③『親の家をどう片付ける』
公募作品、参考文献まとめの3作目です。
相変わらず、執筆スケジュールが押しまくっているまめでございます。
なので今回は特に駆け足で!駄文失礼いたします。
以下が今回の参考文献です。
タイトル:親の家をどう片付ける 本当に残すべきものと後悔しない整理法
著者:上東丙唆祥
実業之日本社(2014)
こちらの文献も前回と同じく、「親の片付けをしなくてはならない子供」をターゲットにした参考書です。
ただ、前回とは違って「遺品整理業者に依頼した場合」というよりも「業者に依頼せず自身で遺品整理を行う場合」のケースについて書かれている文面が多いという印象ではあります。
今回私が想定しているのは、
「老人ホームに入っていた祖母が、生前整理を依頼していたものの、依頼途中の段階で亡くなってしまい、遺族が業者側から生前の依頼について話を伺う」というイレギュラーなパターンです。
それを念頭において、参考にできそうな部分を拾っていこうと思います。
実際にどんな作業をするかや、作業にかかる時間、どんな見積もりの仕方をするかなども知りたいところではあります。
序章 親の家の片付けは、ある日突然降りかかる!
P26 「最初に3時間集中して「要る・要らない」を判断する」
この判断が自分の中にできるまでの時間の目安が、私の経験上からは3時間くらいなのです。(略)
私たちが作業をする場合は、まず午前中はお客様と一緒に「要る・要らない」を分ける作業をします。お客さまに「これは残しますか、それとも処分しますか」とひとつひとつ尋ねていきます。(略)
そして午後になれば、私たちはお客様とは別の部屋の片付けにとりかかります
この文面は、作業時間の想定に役立ちそうなのでメモしておくこととします。
第1章 親の家を片付ける基本
P56 「業者は2種類に分けられる」
以下要約です。
ーーーー
片付けを請け負う業者は主に2種類に分けられる。
①産業廃棄物を行う業者がおこなっているケース
②生前整理・遺品整理がメイン業務でその延長線上で不用品の処分も行っているケース
①の場合は、業者にとってはすべての品物がお金になるごみなので、「この部屋のごみを処分すると全部でいくらです」というような見積もりになる。
②残すべき物と捨てるべき物とに分け、そこに住む人の思い出を大切に扱ってくれる。
業者選びで重要なのは、「要る物・要らないもの」に分ける作業(片付けの第一段階)を自分たちでおこなうのか、それとも業者にやってもらうのかということ。
その第一段階からお願いするのであれば後者(②)の方が、だいたい希望通りの仕事はしてもらえる。
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……なるほど。
2章には、遺品整理業者で働く青年の視点になりますが、その業者の形態が①であるか②であるかはきっちり決めておいた方がよさそうですね。
想定では②の遺品整理業者です。
4章 老人ホーム・介護施設に入るときの親の家の片づけ方
「必要なモノより」大切なものを優先させる
ここに書かれているのは、想定しているルートに近い事例でした。
▼概要
80代の女性が、施設に入ることになり、介護施設から片付けを依頼。
施設の人も立ち合い、必要な服だけを選び、そのほかのものは捨てましょうということになった。
実際に処分する作業は2週間後となった。
女性はすでに施設に入り、処分の作業の前に再度電話が入る。
「やはりあれも残しておきたい」「あれを取っておきたい」など。
電話だけではわからないと思ったため、再度家に訪問(施設の人も立ち合い)、希望に沿って依頼を受けた。
この事例から
・介護施設からの依頼がある
・その場合、施設の方も立ち会う
・見積もりだけして、作業までに時間があるという場合がある
・そのあと何度かやりとりして調整したりもできる
ということがわかります。
これらの点が見えたのは大きいです。
この項目は、そのまま小説に活きると思います。作者都合と想像で補って書いていた部分でしたが、事実によって裏打ちできたのは大きなことだなと思います。
そのほか使えそうな箇所のメモ
P58-61 料金に関する目安
P93- 不用品のカテゴリー
今回のまとめは以上です。
すべて目を通しましたが、やはり「業者に依頼せず自身で遺品整理を行う場合」を想定して書かれた文献だったので、後半はあまり参考にならず…
今回はこれだけでよいかな、という感じです。
文献の取捨選択になれてきたので、このペースでスピードあげて次々読んでいこうと思います!
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