の仕事、SNSでの繋がりや家族関係。
みんなどこかで孤独を感じ、居場所を探してる。
この映画から、孤独なもの同士でも助け合えること、そして、言葉にしないと伝わらないし分かり合えることもない、と実感した。
聞かないで、そっとしておくことも優しさだと思う。
でも、聞かないと知ることもできないし、勝手に相手を決めつけてしまうこともあって、誤解が生まれやすいから。
伝えることには勇気がいるけれど、その一歩を踏み出せばスッキリもする。
”成長”と”勇気”は一緒なのかもしれないな。
いつでもひとりは寂しくて悲しくて、孤独だけれど、きっとどこかに仲間がいることを知っていれば、強くなれるんじゃないかな。
読んでくださり、ありがとうございました^^