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経営計画のつくりかた

先日、以下の記事を執筆しました。思ったより反響が良かったので、事業開発の立場でどのように経営計画が作られているのかを、今回はまとめていきたいと思います。
(簡単に読めるので、詳細は是非ご一読ください)


1.経営計画はなぜ作られるの?

企業(経営)は、株主や投資家に対して、企業価値を向上させていく責任をもっています。そのための納得・合意してもらうためのストーリーが中期経営計画です。

そして、現場に対して、計画の実効性を担保して、結果にコミットしてもらうためにも、中期経営計画を作ります。


2.どういった内容が中期経営計画になるの?

内容を知るのに、一番早いのは、実際にWebに上がっている計画を読むことだと思います。
ここでは、計画策定のプロセスについて触れたいと思います。

◆ビジョン(企業が目指すべき方向性)
◆企業価値向上に向けた課題

上記の2つをもとに以下の戦略が作られます。

◆経営戦略(事業別・機能別)
◆中期経営計画、年次経営計画

そこで、ポイントとなる点は以下3つです。

1.経営目標
売上、粗利、営業利益だったり、ROE、ROIC、FCFといった指標
2.資源計画
カネ・ヒト・モノの分配
3.活動計画
どの組織にどういうミッションをもたせるか

これらが、連動しあってより精度の高い、現場が実行し得る経営戦略や経営計画が作られます。


3.経営計画策定の具体的ポイント

これから、経営計画策定の具体的ポイントについてまとめていきたいと思います。

①ビジョンを明確にする
②ビジョンと経営戦略・経営計画がストーリーとして合っているか見直す
③グループ全体のPL・BS・CSの計画を策定する
④中期経営計画と事業の外部/内部環境が事実に合っているか見直す、すり合わせる
⑤グループとして経営目標・活動計画・資源計画が担保されているか見直す
⑥グループ経営目標を現場レベルに落とし込む
⑦現場との対話で経営計画に対するコミットメントを担保する
⑧業績評価や報酬と連動させる(人事評価)
⑨経営リスクに対応するために、複数シナリオを準備する
⑩客観的データに基づいて経営計画策定の精度を高めていく、定性的な気づきを集める

これらをサイクルで回していくことで、企業は成り立っています。
大きい組織になればなるほど、いかに計画の精度を高めていくかが重要になりますね。

以上、今回は、経営計画の作られ方でした。これらは、年次経営計画、中期経営計画にも当てはまると思います。

是非、私たちの企業人生を最大化していきましょう。

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