『⑦-4『ルポ 児童相談所 -一時保護所から考える子ども支援』3章(4)~』+あとがき
今回は、文献のまとめ内容はちょろっとだけ。
あとは、本書をまとめてみてのあとがきをつらつら書いてあるので、よかったら読んでいってください!
3章(4) 一時保護委託の拡大がカギ
・一時保護委託と一時保護、どう違うのか
児童相談所の一時保護の業務を、児童養護施設や里親などに委託することを一時保護委託という。
子どもを一時保護された親の多くが、「子どもを児相に取られた」として地域からつまはじきにされてしまうのに対し、一時保護委託であれば「ちょっとしんどいので、子どもを〇〇さんの家に一時的に預かってもらっている」という説明を周囲にすることも可能である。
(6)激務に明け暮れる児童相談所
児童相談所内で虐待対応をするのは児童福祉司たち。
児童福祉司の業務内容
・子どもの親の相談に応じること
・虐待が疑われるケースにおける調査活動
・子どもの支援方針の策定
・子どもにかかわる各種関係者との調整 など
児童福祉司たちの声
「うちのケースワーカー(児童福祉司)たちはみな疲れている。午前八時半から働き始め、仕事をしている親に会おうとすると、仕事終わりが夜十時を超えることも多い」
「子どもの骨を折るぐらいの虐待をしながら『躾です』と話したり、生活保護で受け取るお金をすべてパチンコに費やしてしまったり、家中がごみ屋敷だったり、夫婦で殺し合いに近いケンカをしたり、そういうめちゃくちゃな親に毎日のように会っている。
そういう家庭に介入して子どもを一時保護すると、親がものすごい剣幕で児童相談所にやってくる。そういった親に対して動揺するそぶりを見せると、『児童福祉司を脅せば子どもが取り返せる』と勘違いされるので、感情は全く見せず、ポーカーフェイスになって事務処理をしている」
「日々の相談業務に追われて将来のことを見据えられない、というのが児童相談所です」
まとめは以上になります!! よ、読み切った……っ!!(達成感)
後半の内容は、おそらく次のルポで補填した方がいいだろうなという内容だったので、結構省きました。
(むしろ昨日の記事でまとめきれたな、と思ったり)
ここまでしっかり読み込んでおいてなんですが、私が「想定していた話」は本書からはそこまで得られませんでした…。
児童相談所の文献の中では、大本命だったんですけどね。
私は、児相に子供を連れて行った際にどんな対応をしてもらえるのかについて知りたくて読み進めていましたが、このルポは児相についてというより「一時保護所」についての内容でしたね。
ですが、この文献を読んだことで、新たな知見が得られました。
そもそも私はこの文献を読むまで、「一時保護所」という施設があることを知らなかったんですよね。
読みながら、いろいろとキャラクターのバックグラウンドを考え直して、あるキャラクターに関しては、児童養護施設などよりも「一時保護所」のエピソードの方がリアリティがあるのではないかと思えてきました……!
バックグラウンドの組みなおしですね!
作品がよりよくなる予感がするので、今はとてもワクワクしています!
時間をかけてこの文献を読み込んだことは、無駄ではありませんでした。
私があれやこれや想像で書くより、こういったルポを読む方がよっぽどリアルだし、無駄に頭を悩ませる必要もない。
わかってはいるけれど、すべてが空振りに終わったときの徒労を考えると、さっさと本編に入った方がよいのでは……と不安に駆られてしまうものです。
私は、誰かの心に強く訴えかけられるような、社会派の作品を書きあげることが夢です。
ならば、それだけきっちり調べて書かなくてはいけません。
無知な情報を広めることほど、実際にその立場で過ごしてらっしゃる方にとって失礼なことはないですから。
それならよっぽど書かない方がいい。私の認識はまだまだ甘々でした。
こうやって設定が変わってしまう可能性があるため、本来文献読みはプロット組み立て後の序盤に済ませておいた方がよいのですよね。
わかってはいるけれど、私は本来プロット向きの作品作りではないのです…(´;ω;`)
物語をどの部分から思いつくかは人それぞれだと思いますが、私はテーマから先に決めてしまったり、このシーン・シチュエーションが書きたい、という漠然としたイメージから思いつく場合が多いです。
まずテーマに沿ったキャラクターづくりを行い、このシーンを書きたいな、だったらこういう風に動かして……というのを感覚で行っていくタイプです。
ここから先は、私独自の創作論ですが。
作品作りのタイプは大きく分けて、ストーリー主導タイプとキャラクター主導タイプの2種類に分類できると思っていて、私は後者です。
前者のストーリー主導タイプは、先にアイデア・世界観設定を思いつき、それにそってキャラクターを配置していきます。
どちらかというとプロットづくりが得意で、むしろ本文より、設定を考えているときが楽しいタイプな気がします。
論理的で理系っぽい人に多く、ラノベ・エンタメ寄りの方が多いイメージです。映像化・メディアミックスに強い印象がありますし、ないものねだりなのはわかっていますが、非常にうらやましい。
私が在学中に取材させていただいたプロのラノベ作家さんは、もとはプログラミングをされていた理系の方で、プロットをきっちり詰める方でした。
むしろ、本文を書くときはただの文字起こしでしかなくて、つまらないのだとか。
少しでも本文を書いていて詰まるような瞬間があるなら、それは「プロットが詰めきれていないから」とおっしゃていて、当時ゆるゆるプロットしか書かず、成り行きまかせに書き綴っていた私には衝撃でした。
対して、私のようなキャラクター主導タイプは、主要キャラクターの深堀をしていくと、自然とシーンが動き出していく形です。
どちらかといえば感性派で、文章やシチュエーションの美しさ、テーマ性に重きを置いています。
なので、発想力よりも、シンプルに書いてきた量・読んできた量、読み込み・書き込みの純度がものを言う気がしています。
書くのが好きでひたすら何も考えず書き綴ってきた人間は、このタイプが多いのではないのでしょうか。あるいは、とりあえず文字を摂取しないではいられない活字中毒(ジャンキー)がたどり着く先のような気もします。
求められるのは、整合性を合わせる力と、全体のバランスを見る力。
書きながら、どの程度風呂敷を広げていくか、どこら辺に着地するかも感覚でつかんでいるため、この力が足りてないと、どれだけ文章力があっても作品としてガッタガタのものができあがります。
あと、キャラ主導タイプは、ある種味がある人というか、性癖ゆがんでる人のが強い気がしてます(笑)
とまあ、これらは全て私の持論ですが。
私のように、プロットが苦手なキャラ主導タイプで、調査必須の題材の場合、マジで地獄です。
調べつくしてから取りかからなきゃキャラのバックグラウンド自体が揺らいでしまうのはわかっているけど、そもそもキャラ主導でストーリーを組み立てているため、ある程度本編を走らせてみないとストーリー自体が出来上がらない。矛盾っっ!!!
みなさんはどうですかね?どちらのタイプでしょうか?
むしろ、作品作りのタイプを分けるならこうでしょ!という意見もあったらぜひ聞かせていただきたいところです( *´艸`)
今晩から次の文献読みに入っていきます。
引き続き、児童相談所についてのルポです!
楽しみですね、次はどんな知識を得られるのか……!
また、8冊目の文献まとめでお会いしましょう!では!
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