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⑩『特殊清掃 死体と向き合った男の20年間の記録』

こんばんは。長編公募の参考文献シリーズも大詰めです!!
今回は10冊目の文献になります。
今日は3冊分上げるので、文章かなり雑です、すみませんm(__)m

眠たいので、前書きは省きます。

『特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録』
著者:特捜隊長
発行所:共同印刷株式会社
発行日:2014年9月15日

以下、ただのメモです。



第一章

◆夢の痕

 マンションの1室。故人は若い男性、依頼者は故人の父親。
見分しているうちに、自殺を疑いはじめた。

自殺に多い特徴

  • 年齢が若い

  • 消費者金融の請求書がたくさんある

  • 部屋にはやたらとゴミが多く、散らかっている

 「自殺ですか?」著者が尋ねる。
「自然死と言うことになっているが、どうやら薬をのんだらしい」
 キレイな床を見て父親が言う。
「こうしてみると、息子がこの世に存在して生きていたということが夢のようですよ」

 

◆生き腐れ

遺体輸送の依頼が入る。
「できるだけ早く来てください」
遺体を病院から自宅へ運ぶ仕事。

◆軽い柩

薄暗い霊安室にポツンとある男の子の遺体。
事情は分からないが、納棺式に遺族はいない。
だが、山ほどのおもちゃやおかしはあった。

 

第二章

◆低所恐怖症

特掃の依頼で、死因は自殺。電話をかけてきたのは、故人の弟と名乗る男。

鍵は大家さんが持っているため、大家さんと直接やりとりしてほしいとの依頼だった。

 

◆ギャンブル

特殊清掃の依頼。盛夏の夜、故人の娘から電話があった。
しばらく疎遠だったが、腐乱死体で発見されたという。
亡くなっていたのは河川敷の車の中。

かつて、故人は家族と生活を共にしていた。
故人の仕事は、建築工事関係の個人自営。
無類のギャンブル好きで、週に鵜が減るにつれて小さな借金を繰り返すようになった。はじめは家族間の小競り合いで住んでいたが、仕事の不振ともにエスカレート。家族と険悪となり、故人は家を出た。

プチ家出はなんどかあったため、「そのうち戻ってくるだろう」と思い、捜索願を出さずにいた。
そのまま音沙汰ないまま時が流れ、警察から連絡が入った。

異様な雰囲気を漂わせる車を見つけ、近隣住民が警察に通報。そこで死亡が発覚した。

現場は、見晴らしのいい河川敷。ほかにも何台かの車が止まっている。
橋の下にはいくつかのブルーシートが設営されている。

 車種と色を聞いていたため、それを頼りに目的の車を発見。
窓に黒いシートをはっているのかと見紛うほど、ハエがなかにたかっていた。

警察から預かった鍵で開くことを確認。専用マスクと手袋をして、ドアを最小限にあけると、殺虫剤のノズルを挿入し、噴射した。

ハエが落ちたのを見計らって、ドアを開ける。
後部シートから足元にかけて腐敗液がべったりついていた。

作業は数日後に実施。
警察が一通り探索をしており、車中にあるものはゴミ同然の物ばかり。
なかには博打系の新聞、雑誌がたくさんあった。

 お金をもらう以上、成果は確認してもらわなければならない。
しかし、依頼者が現場にこなかったため、ビフォアとアフターの写真をとった。
依頼者の女性とのやりとりはすべて電話だけ。顔を合わせることもなく、遺族に返すものは何も残らなかった。
写真の存在を伝えると、遺族はアフターの写真を要望したため、それを送った。

 

◆苦い薬

ある不動産会社から自殺腐乱現場の見積もりが入る。
高級住宅街と言われる地域。
クレジット会社や消費者金融からの請求書が部屋に散乱。首つり自殺だった。
管理会社の立ち合いの元、現場の部屋へ。(管理会社の人は外で待っている)
そこで見積もり作業。著者の会社は、一発見積もりで金額を確定するため、作業中や作業後になって料金を追加したりはしないという。

本棚等から、その現場の死体は、著者の知り合いだったことが分かった。

 

第3章

◆ある依存症

特殊清掃の依頼。五十代男性、病気による急死。
依頼者はその兄だった。
現場は、片田舎に立つ一般的なアパート。
同じつくりのアパートが何棟かたち、大家宅も隣接したところにある。
1LDKでいかにも中年の一人暮らしと言う感じ。

 汚染液はベッドの上に残留。血液がベッドを貫通していないかを確認。
すると、遺体液汚染はベッドだけではなかった。

ベッドから台所にかけての床には、血痕が点々と続き、それはトイレにつながっている。
便器と床は、濃淡のあるワインレッドに染まっていた。

 トイレにかけこみ吐血した後、ベッドに倒れこんで大量の血を吐きながら亡くなったのものと思われた。

見分を終えると、依頼者と親しげに話す男性が一人、アパートの大家だった。原状回復にかかわるため、依頼者が呼んだようだった。

 故人は、酒癖こそ悪くなかったが、無類の酒好きだったという。

 

◆親父と家族

親父さんは、息子の遺体現場にずかずか踏みこみ、無数のハエをものともせず入っていき、息子の遺体の汚染個所にねころがり、「こんな風に死んでいたんだ」と著者に向かって見せようとした。

外で装備を整える筆者。それを見て、父親が声をかける。
「俺にも手袋貸してよ。一緒にやるから」
「私がやりますから外で待っててください」
「俺にはもう、息子にしてやれることがないんだから、おれにやらせてよ」

嫌な顔ひとつせず、いそいそと清掃を手伝う男性だった。

 

第4章

◆holiday

明日は休みという日に、「きょうだいが亡くなった」と女性から電話。
風呂場の浴槽で、2週間経過したご遺体の特殊清掃をお願いしたいという。

かなりグロテスクな現場だったそう(詳細は省略されていた)
浴槽の底からは、歯が何本も出てきた。

 

第五章

◆血闘

特殊清掃の依頼。

ワンルームマンション。玄関の扉を開けると、フローリングの床一面が赤黒く染まっていた。

故人は、手首を切って自殺したらしく、発見されたときには手遅れだった。

 ワインレッドに染まった布団と服。床に広がった褐色。壁に飛び散った黒い血痕。床に広がる血は一部は個体に、一部は半固体、一部は液体のまま。

 

第6章

◆〇×△

特殊清掃の依頼が入った。不動産会社からの依頼。
首つり自殺。亡くなったのは、初老の男性。生活保護を受給しての困窮生活だった。

部屋には車券、船券、馬券の束。
台所には酒間の山。灰皿にはたばこのすいがら。

台所と部屋の境の床に、茶色の液体汚れ。汚染痕に真上を見上げると、柱にはネジ針。束を作るように何本も撃ち込まれている。
自殺現場でよく見られる。吊った紐などが取れないようにたくさん釘を打ち込む。

部屋の壁にはカレンダー。
1月から12月まで一枚一枚切り外され、壁に横一列に張られている。
そこに〇、×、△が書き込まれていた。(精神疾患を患っていたようだったので、今日の精神状態だったのかもしれない…)



10冊目の文献メモは以上です!
本音を言うと……思ったよりディティール補填できなかった……
少し肩透かしな印象でした。

なので、文章もメモ程度。
たぶんnoteよんだだけじゃ、走り書きすぎてなんのこっちゃですよね(笑)

ですが、今日紹介するあと2冊はかなり良かったので!
巻きで行きます!!
では、次の記事でお会いしましょう!

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