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理想的な「家」について考える➁~自然災害の恐怖~
2020年7月に恐怖を感じるほどの雨が降った、夜もずっと降り続けて眠れなかった。屋根や窓ガラスに当たる雨音と風の音が気になって恐くて夜じゅう、何度も外を見た。 (前回の記事→①)
早く朝になってほしいと思った。
完全に逃げ遅れた、油断してた
2階に上がっていれば大丈夫かと思った
でも後々後悔した。
夜になったら家が浸水し始めても逃げられないと…
一晩中、恐怖だった。
私と子供が普段寝ている部屋の裏側が石垣になっていて毎回雨が強く降る時や台風の時は崩れてこないか心配で別の部屋に移動して寝ている。
今回も別の部屋に移動して一晩過ごした。
なんとか浸水や崖崩れも無く朝が来た。
玄関を開けると真っ先に泥臭い土臭いにおいがした。
全く乾いた場所が無く、どこを見ても隅々まで湿っていて…というかどこもかしこもずぶ濡れ状態でどこからか滝が流れる音だけがして異様な光景だった。
自然の力の大きさと恐さを初めて感じた。
それからしばらくそのまま元の寝室は使わずに、ベッドを移動させたまま10月頃まで別の部屋で寝ていた。
その生活がだんだん不便に感じ始め、今の場所に住むことに意味があるのか
先々のことを考え出して違和感を抱き始めた。
大雨で恐い思いをしたが、何故か自然により近い場所で暮らしたいと強く思うようになった。遠い将来に自然いっぱいの緑に囲まれた場所で夫婦で住みたいと夢があった、まだ少し先の話かな。と思っていたが…
9月に大きな台風が2回もやってきた
台風は毎年やって来るが、いつも運よく大した被害は無かった。
でも今回ばかりは天気予報でも夕方のニュースでも、ヤバいやつ来るぞ
みたいに言うので半信半疑で家族4人で一か所に集まって一晩寝ることにした。ヤバいやつは本当に予報通りにやってきた、今まで聞いたことない風の音とシッカリ閉めてるはずの雨戸が引き剥がされるのではないかというくらいバリバリガタガタと一晩中鳴りやまなかった。
おまけに風が吹くたびに家が揺れる…
台風が通り過ぎるのを待つしかなかった。
人間のちっぽけさよ。
自然には敵わぬ。
朝になり、家はなんとか持ち堪えた。
なんや、あのヤバいやつ屋根吹き飛ぶかと思った!!
公民館の倉庫のドアのガラスが割れてた、屋根瓦が落ちてたり家の壁が一部剥がれてる家もあって、翌朝から近所は被害にあった家の補修で忙しそうだった。もはや仕事に行ってる場合じゃなかった
数日後にまた、とんでもないホントにヤバいのが来るからだった
次こそ我が家も吹き飛ぶ。
体育館に避難しよう。
ごめんなさい、遠足かよ。
それぞれ大事にしているものを持参したらこうなった、、、
コロナの影響もあり、間隔を空けて仕切りがしてあった。
家は少しでも被害が少なく済むように準備して体育館へ避難した。
さすがに今回ばかりは避難してきた人が多数いて海辺に住む近所の人達ばかりが集まった。
体育館、全然落ち着かない、風の音がこの間のヤツよりヤバい
一睡も出来なかった。
家が吹飛んでたらどうしようかと思ったほどの台風が来た。
家は、またしても被害無く無事だった。
私は思った、こんなとこで終われない。
世の中がどうかなってしまう前に自分がやりたい事、やり残してる事
ここまで来たら我慢せず自分らしく生きようと。
感染症対策、昨年の春の学校の休校、休校が影響した為に福岡からやってきた姪っ子の子守り、友達とランチ行けなくなった、生活様式の変化。
色々な事に疲れていた。
もうこれは、ダメだ。
静かにゆっくり自然に近い場所で生きたい。
私の中で色んなものがはじけた。
一緒にうまくやり過ごすために我慢していたものが全部はじけたのだった
自然が生んだ自然災害がきっかけで、自然により近い場所で暮らしたいと思う私は、かなりヤバいとこまできていた。
海や山は何も語らず何も求めず生きてる。
何事も無かったかのように
時に残酷な結果をもたらすが、感動を与えてくれる時もある
人間は自然と共にずっと生き続けてる
切っても切れない関係だ。
私は環境を変えて自然のある場所に静かに自分のペースで住みたくなった。
疲れきった人間関係を断ち切るために。
ここで私の人生全部そそぐの勿体ない
何のために誰の為に生きてるんだっけ、、、
視野を広げよう
価値観見直そう
考え方変えていこう
自分らしく生きていい時代が来たと思った。
私は、すぐさま住みたい場所の賃貸物件や市営アパートの募集を検索し始めた。そこからが大変だった、、、
私の残りの人生をかけた「全力前進引っ越し大作戦」が始まった。
続く。
サポートしていただいたものは子供達の活動費として使わせていただきます、活動内容は記事にして報告させていただきます。